「VTJ前夜の中井祐樹」を読んだ!

今年のノンフィクション第一弾。



格闘技シーンで、もっとスポットライトが当たるべきだという人物について書き続ける増田俊也の新作。
ガチンコの総合格闘技が日本に定着する直前に、片目を失明しながらも勝利した中井祐樹選手のエピソードももちろん大きいんだけど、もっと気になるのが
「超二流と呼ばれた柔道家」
というエピソード。

マスターすればどんな相手でも絶対に投げることのできる「真の背負い投げ」を8年かけて完成させ、同体重の選手としては初めて、天才柔道家の古賀稔彦から1本取った無名の柔道家の話。

その選手はあまりに必殺技を完成させることに固執して、年齢もピークを越えていたのでオリンピックに出場することはなかった。
結局、その日の試合は「ちょっとした番狂わせ」で終わったけれど、もしもこの選手がオリンピックの代表に選ばれたら…
ということを書いている。

何とかして彼らの執念を知ってほしい、光を当ててやってほしいという著者の異常な熱量を感じる一冊。
正直に言うと出世作の「木村政彦はなぜ力道山を殺さなかったのか」があまりにも量も面白さもぶっちぎりなので、これから興味持った人は木村~から読んだほうがいいんだけど、発動すれば絶対に投げることができる格闘ゲームの超必殺技みたいな技は非常に気になる。
本物の柔道家が読んだらどんなリアクションになるのだろう。




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