「ワイヤーを溜め撃ち」という発想で過去のワイヤーアクションの欠点を一掃!「ぐるぐる!ちびロボ!」レビュー


ファミコンのロックマンの時代から、2Dアクションやシューティングで「溜め撃ち」というのがあった。

攻撃ボタンを押しっぱなしにすると主人公の体が光って、そこでボタンを離すと強力な一撃になる。コントローラのボタンの少なかった時代だからそういう発想が生まれたのだろう。


もう一つ、ワイヤーアクションというものがある。
映画では、カンフー映画で吹っ飛ばされて壁に叩き付けられるシーンで使われる技術のこと。
ゲームでは主人公がロープ型の伸びる武器を打ち出して、天井や壁にひっかけて進んでいくジャンルのこと。
慣れるまで難しいけど、だんだん華麗な動きができてくるとたまらなく楽しい。
もっとも、最近では海原川背ぐらいしか見たことがないけど。
ゼルダの伝説のフックショットや、TRINEの女泥棒など、部分的に「それっぽいもの」は出てくる。


しかしここで、すごい発明をしたゲームが出てきた。3DSの「ぐるぐる!ちびロボ!」は

「ワイヤーを溜め撃ちする」

という新発想で、今までのワイヤーアクションが抱えていた欠点
(慣れるまで難しい、敵を倒す爽快感が弱い)
を一気に解決した。

主人公は身長10センチのちびロボ。
こいつはお尻から出たコードを投げて敵を倒したり、壁にひっかけて移動することができる。
好きな人ならファミコンの「ヒットラーの復活」を連想するだろうけど、あれと同じで前か斜め上にワイヤーを投げて、慣れれば連続でワイヤーを打ち出して、天井だって振り子のように移動できる。

そこに、Yボタンを押しっぱなしで放すことで
「パワースロー」
という、クイックスロー(通常ショット)より力の入った投げ方が加わる。

素早いが射程の短いクイックスローと違って、パワースローは好きな角度に発射でき、距離が長くて、敵やブロックを貫通し、壁に当たると跳ね返る。

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右上に撃って宝箱を回収してます

この「ワイヤー溜め撃ち」という新発想で、
普通ならワイヤーとジャンプを細かく繰り返して行かないといけない遠くの足場でも、
「もしかしたらこの位置からパワースローを使えば直接届く!?」
というふうに、工夫である程度攻略できるようになった。

一直線に敵を倒したり遠くのアイテムを回収したり、気持ちいい場面も増えた。
ちまちました場面の続くワイヤーアクションに、ひと工夫でここまでの革命を行ったことは凄いことなんだが、残念ながら
「ちびロボ、売り上げが苦しいためジャンルを変えて迷走」
というイメージの方が先行している。

せめてゲーム専門雑誌ではそうではないと書いてほしかったが、残念ながらせっかくの発明であるパワースローは
「打つときに溜めないといけないのでテンポが悪くなる」
とのことだった。

ショットボタンを空中で長押しすることでヘリコプターみたいに少しだけホバリングできるというのも面白い。
実際に谷底に落ちそうになったらこれで復帰する…ことはできずに、寿命が2秒ほど伸びるだけなんだけど、これが天井を振り子みたいに渡っていくときに役に立つ。

天井にぶら下がって、ジャンプして空中でまた斜め上にワイヤーを打って、またジャンプして…と、
「ショット」「ジャンプ」をタイミング良く交互に押して天井を振り子のように移動するのは、ワイヤーアクションではお約束みたいなもんだけど、これが初心者には難しい。

ところが、ちびロボは高性能なので、
一つのボタンで攻撃、ぶら下がってる間はジャンプ、空中ではホバリングができる。

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説明が難しいんだけど、要は
「空中にワイヤーをひっかけてぶら下がり、ジャンプして少し浮遊しながらまた斜め上にワイヤーをひっかけて足、場のない場所を進んでいく」
といったテクニカルな動きがボタンひとつでできる!

しっかり自分に酔えるような動きができて、簡単なんだけどしっかり噛みごたえのあるアクションになっていて、どうしてもクリアできない場合はアイテムなどで救済されるようになっている。

ちびロボ小粒でぴりりと辛い。

アミーボの使い方など多少「?」な部分はあるけど、昔からのゲーム好きほどあなどってはいけない、ダークホース的な一作だ。




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