「パラッパラッパー」は90年代の明るさの象徴


俺はこの2作をやってないのに!
ライバルのセガサターン派で、こいつらによって、あの作品も、あの作品もプレステの影に隠れるのを見ていたのに!

それでも「パラッパとクラッシュ」のコンビを見て驚いた。
大嫌いな
「あの頃はよかった」
という言葉が漏れそうになったからだ。


「パラッパ」は90年代の光の部分。
ゲームがこれから凄いことになるぞ!という空気を象徴したキャラクターだ。


ゲームに、ボタンの数が一気に増えて、これまでにない「ムービー」なるものが流れて、どんどん内容は複雑化して、誰もが「ゲームが映画みたいになっていく!」と興奮していたときに、あいつは軽やかにやってきた。

任天堂の天下だったゲーム業界に、
若いセンスで、オシャレで、女の子に話題にしても引かれない、プレイステーションが殴りこみをかけた。
当時まだ新鮮だったラップにのせて、
「ボタンをタイミング良く押すだけでゲームになる」衝撃を与えた。

地味でマニアックな印象を持たれそうな「I.Q」「バイオハザード」「みんなのGOLF」も大量にCMを打って浸透させていく。
ゴルフゲームなんて、囲碁将棋ゲームと変わらないポジションだったのに!


映画「ゴーストバスターズ」が1作目以来いまひとつな評判だが、
あれは映画としての質の高さよりも、当時最高にイケてたコメディアンたち、SFXブーム、軽めのホラーブームが交差した80年代の奇跡だという。

「パラッパラッパー」は、
これから、今まで見たこともない遊びの時代がやってくるぞ!
という90年代の気分、複雑になっていくゲームに対する操作性のカウンター、王者任天堂に挑戦する武器がヒップホップという、
たくさんのミラクルが交差したゲームで、
「音ゲー」がジャンル名にもなって定着した今では、もうあの感覚は味わえない。


先日のPSカンファレンスというイベントで、噂されていたパラッパやクラッシュの新作は出なかった。
発表されたのはPS4世代の新キャラ「ナック」の続編。

「お前かい!!」と全世界のゲーム好きが同時に椅子から落ちる音が聞こえた気がしたが、それは正しいんだよ!
ナックはオーソドックスなアクションで、まだ伸びしろがある、パラッパは1作目の盛り上がりを越えるのが難しい。


12月5日本日、リマスター版「パラッパ」の体験版が配信されるようだ。
実はやったことがないので、当時サターンで何やってたか思い出に浸りながら(なんだそれ)プレイしてみることにしよう!



かまいたちの夜がどうこう言っている間に、海外のアドベンチャーゲームに蝶が飛び始めた

「ライフイズストレンジ」を買ってみた。前にやったホラーアドベンチャー「アンティルドーン」
に似ているところがある。




まず、両方とも海外ドラマ仕立て。
一区切りするごとに前回までのあらすじを振り返る。
過剰に怖かったり、感情移入していても一旦現実に戻される。(ぶっちゃけ余計だと思う)

もうひとつが、選択肢でストーリーが分岐するだけじゃなくて、
ささいな行動が「後になって」効いてくるパターン。
選択肢がタテにもヨコにも繋がっている感覚。
そこでチョウチョを飛ばして
「今バタフライエフェクトですよ!発生しましたよ」
って演出はどうかと思うけど!どこでどうストーリーが分岐したかわかりづらい。現実に近くて、どうでもいい行動でも慎重になる。引き付けられる。

日本と海外でRPGが違う方向に進化したみたいに、
アドベンチャーも日本と海外で違う進化をしようとしている。

「ライフイズストレンジ」
主人公は、時間を巻き戻せる能力に目覚めたサブカル系女子高生。
能力を使って周囲のいじめグループ、家庭環境の悪い親友らの交流、信用できない先生、写真家への夢にどう向かうか。

一方で、季節外れの雪や、竜巻の予知夢など不可解な現象が起こる。
一旦選択肢を選んで、時間を巻き戻して行動をやり直せることで、
選択肢が現在、未来、ときには「過去」にも影響をおよぼす。
それでいて難しいところはなく、友達の反応や、膨大なオブジェとそれに対する反応を見ていればいい。ほんとに海外ドラマに介入しているみたい。

「アンティルドーン」が雪山に閉じ込められた別荘に殺人鬼の影…という、B級感全開だったのに比べて
セリフ回しもストーリーも全体的に上質。
ストーリーの分岐も細かく複雑で、少しなら時を巻き戻して選びなおせるのもいいアクセント。今3章だけど、彼女らに残酷な未来が待っているかもしれないからストーリー進めづらい!もだえる。

今思えばアンティルドーンの、「巨額をかけたB級ホラー」感も懐かしい。

友人たちにイタズラされて撮影され、ショックで行方不明になった女性がいた。
その首謀者たちが再び雪山の別荘に集められ…という話。

このゲームは、ゲーム配信者の顔を撮影できるPSカメラ対応で、ゲーム内でショッキングなことが起こった瞬間に、プレイヤーの顔を勝手に撮影して記録する。
プレイヤーの顔を撮る機能はたくさんあって、任天堂のMiiだって顔を撮影して作るわけだけど、
「アンティルドーン」ではゲーム内の被害者がやられた「驚いたときの顔を撮影される」イタズラを、
実際にプレイヤーに対してやる。


ほら、顔を無断で撮られるとイヤだろ?とカメラの暴力性を直接向けてくるのが斬新だった。

PSVRを使うためにカメラが必須なので、今、急速にPSカメラは売れている。
アンティルドーン再評価のときではないかと思っている。
ライフイズストレンジと比べて、
「あ、ちょっと雑!」
って感じの面白さも味わってほしい。

自然を粗末にしてきた人類に対する牛からの警告「TORO ~牛との闘い~」

PS4ダウンロードゲーム「TORO 牛との闘い」1500円。

『ゲーム界初の闘牛シミュレーション。500キロクラスの闘牛に挑戦だ!』
この一文でゲームの魅力が説明されている。

ゲーム界初のジャンルであること。
そして、闘牛の世界ではどうやら牛が○○キロクラス、と表現されているらしいのがわかる。

よくできたゲームより未知のゲームを求める俺は、この説明文だけですぐに心をつかまれた。購入を決めた。
日本語翻訳が一切されていないことも、表記しておいてほしかった。

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まずはこのイメージイラスト。
カッケー!
この主人公を操って、一瞬の油断が死につながる猛牛との闘いに身を投じるのだ。








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まあ、イメージと実物が違うなんてよくあることだ。
主人公の外見をカスタムできるけど、項目が「髪形」と「もみあげ」ってなんだよ…。
肌の色や衣装も変えられるけどなんだか不思議だ。


ゲームはR1で牛を呼び、ちょうどいいタイミングでLを押しながらのコマンド入力で牛をひらりとかわす。
以上だ。
あらかじめ登録しておいた技(あんまり違いは感じないけど)をタイミングよく繰り出してコンボでハイスコア。
牛を引き付けすぎるとぶつかるのでコンボが途切れる。

「モー」
来た来た。
タイミングよく、マル、バツ!
「ひらり…」
「モー」
そのうち「牛の怒りゲージ」がMAXになると牛が突進してくるので、指示に従ってボタンを押す。




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オーレ!

終わりかよ!マジで!?これの舞台が違うのを繰り返すのがメイン!?
BGMもほとんどないぞ。たまに歓声が入るだけだ。

PS4に来るインディーズゲームって、インディーズといえどそれなりのレベルは越えてくるんだけど、久しぶりにすごいゲームをつかんだ。

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オマケの、牛になってボタン連打で闘牛士に激突するゲームはちょっと笑ったけど、これもバカ要素に振り切ってない。
闘牛士が吹っ飛んだあとの一番面白い絵に結果画面がかぶさるから、肝心なところが見えない。
何回かやるとBGMが終わる。音楽がループしてないのだ。途中から無音空間に闘牛士の悲鳴だけが響く。
鑑賞モードでいろんな牛を回転させる、コントローラをそのまま落としそうになる要素も収録。

牛を粗末にした人類に対する天罰みたいなゲームだ。
「プログラミングしたのも人間に化けた牛」説。
どういう経緯で日本に来たんだ。
闘牛をまじめにゲーム化しようとして技術力が足りなかったわけでもなく、バカ要素に振り切ったわけでもない。

ただ、闘牛はゲームと相性が悪いとも言い切れない。
タイミングを一瞬でも間違えば死につながるような緊張感があれば、いいゲームになりそう。
動物保護の観点から実物の闘牛はなくなってるそうだ。ゲームの中だけでもしっかりした闘牛ゲームを遊んでみたい。



「ゲームがプレイヤーの上にいる」感じが懐かしい「ボコスカウォーズ2」

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ファミコンミニが懐かしいですか、
ボコスカ2が懐かしいですか。

ファミコンミニと、PS4「ボコスカウォーズ2」が同時発売で懐かしものつながりと思われそうだが、懐かしくないぞ。ボコスカ2、ちっともなつかしくないぞ。
前を。未来を向いているぞ。
正確に言えば過去にも未来にもこんなゲームないぞ。
強気な価格設定で来たとか言われてるけど、容量は最新のフル3Dのゲームと同じくらい。プレイするごとに初めて聞くBGMが流れて、ルート分岐やユニットの性質もわからない…。

主人公のユニット以外に「四天王」の白虎、玄武らを倒すことで一定の確率で仲間にして、四天王が死んだ場合は農民がお花をそなえてくれることがあって、生き返る。
この説明が全くわからなくて、
「農民」ってどれ?最初の画面にいるガイコツとか、魚に近づくと魚を食うんだけど、これは何?とか、みんなが頭を抱えて、しかし笑っている。

言葉にするとややこしくなる。

最近はSNSでゲームが配信できるようになって、難しいゲームでもすぐ「最適な解法」が出ちゃうんだけど、ボコスカ2の絵とか音楽ではなく、
「誰もわからなくてみんなで途方にくれる感じ」が懐かしい。

わからないからって、製作者に説明を求めたり、まして「詫び」やアプデ希望をするわけじゃない。
プレイヤーより製作者が「上にいる感」。
作り手の意図を理解しようと頑張る感じ。

これはファミコンのちょっと大人向けゲームや、90年代前半の洋ゲーに感じていたものだ。
ゲーム自体は懐かしくない。でもプレイした感覚は懐かしい。
懐かしいということなのかなこれは。

今だにクリアできません。残り100メートル切ったよ!!

gonehomeはシャマランと関係ねえ

PS4「ゴーンホーム」終了。
「DOAX3」プラチナトロフィー獲得。

旅行から帰ってきたら空き家になっている屋敷に、何があったのかを探っていく「ゴーンホーム」。
前回ビクビクしながら遊んだんだけど、そもそもあれだ。そんなに怖がる話じゃなかった。

何でこのゲームを怖がっていたのかというとはっきり理由があって、
シャマラン監督の映画「ヴィジット」が好評だからだ。

「シックスセンス」以降ぱっとせず、変なホラーを作り続けてピンチのM・ナイト・シャマランが、「ヴィジット」で一発大逆転の好評価というので、これを機会に観てみようとシャマランの過去作をチェックしている最中に、たまたま雰囲気の似ている「ゴーンホーム」をプレイした。
それで勝手にホラーだと勘違いしてしまった…。

たしかに、超常現象とか屋敷の薄暗い雰囲気とか、シャマランっぽい要素はあるけど!

微妙にチープな雰囲気と、人影がなくて音声記録とメモ書きが残っている屋敷。
それも、おそらく制作費が足りないのを逆手に取って、想像力で人物の存在感を出すように演出した結果なのに、なに勝手にホラーに分類してんだよ、と言いたい。

DOAX3は、グラビアモードで写真撮影をするときに近づいて金髪美女に軽く罵られるゲームとして、遊び方の新境地を切り開いた。
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