松田洋子「私を連れて逃げて、お願い。」ここで断ったら男を名乗れない

表紙買いしたマンガの話。

好きですこういうのは。
二十歳になるまで厳しい家庭で育って、テレビはNHKしか許されず、毎日ドレスとケーキで育てられたヒメと、
子供時代からずっと家族の愛情を知らず、テレビだけ観て育ち、顔は美男子だけど一切人との距離の取り方がわからないオウジ。

WIN_20151205_015201.jpg

この2人が、今全てを捨てて変わらなければ!というタイミングで出会ってしまう。
ヒメは日本髪が結えないように初めての美容院で金髪に染め、オウジは金髪をボウズに刈って、もらった金とマニュアル車でひたすら逃亡する。

オウジのことを、待ち焦がれていた王子様だと信じたヒメはドブみたいなきったねえ海に感動し、宿泊先のホテルで初めて食べるチキンラーメンの味に感動するのだ。

不器用すぎて自分が不器用な生き方しかできないことにすら気づかない二人のロードムービー?ラブコメ?
とにかく、シリアスなのかギャグなのかわからないけど全部飲み込んだ勢いのあるマンガで、作者ですら結末がわからないようなこういう粗削りな感じが好き。

WIN_20151205_015126.jpg

WIN_20151205_015327.jpg

そういえば今年ベスト10には間違いなく入るA子さんの恋人は、二十代の終わりの人たちだった。同じ二十代でもこの勢いの違い(笑)
A子さんたちは今頃年賀状の準備したり、暇すぎて黒豆の作り方聞いて既読スルーされたりしているころですよ。

今年はマンガのジャケ買いが多い年だったけど、(なんとも言えないものに少ない小遣いを費やしたけど)
初めて見た作品が自分に合ってたときの
「来たー!これだっ!」
という胸の高鳴りと、好きなもので本棚を埋めていく喜びは来年もその次もずっと続く。


関連記事

コメント


トラックバック

↑