PS4「幸福な消失」をプレイ中。ゲームっぽい要素を捨てた、操作できるアート作品

Everybody's Gone to the Rapture -幸福な消失-

はじめの2時間ぐらいは、幸福が消失する前に俺の2000円が消失したよ、というくらい損した気持ちでいたけど、ホットラインマイアミとは逆方向に尖ったゲームシステムにだんだんと凄みを感じてきた。

どんなゲームかというと(ゲームっぽい要素をなるべく排除してあるのでちょっとしたアート作品に近いんですが)

配信前に、
「住民がいなくなった80年代のイギリスの町を歩き回りつつ、いなくなった人々の声を聞いていく…」
といったような内容のPVがありました。
それ以上の説明がないのです。
そして実際に購入したら…その通りだったのです。

「あまり事前の詳しい内容紹介がない。あえて内容を伏せて、実際に遊んだときの衝撃を大きくするためか!?」
とか想像していたけど、実際にPVでみたものが全部だった!

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誰もいない町をウロウロして、たまに残留思念みたいなものが聞こえる。
戦闘とかアイテムとかありません。コレクション要素ありません。全ては歩き!
いやあ、序盤はきつかった。公園のブランコにさわったらゆれるとか、たまに落書きがあるとか、そういうのが微かな楽しみ。
敵キャラはいないけど、睡魔って敵キャラは俺の周囲にしょっちゅう出てきた。これがバーチャル体験ってやつかな?

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操作説明もスティックで移動、○で調べるしか説明がなくて、主観視点でポンと始まる。
移動速度が遅いという評価を受けて、スタッフが
「R2を押し込みながら走れるの説明し忘れてた、メンゴメンゴ(意訳)」
とコメントして、移動は快適になった。
ただしこのダッシュ、海外の多数のゲーム批評サイトがためしてどこも気付かなかったぐらいの速度である。

それよりマップが表示できなくて、バス停とかに掲示してある地図をお手元の紙に書き移すとかしないといけないので、あまりストーリー進行を重視せずにゆうゆう散歩を楽しんでいると、一周して元いた地点に戻っていたりする。
ダッシュよりこっちのほうがきつい。

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だけど、だんだんこのゲーム凄いなと思ってきたのは、
「そもそもこのゲーム、快適に遊んでもらおうとか思ってないんだ」
と気づいてから。

家の中に住人の生活した様子がそのまま残っていたり、
車のドアが開いたままになっていたり、
テレビをつけると何かの数字がずっと流れてきたりするのを見ると、この町がただならぬ何かに襲われたことがわかってきて、ぼんやりとした恐さに包まれてくる。

置かれているオモチャや車の周囲の工具などのひとつひとつが、そこで生活していた人がどんな人なのかを想像するヒントになっている。
鳥の絵を何枚も飾っている家があり、庭に行くと双眼鏡があって、
「ここの住人はバードウォッチングをしていたんだ」
ということがわかったりする。
そういう面白さがわかる人に作ってある。

アイテムがあってコレクションできるとか、そういう、いかにも他のゲームでもやってそうなこと求めるならどうぞ他の買えば?
とばかりに突き放されている。
癒し系に見せて相当挑戦的。
これ作った人は、ここまで作りこんだ世界をろくに探索もされず、最初の1時間で投げ出されることが怖くないのか!

自分たちの作った作品はいいものだ、と信じて世に送り出したスタッフ。
じゃあ、信じてくれたこっちも何とか応えたい!
ストーリーを読み解いて、エンディングは見たい!
と思っているのにまたしても睡魔が肩に乗っかってくる。
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