ゲームの常識に風穴を空けた!PS4「ホットラインマイアミ」レビュー!

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このゲームは俺の脳天に直撃した。
衝撃を受けた直後なのでだいぶ疲れているし、このゲームのどこをもう書いて、あとどこを語りたかったのかもさっぱり忘れたが、刺激的なゲームを遊ぶと元気が出るということだけは思い出した。

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見下ろし視点の、やや暴力描写をともなうゲームで、他機種で配信済みの1,2をセットにした「ホットラインマイアミ コレクテッドエディション」がPS4,VITAで発売された。(トロフィー表示があったのでPS3でも出るかも)

今、風はマイアミに吹いている!
…ことは決してなく、どう見てもスプラトゥーンの方角に吹いている。
こんな、製作者二人の、大量殺人をするゲームには向かい風しか吹かない。


だけど「暴力が凄い」だけと誤解されそうなこのゲームの革新性と深みを語ることで、「微風」くらいは起こせるのではないかと思う。

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ホットラインマイアミ「1」では、謎のアニマルマスクをかぶった3人組に主人公がいくつかの問いかけをされて、答えも出ないままひたすら留守電の指示に従ってロシアンマフィアを殺していく。

これ一作だと、設定のみであとのストーリーはプレイヤーの想像に委ねているんだろうなあと思うが、「2」では複数の主人公を操って、一作目の過去、未来を断片的に知ることができる。
ただ、明らかに正気と思えない言動の人物や、幻覚、夢、映画の撮影スタッフも出てきて、もうどこまで現実で何がどうなっているのかわからない。

はじめに考察サイトを作った人はさぞかし楽しかっただろうけど、
製作者インタビューでは
「ストーリーを正確に理解できた人は誰もいない」
そうだ。また、それぞれで理解してほしいので、こちらからはストーリーについてはノーコメントだと。
「わからなくていい」ことを知っておいただけでも、少し肩の力を抜いて雰囲気を楽しみながらプレイできるだろう。

それにしても。
「世界で1人も理解できないストーリーで、完全見下ろし視点!」

まず、「見下ろし型のアクションゲーム」なのが凄い。
主人公の顔がわかる斜め上じゃなく、完全に真上からの視点です。頭頂部です。
主人公の表情すらわからない。
つまり、理不尽な留守電に従って殺人を繰り返す主人公が怒りを浮かべているのか、殺人の快楽に笑みを浮かべているのか、それすらもプレイヤーの想像にまかされている。

ゲームの常識として、それダメでしょ!ということをあっさりやって、成功している。
音ゲーの常識を壊したリズム天国も、同じく、ゲーム制作から一歩離れたミュージシャンが制作に関わっているのが面白い。

複雑で映画的なセリフも見どころだが、アクションも慣れれば凄まじく面白い。
基本はLで武器を拾ってRで使う。もう一度Lで投げる。
銃を持った敵に見つかれば瞬殺されるが、物影から武器を投げつけて一瞬気絶した隙に躊躇せず走って行って馬乗り殴打することでなんとか倒せる。

パズル的な部分があって、
「この部屋の敵を倒して武器を奪って、投げつければ隣の銃を持った敵を倒せるから次はその銃で…」
と、何度もリトライしながら計画ができていく。
見つかると瞬時に襲ってきて素手ではダメージを与えられない「犬」や、絶対に正面から戦っても勝ち目のない武装した敵をおびき寄せて倒す緊張感は息苦しくなるほどだ。

このゲームの戦闘シーンを体感すると、「カイジ」の福本信行が描いた「銀と金」を思い出させる。
超人的な能力対決じゃなくて、狭い部屋で武器を持った相手にどう対処すればいいか。武器の使い方はわかっているか。
そういう当たり前のことで勝負が決まる。

基本的には先に見つけて、先に攻撃した方が勝ち。
素人同士の武装した集団が戦ったらこんな感じだろうなというリアル感がある。
意図したものじゃないだろうけど、弾数の表示が小さいため、いざ敵の集団と戦おうという最中に
「しまった!タマが切れた!」
と気づいた瞬間に撃たれるという、ベタな展開でやられることが普通にある。
絵ではなく、展開や構成が映画っぽい。

欠点を丁寧にあげていくと、正直キリがない。面白さが体感できるまでが遅いし、ボス戦だけめったに見ない攻略サイトを見てしまった。

死を恐れているようじゃ真実には近づけない、とパッケージ裏にあるが、
散財を恐れているようじゃ、神ゲーには近づけない。
万人向けのゲームではないが、刺激的なゲーム体験に飢えているなら、ぜひマイアミから放たれた銃弾を浴びてみようではないか。

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