若きスタッフがいじめとの戦いを描く『ニンジャピザガール』クリアレビュー!

ビルが、傷んだハブラシのようにグロテスクに乱立する近未来。
こんな地形でピザを20分以内に配達できるのは、ティーンエイジ・ニンジャだけだ!
「ニンジャピザガール」
世間はペルソナだゲームショーだと騒がしいが、現時点でのPS4最新作はこれです!
絵を本当にティーンエイジャーが描いて、スタッフは「深いストーリー」を売りにしている。
映像はPS2ぐらいで、操作はシンプルなラン&ジャンプアクション。
操作感覚は見た目から想像していたよりずっといい。
ビルからビルへ跳び移り、妨害する敵ニンジャの突き飛ばし攻撃や、「物陰から突然足をひっかける」攻撃をかわして進んでいく。
ゲームとして意外と(失礼)良くできてるのはいいんだけど、これを何で
「深いストーリー」と宣伝したんだ?
と思ったら、だんだん主人公の女ニンジャが、敵の妨害に悩み始める。
そしてこのメッセージ

これ、いじめに悩んでいた海外のオタクが、作品内ではいじめに負けずに生きるんだ、と表明したゲームなのか!?
そういえば、敵の攻撃も
「突き飛ばす」「足をひっかける」「卵かゴミか何かを投げる」
そして倒れたのを見て集団で笑う。
ニンジャの攻撃方法じゃなくて、いじめっ子の攻撃方法だ。
いやがらせで落ち込んだ主人公が、ピザを受け取ったみんなの声援で立ち上がるというストーリー。

落ち込むたびに画面が白黒になる演出もくどいし、全体的に「なんか変」だ。
同じ1000円で、もっとクオリティの高い作品はいくらでも転がってる。
だけどこれにはインディーズ作品の粗い魅力がある。
別に奥深いストーリーではない。ありきたりだ。
けど、これを「奥深いストーリーだから見てほしい」と胸を張って言ってる感じが、なんだか愛おしい。
どうしても許しがたいのは、ゲームを進めると聞けるスタッフインタビューが翻訳されていないところ。
興味深い作品なだけに、だいたいでいいから内容が知りたかった。
インタビュー内容によっては、今回のレビューは全く的外れなことを書いているかもしれませんが。
- 関連記事
-
- 最近はまったDOAX3とかパックマンCE2とか (2016/10/04)
- 若きスタッフがいじめとの戦いを描く『ニンジャピザガール』クリアレビュー! (2016/09/19)
- たまったゲームレビューをガーッと更新! (2016/07/15)