ハクスラを越えるのはハックスラだ! ハックツ&スラッシュゲーム「カセキホリダー ムゲンギア」レビュー!

ダンジョンに潜っては敵を狩ってアイテムを集める「ハック&スラッシュ」のゲームが人気らしい。
しかしぼくに言わせればそんなものはもう古い。
これからは「ハックツ&スラッシュ」の時代である!ダジャレである。


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3DSソフト「カセキホリダームゲンギア」はスパイクチュンソフト開発のRPG。
主人公はライドキーパーズという部隊の新人隊員。
車に乗って山を走り、化石を発掘して、取り出した化石から恐竜を実体化させることができる。

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化石は頭、足、手、体のどれかで、どれかひとつでも発掘できれば味方の恐竜として使うことができる。
また、体のパーツが揃うほど使えるワザが増え、きれいに発掘するほど技を使うためのポイントが少なくてすむ。
言ってみれば「恐竜版のかわいくないポケモン」
あるいは「遊びの少ない妖怪ウォッチ」
なんだけど、もちろんこのふたつにない魅力もある。


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まず、移動が車。
車を選んで、重量制限の中で、走り重視の装備にしたり、発掘のときに岩を壊しやすいように強力なハンマーを積んだり、戦闘で有利になるように能力を上げるサポートガンを積んで、出発!
アクセルだけじゃなくて、Rで簡単にドリフト、ABを押しながら左右でその場で転回できるなど、移動だけならシビアじゃないけど、レアな化石をゲットするには他の恐竜と追いかけっこになって、これだけで安いレースゲーム並みのクオリティがある。

化石が埋まっている場所に近付くとレーダーが反応するので、さっそくタッチペンを取り出して発掘!
X線で化石の場所が表示されるので、ハンマーでガンガン叩いて、細かい部分はドリルで削る。土がパラパラはがれる音やリアルなグラフィックなど、こだわりを感じるし、このゲームで一番面白いところだ。(もしかしたら戦闘よりも面白いかもしれないのが問題なんだけど)
スライドパッドだけでなく、ボタンでも画面移動ができるので左利きにも対応。前作で好評だった「息で砂を吹き飛ばす」をあえてカットしたのも個人的には歓迎。

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ゲームがある程度進むと、チゼルという針のようなアイテムが買える。
これを地中に撃ちこんで、ハンマーでコンコンと叩いていくと、ボロッと大きく岩がはがれる。このリアルな気持ちよさには驚かされた。ちょっとでも位置を間違えば化石に大きな傷をつけてしまう。

「化石だけは傷つけないダイナマイト」みたいなテキトーなアイテムを出すんじゃなくて、あえてリスクのあるチゼルというのがいい。
発掘した化石が、「こんな生き物でした!」と実体化して図鑑がうまっていくのは楽しくて、これは
海中から地中に場所を変えた釣りゲームと言えるかもしれない。


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携帯機ゲームといえば共闘。
もちろんこのゲームでも、ソフトを持った友達で集まって共同発掘作業ができる。
ただでさえ妖怪の影に隠れて、存在自体が化石並みに珍しいカセキホリダー派のお友達が集まって、それも対戦じゃなくて
「みんなでティラノの足を発掘しようぜ!」
の一言を合図に、席を寄せ合って無言で硬い岩をコツコツ…ドリルでウィーン…という、そんな美しい光景があるのだろうか。見てみたい。

みんなで発掘した化石は傷がついてるかもしれないけど、そこから掘り出した友情に傷がつくことはないのです(適当)


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さて、問題点は戦闘画面だ。
敵にぶつかると、手持ちのリバイバーと呼ばれる恐竜から一匹選んで戦闘が始まる。
1ターンごとに攻撃するためのポイントが貯まるので、ポイントを消費して攻撃する。

ツメ攻撃だと30ポイントだけど大技だと200ポイント消費とか決まってるんだけど、技の種類は手や頭といった化石を発掘することで増えて、どれだけ丁寧に発掘していたかどうかでポイントの消費量が決まる。
丁寧に多くの化石を発掘することで素質が決まって、強くするには戦闘で成長させないといけないイメージかな。

ダメージ量は、よくある風火水土の属性のほかに、攻撃をしたり、くらったりするごとに体勢が変わって後ろ向きだと効果が大きくなるとか、攻撃をしてブーストゲージが貯まると必殺技が出るとか、独自のシステム盛りだくさんで、とにかくわかりにくい。
奥が深いのは間違いなさそうだけど、大ダメージを与えても、何が良かったのかわかりにくくて爽快感を減らしていると思う。
攻撃が当たるまでの一瞬の間にサポートガンで支援や回復をするシステムは面白い。
超高レベルの対戦になると、モーションの小さい攻撃で相手にサポートする隙を与えないなどの作戦もあるのかな。

けど、何度も相手に回復されてストレスになる場面のほうが多かった。
そして戦略を練って、体勢をくずした敵に大技を叩き込もうと思っても、主人公以外の仲間はオートで行動するので勝手にポイントを消費する技を使われて(ポイントは仲間全員で共有)こっちはサポートガンで支援するしかなかったりする。

このような、ややこしいシステムをゲーム序盤でまとめて説明される。

車の移動も発掘も人によっては慣れるまで面倒だろうし、ストーリーも最初のほうはありがちな感じなので、正直、ふつうの子供だったら第一印象で
「めんどくさい」と思われるだろう。
これを選ぶ子供って、昔だったらFFよりも俺屍を選んでたような変わった子だと思う。

でも慣れてくると、でかい車で駆けて化石をガンガン掘り出すのは楽しいし、ストーリーも、子供たちはまともなのに大人たちは忍者とかカンフー使いとか、自由すぎる連中がどんどん出てきて、いいストーリーかどうかは置いといて面白くなってくる。
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覆面ホリダーと対決するくだりのくだらなさは最高だった。


今のゲームは、可愛いキャラクターとバトルの面白さを中心にたくさんの遊びを詰め込みまくるのが主流だけど、カセキホリダーは移動と発掘がメインで、それ以外はオマケ。
これは褒め言葉なんだけど「ちょっとヘン」なゲームだ。
そしてぼくは王道から離れた「ちょっとヘン」なやつこそ応援したくなる。



発売直後のレビューにある「発掘途中で割りこまれる」なんてほとんどなかったけど、修正データで変更されたのかな?
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コメント

児斗玉文章 #-

No title

車で追っかけるのはいいですね。
恐竜探検隊ボーンフリーみたいです。
って、年齢がバレるなw

2014年08月29日(金) 17時54分 | URL | 編集


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