時代遅れの伏兵「チャリオット」レビュー!

世間がブラッドボーンだバイオだカグラだと騒いでいた中、PS4/WIIUで、ダウンロードソフト「チャリオット」がひっそりと配信された。1500円。
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カナダのインディーズゲームで、日本のクロスファンクションという会社が、はじめてローカライズを手掛けるご挨拶がわりの一作だ。

最近の2Dアクションは、
「キビキビとストレスなく動かせる主人公がいるけど、その強さを上回る敵やトラップがある」
のが当たり前だけど、

チャリオットは最初から操作にひとクセ持たせていて、慣れていくごとに、主人公とプレイヤーが一体化したような快感が味わえる。
相性の合わない人にとっては、最初の1時間で面倒になってうんざり…かもしれないけど、昔の悪魔城ドラキュラとか、ちょっとクセの強いキャラが自在に操れるようになることに快感を見いだせる人にとっては…

ちょっとハードル上げすぎかもしれないけど「今年ベスト級」になるかもしれない。


タイトルになっているチャリオットとは霊柩車のこと。
プレイヤーが動かす兵士は、死んだ王様を乗せた柩を埋葬しようとしたが、しょっぱなから幽霊になった王様が目覚め、スタッフロールを押さえつけて
「ここは自分の墓にふさわしくない!」
とわがままを言い出してしまう。
じゃあ、チャリオットを押して、もっと王を埋葬するにふさわしい場所を探しにいこう!というストーリーだ。

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ふつうにチャリオットを押して進むか、近くにいればR2でロープをひっかけることができるので、ロープで引っ張って移動する。しばらく離れ離れになるとやり直しなので、右スティックを上に倒してロープを巻き取ったりして、段差や坂道を乗り越えて進んでいこう。

雪道は左スティックを下に倒して、自分はふんばりつつ右スティックでロープを巻き取らないとチャリオットの重みで滑っていく。
時には足場にしたり、その重さでスイッチを押したりと、便利だったり厄介だったりするチャリオットの存在がユニーク。
大きな音を立てることで目覚める「敵」はいちおう存在するけど、棺桶にたかってお金を盗んでいくだけで、ほとんどはチャリオットの扱いや広大なマップを探索することがメインになる。

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ロープを壁に固定できる「ペグ」を使って、チャリオットの前後にロープを二本掛けにしたほうがいい場面もあって、(ローカル協力プレイも可)面倒くさいゲームであることは間違いないんだけど、ゲーム内の慣性というか、独特な動き方のコツみたいなものが身に付くと、ふしぎとスイスイ進めてしまう。

ステージの緩急のつけかたもうまい。
チャリオットをなんとかかんとか引っ張って、出てきた場所にはぽっかり広い空間がある。
そこで、さっきまで中から文句を言われながら苦労して運んでいた棺桶をスケボー代わりにして一気に猛スピードで下っていく。主人公ともども丈夫なので、高いところから落としてもOK。

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死者しか通れない道なので、生きている私はつかまって行きまーす

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やっぱ乗りまーす


棺桶をこんなふうに扱うという不謹慎さが面白いし、高い所から落とすと中から「母上~!」って聞こえてきたり、王様が偉そうだけど憎めない感じなのもいい。

ベルトコンベアになっているところに王様を流しておいて(笑)ちょうどラインが途切れているところで待ち構えて、奈落の底に落ちそうな棺桶をロープでパシっと受け止めた瞬間なんて最高。動画ではよくわからない、体感してこその気持ちよさだ。

やりこみ要素もかなりある。各ステージに隠されたドクロやアイテムを集めるほか、正規ルート以外の別の場所にゴールがあって、面ごとに複雑にリンクしていたり、クリアタイムをオンラインランキングで競ったり、とても小規模なダウンロードゲームとは思えない。

という感じで、個人的には全力でプッシュしたいんだけど、
このゲーム独特のクセに慣れないといつまでも同じ場所で進んでは戻されて…を繰り返すことになるし、わざと古臭い部分を残しているようにも見える。
冷静に見て、誰でもすぐに楽しめるようなゲームとも思えない。

ただ、この魅力がわかってしまった人にとっては、他のことを全部中断してこの世界にどっぷり浸かりたいと思わせるような、魅力を持ったゲームです。
クリアまで、この熱が保ちますように。まだ中盤だけど。
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