のむらしんぼ「コロコロ創刊伝説」感想





「つるピカハゲ丸」「とどろけ!一番」の児童漫画家、のむらしんぼが描くコロコロコミック創刊秘話と現在。

ベテラン漫画家が昔を振り返って描いた作品が増えている。「まんが道」は別格として、島本和彦、永井豪、車田正美。そこにコロコロ創刊に関わった、のむらしんぼ(還暦)が加わった。

ほかと違うのは、のむらしんぼ自身が漫画以外はムチャクチャで、マンションは買うし年金も払ってないしで借金を抱えていること。
家族にも愛想をつかされて現在がヤバイ。
久々の話題作であるこの漫画が、別れた妻子へのメッセージであり、借金脱出への切り札になっている。

単なる「年寄りの昔話」ではなく、今戦っているのだ。
リアルに描くと生々しくなるやり取りもあの頃のギャグタッチで面白い。
冷徹な銀行員が
「今のあなたには貸せませんなあ。まあ、つるセコパワーで頑張ってください」
とか言わないだろうし、
しんぼ先生明らかに脚色してますよね!?って部分があるんだけど、ウソというよりもギャグ漫画家のサービス精神がかいま見えて好き。

気になるのは、すがやみつる「ゲームセンターあらし」誕生秘話。
すがやみつるは好きなF1の漫画「F1キッド」を打ち切りにされて、興味の無かった「ゲーム」を漫画にするよう編集者に言われている。
それは結果的に大成功になるんだけど、

元々好きなジャンルをやめさせられて、違う方が代表作になって、それはありなのか。それでも漫画家として活躍できて読者が喜んでくれると嬉しいのか。

ロックミュージシャンが年をとってお笑い番組に出るみたいに、初めにやりたかった作品と、あとから話し合ってやったことが違って、違った方がメインになる場合がある。なんか考えこんでしまった。
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