読もう!コミックビーム! 最近買ったマンガ感想

表紙買いしたマンガ中心の一言感想です。
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「駄目な石」平方イコルスン

女子高生たちがひねくれた会話をするマンガです。そうとしか説明のしようがない。
現実の会話は、最初から最後まできちんとセリフを全部言ったりしない。途中で相手がさえぎったり、何かを指さして一言だけ言ったり、仲のいい相手ほど言葉を省略していく。
ただ、このマンガではそれに加えて、登場人物の顔の区別がつかないので、ごく普通のやりとりでも
「これはこの子のセリフで、この、コマとコマの間のセリフが彼女で…」
と、スッと頭に入ってこなくてイライラした。
自分には合わなかったけど、狭い世界の人に向けて描いていて、そのターゲットの読者には評判がいいようだから、こういうのがあっても、これはこれで理解できる。


許せないのはこっちですよ。
「あかほりさとるの崖っぷち」

これ続きも刊行する気なの?
マジか!なんだこれ!!
最近流行の、マンガ家による業界モノ漫画の中でもぶっちぎりで酷い!!

表紙から内容を予想すると、かつて美少女マンガの原作で一世風靡したあかほりさとるが現在の萌え文化について語ったり、当時の裏話をしたり、はたまた真面目に美少女を題材にした作品を作ろうとして全盛期とのギャップに苦しむ…とか、いろんな話を期待する。

なんだかんだ言って、昔からマンガやゲームが好きな人にとって、この人の話だったら、今の話でも当時の話でもちょっと聞いてみたいじゃないですか。
それが何にもない。最近筋トレに夢中のあかほりさとるが、ふつうのことを大げさな動きをまじえて言うだけ。
過去の暴露話的なものは、あかほり史が風俗を利用したらすごく太った女が来たけどぽっちゃり好きなので大丈夫だった、という話ぐらい。

あとは、漫画担当のエンチ史と編集部のやりとりとか…。
誰が喜ぶのか想像できない。久しぶりにこんな脱力感を味わった。


近藤聡乃「A子さんの恋人」は不思議な手触りの作品。
作者は昔、たまの「電車かもしれない」の映像で賞を獲ったアニメーション作家。



7年前!

恋愛マンガと紹介されていたが…あんまり詳しくないけど、恋愛マンガってこんなだっけ。登場人物がA子とK子とU子とI子全員29歳だ。イニシャルの名前で昔の小説みたいだけど、作品内の言葉選びも何となく小説っぽい。

「英子」が、口頭で名前を漢字でどう書くか説明するときに
「英語の英です」
と説明していたら、それだと「A子」とも置き換えられることに気付くところから話は始まる。
それが自分を特別な存在ではないと気付いたような、ほのかなブンガクの香りがしてとてもいい。

華があるわけではないけどニューヨーク帰りの主人公と、宙ぶらりんの彼氏、細部のエピソードはどう考えても作者の実体験が元になっているのだろうけど明らかに創作だし、さらっとした絵柄でなかなかに強烈な印象を残してくれた。
これを本棚に並べるなら、漫画のコーナーじゃなくて、角田光代とか吉本ばななとか、そのあたりの人の隣じゃないだろうか。

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わざわざ主人公が帰国したときの荷物と間取りが詳細に書いてあったり
「これ漫画というよりエッセイの書き方だよな」
と思う。他のジャンルの人が描いた感じがすごく新鮮。


「それでも町は廻っている 14」
それ町に関しては面白いことが当たり前で買っているけど、当たり前にハードルを越えて面白かった。
それ町という漫画を説明すると女子高生の日常モノ、です。
なので1話だけでも読めるけど、もっとちゃんと説明すると、嵐山歩鳥という一人の女子高生の高校入学からの3年間のどこかを切り取った作品です。

なので、話によって登場人物の呼び方が細かく違ったり服装や髪形が変わったりする。
時系列がバラバラなことは単行本を揃えていけばだんだん気づいてくるけど、すぐにはわからない。何年も前に掲載されたエピソードのことをついこの前のように話したり、あとで買ったはずのものが、読み返すと前の巻の背景にこっそり置いてあったり、膨大な量の裏設定があることがわかってくる。

つい最近、時系列的には最初にあたる、入学式の話があったので
「これはそろそろ連載がまとめに入るんだろうか」
と思わされたけど、表紙を開けばなんのことはない普通に友達と図書館に行く話とか、弟のカードゲーム友達の話とか、平常運転。

それでも5年以上前に連載された会話に一言だけ出てきた、
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「この前やった資源回収」の資源回収のシーンが14巻で出てくるんだから、これが普通であるこの漫画の気の長さというか、どうなってるんだろう、それでいて1話ごとの適度に力の抜けた感じ。ゼイタクを言えば初期の目の描き方がかわいかったんだよなー。








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