「あれよ星屑」を読んだ。

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今日読んだマンガは「あれよ星屑」です。コミックビーム連載。山田参助の長編デビュー作。生き残った元軍人の大男と、「班長殿」なる男が、焼け野原と化した東京で再会するところから始まり、笑いあり涙ありの日々を送りながらだんだんと二人の過去がわかってくる。


髭もじゃの男のアゴの丸みや腹の出かたのリアルさと、枯れた中年男のペアの何ともいえない雰囲気で「あれ・・・?」と思っていたら、作者さんはゲイ向け同人誌を書いていたと後に知った。なんでわかるんだろう(笑)
二人に特殊な関係はなくて、売春宿の用心棒をやっていたら誘われたり、どちらかというと好色なキャラクターなのになあ。

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いかにもビームで連載されてます!という感じのいい味出してる絵と、冒頭の二人が出会うシーンからもう好きになった。
ちょっとした笑いだったり、大きな悲しみだったり。
生きのびた軍人は今を生き、班長殿は過去に捕らわれて酒に溺れる。女の子が米兵に暴行を受けるシーンとか、ショッキングなページもあるんだけど、その中でもほんとにちょっとしたおかしさを拾って物語は進んでいく。

ただ、エピソードになんとなく既視感がある。
具のあるスープを売っている店を見つけて美味しくいただいていたら中からゴミが出てきて、実は進駐軍直送と言っていたスープは進駐軍の残飯をぶちこんだだけだった、という話があるんだけど、これと全く同じ話をどこかで見たか読んだかした記憶があるんだよなあ…。どこなんだろう。

たまたま、前に買ったゴールデンカムイと「生き残った軍人が主人公」という共通点でつながってしまった。
過去を舞台にした、新しい絵柄と泥臭い絵柄のマンガがある。
その場合どっちかというと、泥臭い絵柄のほうが「ホンモノっぽい」と思われそうだけど、読み返すとゴールデンカムイもやっぱりすげえ。
人間も作品も、見た目がきれいだと中身がなくて、汚く見えるほうがホンモノと言われがちだけど、きれいなものに中身がないとは限らないんだなあ。

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