「困ってるひと」を再読

なにか心の養分になりそうなものを探して、昔のアクション映画を借りて観たけど爆睡してしまって…本棚に積まれていた大野更紗さんの「困ってるひと」を久しぶりに読む。



健康そのものだった女子大生に、体の免疫システムが誤作動して自分を攻撃し続けるという難病が襲いかかる。
海外の難民を助けるための活動をしていた、何にも悪くない女の子の体が突然動かなくなり、体はボコボコと崩れていく。

それから待っていたのは激痛をともなう麻酔なしでの検査と治療、山のように増える薬、わずかな貯金がガンガン減っていく不安。
そしてなにより、人を助けようという気持ちが人一倍強い彼女が、自力で外にも出れない、紫外線も浴びることができず常時マスクとメガネがかかせない、「助けられる側」になってしまったこと。

たしか昔読んだときは、痛みにも苦しみにも負けない人の伝記みたいだと思ったのに、今あらためて読んでみると、泣きまくりの弱音吐きまくりだった。治療のたびに泣き叫び、死にたいなんて何度もこぼしている。全く経費も人員も足りてない入院生活の絶望感もすごい。食事はまずく、ナースコールは鳴りやまない。

前に読んだときはそれでもずっとポジティブさを失わない人だと思ったんだけど、いい加減に読んでいたのか、しばらくの間に記憶がねつ造されていたのか。
最後に前向きな終わり方をするので実際の内容より「明るい本」と記憶していたのかな。
その割に読みやすい文章と、死にそうなのになぜか命がけでギャグを言おうとするところが好きなんです。

現在難病と闘っている最中の人には「読むのがつらい」という感想も出てるんですが、読み返すと、やっぱり不思議な本だなあ。人って強いなあ、と感心してしまう。
俺も生きる!
関連記事

コメント


トラックバック

↑