島本和彦「アオイホノオ15巻」レビューの補足

アオシマ書店にて、僕のお勧め本紹介1本目が掲載されました。
島本和彦のマンガを20年ほど読んでいる自分から見ても、最近ますますキレの良くなってきたアオイホノオ15巻。

リンク:アオイホノオ15巻


ここからは紹介文の補足です。

大人になってから漫画で笑うことってあまりないけど、普通に笑った。
初期の島本作品は、笑いの部分でちょっと古さを感じるんだけど、アオイホノオにはそれがない。

なぜかってえと、アオイホノオの笑いは
「本人は必死だけど他人から見ると笑ってしまう姿を見せる」笑い。
どこまでが事実かはっきりしないけど、黒歴史を披露するとか。
こういう笑いは、作者が歳をとっても、時代が変わっても錆びない。

15巻で一番良かったのは、プロになりたてで、まだ漫画が掲載されてもないのに、自分のオリジナルカレンダーを作って好きな子にプレゼントするとこ。
困るよ!自作カレンダーもらっても!
好きでもない奴の、知らないキャラクターの絵と1年すごすの重いよ!
でも、描いている本人は本気。痛々しさを笑うと同時に、プロになれた本人の喜びも表現されている。

印象的なのは「81年の電話」
編集者は公衆電話に入ってる間に約束をすっぽかされ、逆にホノオはバイト代をはたいて電話を買った。
共同電話ではない、俺の電話!
俺の部屋の、俺の電話で、編集者さんとやり取りをする。
自立した感じ!プロになった感じ!
回線を引いて、受話器を意味もなく耳にあてている絵がすごくいい。
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