チュンソフトの新作として! 「カセキホリダー ムゲンギア」クリア後レビュー

新型3DSの登場でわが身の最期を悟ったのか、3DS本体のボタンの効きが悪くなってきた!
生きろ!生きるんだ3DS!
「カセキホリダー ムゲンギア」のストーリークリア後のやりこみ要素を終わらせる日までーーッ!!

そんな感じで、カセキホリダーが面白いです。プレイ時間が「妖怪」以上「メタルマックス」未満になった。これはもう、3DS有数のオモシロRPGで、値崩れ気味なのが何かの間違いとしか思えない。

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観察したときの爬虫類の肌の質感もすごい


最近のRPGは、クリア後が本番と言われるくらいに、ラスボス(っぽい人)が早めに出てきて、あとはずっとやりこみ要素で遊べるのが主流。
僕も昔の感覚で、本編が終わったんだからせいぜいもう一人隠しボスがいる程度だろうと思っていたのに、何人も新しい仲間や敵が出てくる。
それも、ストーリーに全く関わってこないのに主人公たちより濃い連中が次々と登場しては、やれ一緒に大会に出てくれとか、珍しいアイテムを探してくれとか頼みごとをしてくる。(マンガやアニメ版のキャラかな?)
序盤の展開がイマイチだったから、お前ら本編に出てやれよ!と思うんだけど、もはや「スタッフロールが出るまでが本編」という考え自体がなくなっているのかもしれない。


このゲームの人間キャラクターの説明からしよう!
メインターゲットは子供のゲームだから、出てくる少年少女はわりとしっかりしている。
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それに、サポートする天才科学者が小さい子供という、ちょっと変わった設定になっている。

それなのに、大人になるほどニンジャとか覆面レスラーとか自由すぎる人たちが増えてくる。
ニンジャといっても、戦闘は恐竜まかせなので、忍者らしい行動といえば煙とともにドロンと登場、退場するのと、1回だけ風に乗って移動をショートカットしただけだ。
レスラーは、単に覆面をして車を運転しているおじさんだ。
このゲームの仲間たちの特徴として、どう考えても問題のある人を
「本当はやさしいお兄さん」
とかいう説明文一行入れただけでOKにしてしまう傾向があって、アブナイ人でもみんな仲間になる。


ニンジャ、レスラーときて、もう「お馬鹿キャラ」は出尽くしたな、と思ったらその上を行くお方が現れた。
肉食男子タイラントさんだ。
こいつはすごい。急に出てきて、叫んでるだけで会話が成立してないし、ストーリーにも関わってないし、何が目的なのかよくわからないのに仲間になるし、戦闘中はずっとこんな感じだ。

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バトルが始まったときの
「うおおおお!かわく!かわいてるぞ!俺様は!」
はともかく、ステータス異常をおこしたときの
「こんらん!? ずるいぞおおおおおお!!」
は普通に笑ってしまった。お前の最終学歴はどこだよ!

どう見てもまだ子供のキャラが、ステータス異常には、
「毒か…なんとかしないと…」
ぐらいのちゃんとしたリアクションをしているのに、タイラントさん!(笑)
メンバーの中でも年長に見える人が「特殊攻撃はずるい」って、ある意味新鮮だよ。


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ちなみに、もうストレートな「熱血キャラ」枠も「お馬鹿キャラ」枠も、すでにメンバーにいるからね!
ていうかこいつ、名前といい髪型といい主人公っぽすぎるだろ!
マンガ版では目立つキャラだったりするのかな。

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ついでに言うと、「初対面でウンコをくださいとお願いしてくる美少女」枠までうまってる!
もちろん恐竜のフンの化石という話だけどな。化石じゃなかったら大問題だ。
ミーウルさん、俺は今後の人生で「ゴールデンウンコ」という言葉を使うことは二度とないと思う。
ゴールデンウンコ…。
小学生男子だけが使うことをゆるされるようなその言葉を、中年にさしかかった俺に使う機会を与えてくれてありがとう。


キャラクター以外にも、レースの気持ちよさと探索の面白さを両方持ったマップなど、いいところはたくさんある。
後半で開放されるチャレンジルートは、レアな化石にたどりつくまでのレースになっていて、もう少し見やすいコースなら、ちょっとしたレースゲーム並みに楽しめると思うのでもったいないところだ。ドリフトも簡単で気持ちいいし。

だけど競争相手が「化石をかじってダメにしてしまう恐竜」なのは謎だ。
人間にとってはレアな化石でも、お前にとってはそれって、ご先祖の遺骨じゃないか!!そんなもんかじってどうするのだ。ヤクザ映画で兄貴分の死を悔やんで遺骨をかじる人じゃあるまいし、単に「ナワバリに入ったから追いかけてくる恐竜」と競争する設定の方が自然だ。


それと、戦闘の奥深さに注目してほしい。
バトルでは、あらかじめ使える技を登録しておいた恐竜を、最大3頭づつ選んで闘う。それぞれの技には特殊な効果や相性がある。
そこまではよくあるシステムだけど、技を選んで相手にヒットするまでの一瞬の間に、主人公の車からサポートができる。
この「サポートガン」システムが、レベルの高い人間相手の対戦だと重要になってくる気がする(対戦やったことないけど)

サポートガンは、1回の戦闘で
「攻撃力アップ20回」
「回復5回」
など、あらかじめ4種類登録できるようになっている。

回復アイテムをのんびり選んだりはできず、敵か味方が攻撃する一瞬の間にしか使えない。
だから、大きい動きでのんびり噛みつき攻撃をする恐竜などは、ダメージを与える前にパパッと回復された上、連続で防御力アップを重ねがけされて対処されるのだ。

それを見越して、どんなに防御を上げても1発で倒せるぐらい強力な噛みつきなら倒せる。
逆に防御側は、「これはいくら防御力アップをかけても防げない」
と、一瞬のうちに判断して「回避アップ」をかけて攻撃をかわせば助かる可能性がある。

これが、ほんの2~3秒の間にちょっとした駆け引きを生んでいる。それがわかるまではずいぶんテンポの悪い戦闘だなと思ったんだけど。
動きの速いツメ攻撃なんかは、モーションもほんの一瞬なので、あらかじめ
「次は回復しよう」
と思ってボタンに指を置いて準備していればなんとか回復できるぐらい。
「えーと、相手のダメージとこっちの体力を考えたら…」
なんて悠長に考えているヒマはない。

もちろんこんなややこしい駆け引きをしなくても、発掘!レース!バトル!それだけでこのゲームは楽しめる!
というか、バトル画面のステータスが見づらいとか、技の登録はどこからするのかわかりにくいとか、欠点のほうが先に目につくから、その時点でやーめた、ということになりそうで心配だ。

ちなみにこのゲーム、発売は任天堂だけどタイトル画面には開発担当「スパイク・チュンソフト」の名前があるし、スタッフロールには、初期ドラクエ、サウンドノベル、不思議のダンジョン等の名作をてがけた中村光一氏の名前もある。

僕は同世代のゲーマーに比べるとドラクエにはまったこともないし、サウンドノベルも「街」以外はほとんどやったことないけど、それでもこの人の作るゲームは一見地味だけど凝ってるなあとか、色物と思われていた実写ゲームに社運をかけて挑んだりする精神はとがっていてカッコイイなあと思っていた。

PS2になったころから、
「あのチュンソフトがどうしちゃったんだ」
という評判のゲームも出てきて、さすがに今は中村光一さん本人が直接しっかり関わってゲームを作ってるんじゃないだろうけど、
「一見わかりにくいけど、理解すればするほど味が出てくる」
中村イズムのようなものがしっかり継承されたゲームに出会えて嬉しかった。以上ッ!

(ゲームレジスタンスを読んだ直後で、普段よりやや勢いが強くなっております)


カセキホリダー ムゲンギア




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コメント

児斗玉文章 #-

No title

本当は優しいお兄さん、いいですね。
いろいろと応用が効きそうな感じです。
ゲームギアの「ヘッドバスター」でも、小学生の主人公相手に大の大人がみっともなかったですが、やっぱりコロコロ系のノリなんでしょうねw

2014年09月07日(日) 17時07分 | URL | 編集

南里(みなみざと) #-

Re: No title

> 本当は優しいお兄さん、いいですね。
> いろいろと応用が効きそうな感じです。
> ゲームギアの「ヘッドバスター」でも、小学生の主人公相手に大の大人がみっともなかったですが、やっぱりコロコロ系のノリなんでしょうねw

コロコロの大人って、真正面から遊びを教えて相手になってくれたり、子供の出す技に驚いたりしてくれますよね。
可愛いヒロインよりも、ああいうお兄ちゃんが欲しいという気持ち。じつにいい。

2014年09月08日(月) 04時20分 | URL | 編集


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