12月のゲーム戦争にPS4「マフィア3」をあえて勧める!


ファイナルファンタジー15の評判が良い。
海外の超話題作と比べても、語る人の熱量が高い。
会わなかった人もいるだろうけど、おもしれー!!って言ってる人の声は超でかい。
ガラッと方向性を変えて評判もいいのは、往年のスクウェアを思い出す。いいなあ。



しかし、今回おすすめするのはあえてのR18「マフィア3」!
GTAのフォロワー。実在の街を舞台にしたオープンワールド。

自由に行動して、車を奪って警官をまいて、敵対勢力の支部を襲って、裏社会で勢力を拡大していくのが目的だ。

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この手のゲームって、刺激的なはずがだんだん作業的になりませんか。
広大な舞台はロードを長くするし、密度があって魅力的な人物がいるほうが楽しい。
各地のアイテム収集要素は、まだつぶしてないプチプチを一粒づつ探してるみたい。

そこにスパイスを効かせたのが、マフィア3の「実在感」

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1968年ルイジアナ州。
ベトナム帰還兵の黒人リンカーンは、恩人たちを殺し、自分も殺しかけたマフィアに復讐するため、裏社会でのし上がっていく。

冒頭から当時の実際の映像を使って、銃や車もおそらく忠実に再現。
戦闘中には汚い言葉が飛び交うし、カフェには
「有色人種お断り」
表示があって、店内でうろつくと通報されて、警察が集まってくる。

通りかかった車に銃を突き付けて運転手をおろす。
ド派手なアメ者のカーラジオから「ボーン・トゥ・ビー・ワイルド」が流れる。
警官を振り切って、周囲を巻き込んで疾走!

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主人公は悪だけど不器用で義理堅い。
戦争と差別がなければ、もっと普通の幸福な生活が得られたように思える。
設定を聞いたときよりは確実に感情移入しやすい。

ピリッとした難易度も特徴だ。
「イージー」で他のゲームの「ノーマル」ぐらいに感じる。
ていうかリトライのロード時間が欠点なので、イージー推奨。
銃を持った相手に正面から殴りかかってどうにかなる場面はあまりない。特に序盤キツメ。

出てくるメッセージや、訳しきれない言い回しを、100パー理解して堪能できる日本人は少ないだろう。
けど、銃のリロードの細かい動きとか、
古い車を発車するときのガタつきとか、随所の
「本物の材料を使用しております」
って感じ!


収集アイテムが本物の「プレイボーイ」や車雑誌「ホットロッド」など、文化を垣間見れるのも嬉しい。

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乳首だけ★マークで隠した、けっこうきわどい写真まで見れる。
キューブリック監督のインタビュー記事とか、車情報は、残念ながら文字量の問題で翻訳されず。
これまでのシリーズがそこまで日本受けしていなかったせいもあってか、ローカライズは完璧とまではいかない。カーラジオのおしゃべりも何となくしかわからない。

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だけど、アイテムを使うことで架空のルイジアナから本物を想像できる。

パッケージ版は観光パンフ風のでかいマップが封入。good!

PS4「ライフイズストレンジ」レビュー

ライフイズストレンジ。

時間を戻す(タイムリープ)能力に目覚めた女子高生マックス。

マックスは、銃を持った同級生から旧友クロエを救ったのをきっかけに、
少女失踪事件、校内のパーティの途中で意識を失ったクラスメイト、SNSいじめ、竜巻が町を襲う夢などの、身近だったり抗いきれなかったりする事件に向き合う。

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移動。調べる。Lボタンでビデオテープのようにキュルキュル時を戻す。
女子寮には調べられるものがたくさんある。
他人の部屋に何かあれば調べたい。調べるほど、大切にしている物やちょっとしたメモやラクガキによって登場人物の個性がわかってくる。

物や会話で登場人物が実在感を増して、たっぷり感情移入させてから「どちらの味方をするか」と問われる悩ましさ。


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何年も連絡していなかった間にパンク少女になったクロエと、久しぶりに子供のころのように話をして、はしゃいでいるうちに、1階から物音を聞きつけた父が上がってくる。
元軍人で行き過ぎた父に、部屋にあるマリファナ?を見つけられて、「どういうことだ!」と聞かれる。

一触即発の場で私のです、とかばうか、学校での立場を考えて黙って成り行きを見守るか。

結果、誰かが傷ついても
それは自分の選択しだいで避けられた。
「関与してしまった」感覚は、ゲームならではだ。より痛い。重い。
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アーティスト養成に力を入れた学校なので、舞台には写真がひんぱんに出てくる。
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ぼやかした画像表現に
「なんて憂鬱な写真なの…」
と言葉を入れることで、プレイヤーそれぞれが憂鬱な写真を想像できる。
あまり鮮明なグラフィックにしてしまうと、
「そこまでいい写真か?」「この人そこまで美人?」
って思ってしまうので、この表現方法はうまい。

持っている日記の書き込みも面白い。
プレイヤーが関わる前の日の気持ちから書かれている細かさ、メッセージを読めば面白さや不気味さは増すけど、
読むのが義務づけられてない。切り貼りの多さがアーティスト女子っぽい!パンク少女クロエは「顔文字禁止」!

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若さの可能性と残酷さを見せつけてくるストーリーで、SNSと銃の扱いがリアル。
冒頭で、銃を持った同級生からクロエを救うことで能力に目覚めるんだけど、選択しだいでは銃で撃たれることになる。

銃は高校生にはもてあます力で、必ず「撃ったほうがびびる」。
いろんなゲームで何百人と銃で人を撃ってきたけど、撃った側が「撃つつもりなかった!」と震えるのは新鮮だし、ちゃんと人を撃つ怖さを描いている。銃の扱いに慣れている大人との対比も見事。

いじめグループや主人公は、才能がありながらも挑戦しないことでチャンスをつかめず、なんとなく、こんな田舎町はクソだ、と言いながら貴重な日々を消費している。
貧困とかイジメとか、ゲーム内世界でぐらい考えたくないものをわざわざ味わう。
選択ひとつで、未来ってはっきり変わるんだぞ!ってメッセージも含んでいて耳が痛い。


決して楽しいだけのゲームではないんだけど、救いなのが、主人公が大人しいけど芯の強いタイプで
「10歳から13歳の楽しかった時を永遠に繰り返したら悩む必要なくてサイコー」
とは思わない。
どの選択なら友人を救えるか、ばかりに悩む。あまり自分に使おうとしない。
アナログカメラ好きのオタク寄りでありながら、共感しやすい。

最後に事件はどう結びつくのか、そして能力との向き合い方をどうするか。
超能力を持ったら、能力で好き勝手生きていって、それでいいのか。
能力と決別して生きていくべきなのか。

時間を操る能力ものにツッコミ所は必ずあるし、
「どの条件で、どの程度まで時間を戻せるの?体に影響はあるの?」
とは思うけど、最後の締め方はうまい。

ゲームなりの手法で、映画やドラマに挑戦している姿勢に唸る。
エピソードごとに、世界のプレイヤーと「このシーンでどの判断をしたか」「ここに気付いたか」と、
細かいプレイ状況をパーセンテージで比べられるんだけど、世界中のプレイヤーが悩んだことが間接的にわかってニヤリとできる。



PS4「ライズ・オブ・ザ・トゥームレイダー」クリアレビュー


「現代版インディージョンズ」「女性版アンチャーテッド」と思っていただいて間違いない「トゥームレイダー」リブート後第二弾。
最初はフリーズすることがあったんだけど、アップデート以降は問題なし。寒冷地が舞台なので慣れてなかったんでしょう。

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通過するだけでもれなく崩れていく国宝級の古代都市を、謎を解いてドガーン!銃撃戦でズガーン!
ガンガン崩壊させていきながら「永遠の命をもたらす宝」を見つけるのが目的だ。
不老不死になりたいのではなく、ペテン師扱いされて死んだ父の名誉を守るために秘宝を探すララ。
その前に、冷酷なロシア人集団トリニティが立ちふさがる。

前作は舞台が邪馬台国で、インチキ日本感が楽しいけどどうしても笑ってしまったが、
極寒の地でロシア人相手だと、少しだけピリッとした空気になる。

アンチャーテッドとの違いは、戦闘の難易度が低くて、謎解きがやや難しいバランス。
ロープを張り、攻撃にも使える「弓矢」がララのトレードマーク。
毒矢、爆発矢を使うことで銃よりも重宝する。

遺跡の入り口には重い扉が!
扉を壊すためのオモリに、弓矢でロープを結び付けて、振り子の要領で壊す!
通ったルートは全部崩壊していって、崩れる寸前にジャンプしてかろうじてつかまる!
想像してたけど想像以上の遺跡ぶっ壊しゲーム。

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マシンガンの攻撃を受けても薬草でパッと回復するし、その割に「寒い」ってつらそうにしてるし、行き止まりっぽいルートには必ずピッケルが引っかかる場所があるし、突っ込み部分とクライマックスが全編続く。
プラス、XBOX1から遅れて発売したことで追加ダンジョンやVRで遊べるオマケモードまで完全収録。

そして超重要ポイント!
銃を撃つとコントローラーから音が出て振動がある。気持ちいい!

個人的に好きなポイント!
難易度表記に「トゥームレイダー」というのがある。

ゲーム下手だけど、「イージー」ではなんとなく遊びごたえがなさそう。
そんなあなたに、難易度「トゥームレイダー」。
他のゲームなら「アマチュア」と表記されそうな、やや易しい難易度だけど、
「トゥームレイダー」って書いてるんだから「これが本来の内容だろう。選ばないとしょうがないでしょう」って気になる。

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序盤の強敵、クマ。ロシアの秘密結社より怖い

日本ではメタルギアやバイオハザードに話題性で劣るけど、期待には絶対こたえてくれる!
隠し要素をコンプしようとか神経質にならず、自由に超大作B級アクションを楽しんでほしい。



PS4「ボコスカウォーズ2」買ってみた!


PS4ダウンロードソフト「ボコスカウォーズ2」配信されたので買いました!
シミュレーションRPGを先取りしたようなゲームで、元祖のX1(というのがあったんだって)、
ファミコン版から33年越しの続編。今作もある程度進めると、初代のX1版で遊べる。

公式サイト

自分はファミコン版を「へんなゲームがある」って子供のころに借りてやっただけ。
左スクロール、運の要素が大きい戦闘、音楽、どれも妙な味があって、
そこまで面白いとも思わず、プレイ時間も短いわりに記憶に残っている。

これがまさかの新作。PS4で配信。

そしたら同日にファミコンミニとPS4プロが発売されるわ、XBOXの新型発表があるわ。
その翌日にはPSストアの10周年セールで、億単位の資金で作られた名作ゲームが格安で買えるキャンペーンの予告メールまで来た。

じゃあボコスカ2は誰が買うねん。俺か。
じゃあ遊んでみよう。


主人公スレン王とその部下を動かして、1000メートル左にいるオゴレス王に勝つのが目的。
戦闘は体当たりしたら自動的に勝負がつき、王が負けたら即ゲームオーバー。

相手ごとに相性や、部下の種類によって壊せない壁があるなど、あまり説明されない部分を何度もやっていくうちに
「よくわからないけど、なんか、こういうこと?」
と、だんだんシステムを理解していく。

基本システムは、移動してそのまま敵に体当たりして進むだけなのに、なんかコツがつかめないというか、プレイした誰もが
「えっ?何?これ何?」
って戸惑うと思う。

農民、伝書バト、第三勢力の新要素もなんだかよくわからないし、運次第でそこそこ行けることもあれば開始直後にゲームオーバーになったりもする。
強さ表記ひとつでも、レベルを数字で現すのではなく、名札みたいにcat、rat、wolfとか動物で現されている。
ウルフはキャットより強いけど、確率でどのくらいかは何となく感じるしかない、みたいな。

映像のちょっと不気味な感じと可愛いボーカル。意外と豊かなBGM。
他のゲームの影響を受けずに独自に進化してきた、ガラパゴス感。珍味。
そういう感じを全部含めて面白いと思える人なら好きになるはず。

ゲームを進めるごとにもらえるトロフィーは、説明文のところにびっしりと物語が書いてある。(またトロフィーが多い!)全部のトロフィーを獲ることで物語が完成していくようだけど、ゲームと直接関係もなさそうだし、実にフリーダムに楽しそうに書かれている。

最近、超A級タイトル以外はすぐ「インディーズ」と名乗るゲームが多いけど、
これぞインディーズ。これぞアート。

単に規模が小さいからインディーズを名乗るんじゃなくて、作り手の世界観をそのまま放り投げてくる感じ。
他のゲームと同列に評価できない、プレイヤーに解釈を任された感じ。
「ゲームってこんなに自由に作っていいんだ」と思わされる。
これがインディーズであり、アートだ。

文字が集まり武器となり、血しぶきを上げる。PS4「BRUT@L」レビュー

PS4ダウンロードソフト「BRUT@L」1500円。やってみよう!

「ブルータル」はステージ自動生成型アクションゲーム。
主人公は剣やたいまつを振り、プレイごとに効果の変わるポーションを飲んで、最下層のドラゴンの巣を目指す。

なんといってもグラフィック。テキストでゲーム画面を表現していた「ローグ」をリスペクト。

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当時は@マークで主人公を表示していたので、今作でも主人公は@マークを背負っている。
ジャンルは全く違って今風のアクションで、適切にガードしたり、投げて攻撃できる盾の使い方が重要になる。

音作りに非常にこだわっている。
というか、この絵だからプレイヤーが音に集中してしまう。

今どきリアル志向のゲームで、
「ツボを割るとパリンと音がした」
ことなんか、意識すらしないと思う。

この絵だから、アルファベットを組み合わせて描いたツボを割ったらパリンということに驚きがある。

白黒のダンジョンに足音が響いて、炎や水音、モンスターや獣の唸り声が聞こえて、何かの仕掛けの動作音が微かに聞こえる。
カサカサと迫る巨大グモを重量感のあるアルファベットハンマーでつぶす。血しぶきがあがり、腹からはアルファベット小グモが這い出す。

フロア中に散らばるアルファベットを集めて、特定の字を集めると武器が作成できる。
FとTでこん棒を作成したり。文字が集まって形になる瞬間は何度やっても気持ちいい。
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字は組み合わせによっては武器になり、生きている言葉を殴ると血しぶきとともに砕け、意味をなさない字と化す。なに?哲学?

絵だけのインパクト一点突破ゲーかと思いきや、たぶんスタッフも想定してない不思議なゲームができた。
真っ黒の空間なのに、ここは壁、暗闇、穴、ってわかる面白さ。

まだ半分程度しか進めてないけど、これ以上深層に潜るには敵ごとの立ち回りやら武器選び、効果的なポーションの使い方、運、全てを総動員しないと厳しい。
またダメージ表示が小さいから油断してるとすぐ死ぬ。

残機は祭壇に金を捧げることで増える。このへんもあまり親切に説明してくれないけど、手探り感がまたいいんだ。
モンスター図鑑集めなどのコレクション要素もある。
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こいつが、唸り声や行動パターンだけでゾンビとわかるすごさ。

ドット絵や2Dアクションとは違う過去作オマージュをやってのけたこと、
その結果、今までにない感覚のゲームができちゃったのは賞賛されるべきでしょう。
いやあ、ヘンなゲームだ。

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