昔のニコニコ動画、実況プレイ動画ブームを振り返る

「てーきゅう」連載五か月でアニメ化
このアニメが面白そうかどうかは置いといて、
「原作:ルーツ」
これですよ。

ニコニコ動画初期。
第一次実況プレイ動画ブームの中心にいたルーツさんが、いつの間にかマンガっぽいものを書き始めたと思ったら、いつの間にかプロになってて、いつの間にかアニメにまでなってた。
こんなジャンルまたぎは初めてじゃないか。

せっかくだから、ニコ動で実況動画なるものが流行りだしたころの思い出話でもしよう。配信者の敬称略。

ゲームをやりながらマイクで雑談もするという配信はいろんなサイトであったけど、自分が知ったのはニコニコ動画の初期から。
ゲームセンターCXを観れない人たちが代わりに始めたような感じだった。最初はマリオやりながら「あー」とか「よし!」とか言うだけの動画にもそこそこの人数が集まっていた。昔のファミコンの動画がパソコンで観れたり、同世代のゲーム仲間が集まったりするだけでも楽しかったし。
ニッチなジャンルだったおしゃべりゲーム配信の知名度を上げたのが、しんすけ、ルーツ、hacchi、キリンといった人たち。(キリンさんも業界人)中でもルーツは自分が昔作ったRPGツクールのゲームを自分でプレイして振り返るという内容で当時は非常に斬新だった。しゃべりも達者だし、昔の思い出話に花が咲いて同窓会感覚で楽しめた。

「実況動画」という呼び方の発明

しかし、純粋にゲームだけを見たい人からすれば、ゲームよりもプレイヤーのおしゃべりが目立つ内容は目障りで、
「好きなゲームにボソボソ声を入れるんじゃねえ」
「いや、こっちは友達感覚で集まって来てんだ、嫌なら来るな」
といった小競り合いが起こるようになった。YOUTUBEよりも配信者や視聴者の距離が近いニコニコならではの現象かもしれない。

そこで、声を入れている動画には「実況プレイ動画」というタイトルやタグをつけて、見る前から声入りだとわかるような工夫が行われるようになった。

今でも声の入っている動画には「実況」というワードが入っていることが多い。
初めて見た人は、こんなの実況じゃなくて叫んでるだけじゃん、と思うかもしれないが、配信者側だって本来の意味での実況だとは思っていない、ただのトラブル避けである。

少しして、実況第二世代とも言うべき大量の実況者たちでニコニコは溢れた。自分が好きだった人の名前だけでも、
「うるすぐ」「塩」「森永」「あにぃ」「アンリ」「タケシ」「藤原」「P(ピー)」「蘭たん」「あちゃぽ」「すぎる」
ざっと思い出しただけでもこのくらい出てくるから、相当観てたんだなあと今更驚かされる。就職、結婚、多忙、視聴者とのトラブル、震災。いろんなことをきっかけに少しづつ減っていっても、忘れたころに検索かけたらいつの間にか戻ってきてたり。

最初に見たのは誰だっけ。森永(女性。現在は削除)の「街」実況だったかなあ。女の子がリアルタイムで、自分の大好きな街というゲームを遊ぶ様子が見れるなんて!と衝撃だった。本格的にニコニコにはまるきっかけにもなった。
藤原の、さえない大学生活の愚痴を垂れ流すだけの配信も、友達感覚で好きだった。
忘れられないのはあにぃで、幼い声で頭の回転が速いことからアイドル的に愛されていて、少しでもゲーム中に苦戦すると「おいスクエニ!あにぃが困ってるだろうが!」といちいち全員で過保護コメントを流したりしていた。ドラクエで道に迷っても「あにぃが正しいのに道が間違った」とか言っていたから、遊び感覚だと知らない初見の人はさぞかし気持ち悪かっただろう。

その後に「ふひきー」率いる「ボルゾイ企画」とか「変態スネーク」といった人たちが人気になった。
ボルゾイは青鬼というフリーゲームで大騒ぎしたり、仲の良い雰囲気からいわゆる腐女子ファンが大量にいたりして、最初は偏見があったんだけど実際に見たらイメージは変わった。
社会人になっても毎日のように動画をアップするし、いくら叩かれても好きなゲームの配信はやめないし。
「街」なんかただ読んでるだけじゃんと思われるかもしれないけど、ゲームプレイしながらあの膨大なテキストを全部マイクの前で平坦なトーンで朗読して、毎日アップするのがどれほど大変か。

今では雑談多めのゲーム配信は、ユーストやニコ生でやるのが当たり前になっている。
実況プレイ動画は、途中でTVみたいなテロップを入れて凝ったものにしたり、最新作のネタバレみたいな卑怯なことをやっちゃったりしないと話題にもならなくなった。
でも自分は、実況ブーム初期の、友達とどうでもいいことをしゃべりながらゲームやってる感覚が好きだった。

実況に飽き始めると、自分の興味は「MAD」に移りはじめるんだけど、それはまたいづれ。


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