「ソウルハッカーズ」の世界観が古臭いと感じましたか?

セガサターンというゲーム機を愛していた人には思い出深い、デビルサマナー・ソウルハッカーズというゲームがリメイクされて、3DSで発売されました。

元々は女神転生というシリーズだったのが、プレステではライトな「ペルソナ」
サターンではマニアックな「デビルサマナー」シリーズに分岐したんです。好き嫌いは分かれるけど、個人的には圧倒的にデビルサマナーシリーズの方が格好よく、本来の女神転生の雰囲気を残していました。

ペルソナの「見下ろし方視点」「声優起用」「CM連発」もなにかライト層に媚びたような気がしたし(いかにも卑屈なオタク的考えですね。)
なので、のちにプレステに移殖されたときは残念だったな。
サターンは今でいう360だから、シュタインズゲートやアイマスがPS3で出たときのような感じ。


ソウルハッカーズは、サターンのRPGの中でも最高傑作にあげる人が多い。
最高傑作は「グランディア」僅差で「ソウルハッカーズ」少し下に「ルナ」「シャイニング・ザ・ホーリィアークかな。
3DS版では本家よりテンポが良くなり、データも消えなくなって「なかなか良い」ぐらいの評価だけど、これでもセガサターンが3年あまりの中で生み出した中のエース級のソフトなんです。

このゲームに関する評価を見ていて、「世界観が古臭い」という声があったのに時代の流れを感じました。

僕はこのゲームが出たころに思春期でした。
「おおっ、近未来っぽい!電脳空間とかハッキングとか、よくわかんないけどかっこいい! 他のRPGとは違う!」と思った直撃世代なんです。これが今、ちょっと古いと思われるんですね。
自分の体験した中では、ゲームで携帯電話というアイテムが初めて登場したのは「デビルサマナー」でした。
当時はポケベルからケータイに移行していた時期。
都市部では、小生意気なコギャルと呼ばれる女子高生が茶髪でルーズソックスを履き、ケータイを持っている姿が現代の象徴とされました。ルーズソックスというワードを久しぶりに出すと急に古臭く感じるけど、当時は女子高生で普通の靴下をはいているキャラがいただけで
「これでは学校内で孤立してしまう。現実感が無い」と言われたりしていました。
サクラ大戦にも、不人気だったけどソレッタというキャラが思い切りコギャルを意識していました。

「クロス探偵物語」という知る人ぞ知るゲームでも、お嬢様学園に通う高校生が「一度履いてみたかったんだ」とルーズソックスを履いてくるシーンがあったり、撮影した写真を消せと迫られて、「実はデジカメだから写真は消えない」という小ネタがありました。一般的にはデジカメというものが浸透してなかったんです。

今のゲームにも引きこもりやメイド喫茶がでてくるように、少しづつ現代風俗をゲームが意識していた時代。
真っ向から対立して「トゥルーラブストーリー」などはあえてちょっと昔の、真面目な感じの女子高生を堂々と出すことで個性を出していた。今となってはこっちの方が古さを感じないのが面白い。

時代性ということでは避けて通れないのが「サウンドノベル 街」というゲームで、高校生のキャラが使用料金が凄いことになるからという理由でケータイじゃなくポケベルを使っていた。
そしてメイン主人公の、いかにもオタク度全開の刑事は「オタク」と呼ばれると怒る。
「ゲーマー」という響きがかっこいいと。

今はちょっと深夜アニメを観た人が「俺アニオタ入ってます」とか気楽に言えるけど、当時オタクというのは基本的に悪口で、言われた人は怒っていた。
日本アニメ好きな外国人は「OTAKU」という言葉を軽いアニメ好きみたいな意味合いで使っていると知って違和感があったけど、いつの間にか日本人が向こうと同じ意味合いでオタクという言葉を使い始めた。

今のゲームで、メイド(あくまでコスプレの)、スマートフォンという新しいアイテムが出ているのに、なぜか懐かしい感覚に陥るのは、このへんの思い出があるからかもしれない。
「コギャル」の大人社会への認知度はアキバの「メイドさん」と同じくらいだったし、
「スマホ」の現在の普及率は当時の「携帯電話」と同じくらいだ。

スマホ、メイドさん、ツイッター、ボーカロイドが出てくるゲームが手元にあったら、なるべく早く遊んでおいた方がいい。

そのゲームが与えてくれる「今っぽさ」はおそらく今でしか味わえず、数年後には確実に「古臭い」と笑われるようになる。
その後10年くらい寝かせておくと、また一周して「この古さがまた良い」と言われたりするけど、それは今味わえる感覚とはまた違うものだ。
大事なのは「今」。
今のガジェットが出てきて「今っぽい!」と思えるのは今だけ。

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サブキャラとして密かに人気のあったメアリ。
これはメイドさん文化からではなく、綾波レイや星野ルリといった、無表情キャラブームが生み出した人。


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