そういえば、エビスビールをありがたく思うのは、美味しんぼの刷りこみだ!


小学生のころ、初期の美味しんぼを読んでいた。20年再読してないのに、未だに思い出せるコマやセリフがけっこうある。

「欧米では箸をからかいの対象にする子がいるが、箸はすばらしい文化だ」とか
「モヤシというあだ名をつけられた子供がもやし料理を手伝う」とか
「暴走族のバイクの後ろに乗ってカキを用意しに行く」とか
「アボリジニという民族の食ってるアリはうまい」とか
「小麦粉を流水の中で洗って、残ったものをガムがわりにしていた人」とか。
「大根のかつら剥きの修行をする外国人の話」とか

うろ覚えなので間違えている可能性大だけど、当時はジャンプ漫画に勢いがあったころで他にもたくさんマンガを読んでるはずなのに、小学生にこのテーマで読ませていたこと自体が今思えば凄い。
それに、はっきり絵を覚えているコマが多い。勝ち負けやリアルな料理の絵よりも、大した意味のないセリフとかワンシーンをやたら覚えている。

実在した会社をモデルにしたらしい、ユウヒビールとかそういうビール会社への電話インタビューをして、最終的に「ドライビール」という当時流行っていたフレーズを使っているビール会社よりも、本物のビール作りをしているのはここだ、という結論でエビスビールを絶賛していた…そんな内容もあった気がする。
ビール会社に何を聞いても「企業秘密です」と返されるのが妙にリアルだった。

その一方で「野球選手が調子悪いのはニンニクの調理の仕方が原因」みたいな、子供目線でもなんのこっちゃ、という話もあった。
山岡さんの鼻炎が民間療法で一発で治る話も、ギャグ混じりとはいえ僕自身が当時ずっと鼻炎で苦労していたから納得いかなかった。(今思えば、食べ物は香りが大事ということがテーマの回だったんだと思う)

「給食の牛乳が臭くて嫌いという子がいるが、それは紙パックの紙の匂いだ」という回もハッキリ覚えている。
そのころまで紙パックにストローで牛乳を飲んでいたけど、実際に瓶の牛乳を飲んだら飲み口が広いせいで、明らかに紙パックよりも匂いが気になったからだ。裏切られた気分だった。

すっかり読まなくなって、「まだ終わってなかったの?」ぐらいの存在になっていたのに、まさか美味しんぼという作品が再び何かを主張しようとするとは。それにみんなが反応するぐらいの力をまだ持っていたとは。
そういえば、グルメマンガである以前に、新聞社のマンガだったんだな。
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コメント

児斗玉文章 #-

人情ものだった頃の美味しんぼには名作エピソードも多かったですね。
ドイツ料理店で恋人の出獄を待ち続けていたサビーネさんの話が好きです。
…そういえばわたしもエビスビール大好きだけど、もしかして美味しんぼの影響もあったのかな?

2014年05月13日(火) 18時31分 | URL | 編集

南里(みなみざと) #-

Re: タイトルなし

> 人情ものだった頃の美味しんぼには名作エピソードも多かったですね。
> ドイツ料理店で恋人の出獄を待ち続けていたサビーネさんの話が好きです。
> …そういえばわたしもエビスビール大好きだけど、もしかして美味しんぼの影響もあったのかな?

初期のころだけかもしれないけど、山岡さんのたまに見せる尖った態度はいいですよ。
いじめの傍観者になっていた子供に突然厳しい態度になったり。
賛否はあるけど、作者の「記憶に残るセリフを生み出す能力」はとんでもなく高いんだと思います。

2014年05月18日(日) 23時06分 | URL | 編集


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