カリスマユーチューバーのツアーを追ったドキュメンタリー映画を観た。

そうそう、正月に観た映画はレンタル配信されたタイラー・オークリーのドキュメンタリーでした。



世界トップレベルのユーチューバーで、ゲイで、パジャマパーティー的なことをしている、と一通り紹介されているのだけ見て、実際に映画を観たら想像以上にパジャマパーティーだった。
パジャマといってもタイラーのトレードマークは上下のつながった着ぐるみみたいなやつ。

どうもその世界ではポケモンが人気らしく、ファンとの交流イベントではみんなで着ぐるみをしてちょっとしたポケモンワールドになっている。
その彼が何をして人気動画主になったかというと、驚いたことに、別段何もしていない。もちろんトークの技術なんかは人並み以上にはあるんだろうけど、基本的には普通のおしゃべりだ。

日本人ユーチューバーを観ても、
「この人が人気なの?」
「こんなの配信して有名になりたいの?」
と冷たい反応をする人は多いけど、それよりも断然謎度が高い。
もっと不思議なのが、そのパジャマの人に会えてファンたちが体を震わせて泣くわけ。
有名人に会えてラッキー、みたいな感じじゃなくて、見た感じ普通の女子中高生っぽい人たちが心の底から感動している様子で写真をせがむ。
タイラーを遠巻きに撮るんじゃなくて、顔を寄せ合って、自分たちもその写真をSNSで配信できるように自撮りする感じだ。

見ているうちにわかったんだけど、彼(彼女?)は、自分がどういう人間かを素直に言って、好きなことや思ったことを嘘をつかずに話すところが人気らしい。

日本だと今のオネエタレントよりも昔の篠原ともえみたいな存在で、他人から変と言われる前に「自分はこういうのが好き!」と言ってしまう。

日本だと特にネット配信していることを家族にも隠していたり、マスクをしたり、昔ほどじゃなくてもどこか「変わった人たち」がやることのイメージがあるけど、タイラーは、自分はこういう人間で今やってる活動はこういうことで…、と周囲に説明して、隠さない。

説明と議論を面倒くさがらない人のようで、祖母にも、
「関係ないからほっといて」
じゃなくて、できるだけユーチューバーというのが何かを説明して理解してもらおうとしたらしい。
母親もすごく自然体で明るくて、フォロワーが増えたのを喜ぶ様子が羨ましかった。

考えてみれば、ダンスができるとか美少女だとか、一芸あれば動画を作りやすいけど、
「少数派で取り立てて特技もないけど、自分はこういう人間です。名前はこうで、最近のトピックについてはこう考えています」
とはっきり言える人は相当少ない。何も悪いことをしてない人が顔を出して名前を言うだけで攻撃されるかもしれないんだから。
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