とにかく古くてアジアンなの集めました!トゥームレイダーレビュー


PS4の最新版トゥームレイダーが非常に頭の悪いゲームになっていて最高だ。
元々このシリーズはもっとストイックで、ララ・クロフトという女性版インディージョーンズみたいな人が、遺跡の謎をひとつひとつ解き明かしていくものだったんだけど、今回はいわゆるリブート作品ということで、
タイトルも数字の付いてないものに一旦戻して、ストーリーは時系列的に最初のものにして、アクション要素多めで、
「これまでのシリーズを知らない人も遊んでみてください」
という感じの、間口の広い作品になっている。

序盤こそ、動物や敵を殺めることをためらったり、仲間を危険に巻き込んだことを後悔するシリアスなシーンもあるけど、ある程度話が進むと、それはそれは頭の悪い、楽しい空間が画面内に広がる!
舞台はアジアのどこかの海に浮かぶ邪馬台国。ここには石器時代から戦国時代あたりのありとあらゆる「昔の日本っぽい」お宝や美術品があふれ、戦争中に基地として使われていた形跡もある島だった。

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なぜこんな島が手つかずで残っていたのか。それはおそらく「卑弥呼」の力である。
ヒミコというのは邪馬台国の古代の女王で、天候を操ることができるのだ。そのことがこの島に残っている浮世絵ふうの壁画に残されている。このヒミコの呪いみたいなのによって、近づく船や飛行機は嵐に巻き込まれてしまうのである。
とにかく何かあれば「ヒミコ」のせいだと思ってもらってかまわない。
戦時中は基地として使われていたようなので、そのときは一時的に卑弥呼のパワーも休憩中だったのかもしれない。

主人公ララたちはこの島に偶然流れ着いてさまざまな発見をするのだが、先に流れ着いていたグループらは怪しげな邪教をあがめている様子だったり、銃や火炎瓶で武装しているのであなどれない。
最初は動物一匹殺すのも精一杯だったララも、緊急事態で覚醒したのかほんの数日で山から山へとロープ一本で渡れるようになる。

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まるでランボーやシュワルツネッガーのようだが、彼らも銃で撃たれたのにピョンピョン跳びまわったり、卑弥呼に殺されかけたりしたことはないだろう。

敵も、間近から銃で撃たれてるのに普通に向かってくる根性の持ち主なのでこっちもどんどん武器を強化していく。
早いところ、離れ離れになった仲間たちを助けるためにお城に行かないと、謎の儀式のいけにえにされる。「鬼」がいたという証言もある。
今の所、普通の人でもショットガンの攻撃受けてなんとか耐えられるぐらい強いのに、鬼なんか出てきたら絶対勝てる気がしない。その上に嵐を操る卑弥呼が敵として出てきたらどうなるのか…考えるだに恐ろしい。

製作費何億かかったかわからないような緻密なマップを探索するのも楽しい!
狭い洞窟の中は秘密の財宝の隠し場所になっていて、謎を解いた者だけが、その奥にあるお賽銭箱じゃなかった宝箱にたどりつくことができるのである。

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巨大仏像?賽銭箱?家紋?
邪馬台国なのに?
そのうち私は、深く考えるのをよした。

だけど、日本人がこんな世界観のゲームをして違和感がないのかというと、これが全くない。
もし現代の日本を忠実に再現して一か所だけおかしい建物があったら気になってしまうだろうけど、ここまで気持ちよく土台の部分からおかしいと、全然気にならないし、不快でもなんでもない。

2枚のそっくりな絵画をならべて
「この絵にはどこか違っている部分があります」
と言われたら気になるだろうけど、
綾瀬はるかとタラバガニの殻をひっくり返したやつを並べて
「この2つには違っている部分があります」
と言われても、そもそも違ってる部分しかないので誰も真剣に考えようとしないだろう。それと同じだ。(同じか?)

とにかく、アンチャーテッドの影響を受けたと思われるトゥームレイダー。
昔のシリーズが好きだったという人にはご愁傷様ですの一言だけど、爽快でときどき緊張感のある宝探しがしたければ、これはおすすめだ。ロード時間もさほど長くないし、ローカライズも丁寧!

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