まんしゅうきつこ「アル中ワンダーランド」を読んだ。


ブログで人気の漫画家/イラストレーター初の描き下ろし。



へべれけに酔った状態でイベントに現れたり、気が付いたら持ち物をなくして知らないおじさんに心配されたり。
普通に聞いたら仰天するような酒の失敗談をしているのに、いまひとつ衝撃が少ないのは、この手のジャンルに猛者が多すぎたせいか。

僕は、家族も生い立ちも謎のベールに覆われたまんしゅうきつこなる人物自身のことが気になってしまった。
少しだけ登場する旦那との結婚生活は?とか、
弟さんについてもっと詳しく!とか、とにかくアル中エピソードよりも周辺に気になることがいっぱい出てきて、
「ちょ、その人についてもっと詳しく!」
と思ってしまう。

アラフォーで突然顔出しをした作者の顔もまた謎を深める結果に。
おじさん受けの良さそうな幸の薄そうな美人で、「なぜこの人がこんなことに?」という子供時代の話から知りたくなる。

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インタビューによれば本人は自意識過剰気味なところがあって、
「何か面白いことをやらないと」
と自分を追い詰めていく、変にマジメな性格がアルコール依存に走らせる原因のひとつだったらしい。

難しい話だ!

作者にとっては、泥酔してトークイベントに出て記憶が全部飛んでる話の方がよほど「とっておき」の話で、マンガにするだけの価値があると思うだろう。

けど、この本で初めてまんしゅうきつこという存在をしった自分のような読者にとっては
「子供のころ好きだったマンガは何」とか
「家族に言われた印象的なことは何」とか
ごくありふれた話もしてほしかった。
最初のページから幻聴が聞こえてたからね…

つまらないわけじゃないけど、はからずも、前に読んだマーシーの薬物リハビリ日記の完成度の高さを再認識する結果になってしまった。ブログは一部しか読めなかったけど噂通り面白かったです。



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