ラスボスを倒した喜びと、仲間との旅が終わる寂しさ「チャイルドオブライト」クリアレビュー

「チャイルド オブ ライト」クリアした! むやみに絶賛するとハードルが上がって楽しめない人を増やしそうだけど、今求めてるものがちょうど今来ちゃったんだから今この嬉しさを書かないとしょうがない。

CHILD of LIGHTはちょっと昔の日本風RPGを愛するスタッフが作ったRPG。画面だけ見るとアクションゲームのようだけど、敵とぶつかると画面が切り替わって、コマンド選択式の戦闘になる。少しアクション要素はあるけど、よほどスティック操作が苦手じゃなければ大丈夫。

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まず驚くのは、当然だけど美しい景色。森や街、牢獄からサンゴ礁まで美しく、そこにくらす人々や魔物の動きもいちいち細かい。村人たちに話しかけるとそれぞれの考え方や風習がわかったり、ギター弾きに近付くとちゃんと演奏が聞こえたりする。

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戦闘は、グランディアというRPGのアレンジで、たとえば「攻撃」を選んだあとに少ししてから実際に攻撃できるようになっている。コマンドを選ぶだけのバトルにひと手間加えたやつにさらにひと手間加えたもので、コマンドを選んでから実行するまでの間にタイミングよく妨害をくらうとキャンセルされてしまう。
全ての面で完成度が高い今作で、唯一いびつかな?と思えるのが後半の戦闘で、ボスでも一方的に攻撃できる展開になったり、それを防ぐためか強烈なカウンター攻撃ばかりされたり、属性の相性が大きすぎたりして、ちょっとスッキリしないバランスになっている。

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だけど、全て終わってみれば、これだけ印象深い戦闘よりも景色よりも、キャラクターの魅力と会話の楽しさばかりが思い出される。
システムは日本を参考にしてあるけど、キャラクター周りやお喋りのセンスは欧米のもので、(数名除いて)子供という設定なのに、しっかりみんな自分らしさを持っている。

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主人公のオーロラはまだ子供だけど、ラテン語の文章をすらすら読み、
「父とは何か」
「愛とは何か」
「家とは何か」
という問いに、自分なりの答えをすぐに返すことが出来るのに、ちょっと驚く。日本のゲームキャラよりずっと精神年齢が高い印象。
「日本のアニメキャラは味付けが濃すぎるけど、ピクサーのCGアニメは大丈夫」という感覚に近い。


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道化のトリスティスもお気に入り。
常にネガティブな性格で、涙のメイクで人生の悲しみを表現するコメディアン。能天気なシンガーの姉(いもうと?)と対照的なんだけど、最後まで別に明るくなったりするわけではない。ネガティブな性格だという個性をちゃんと認められて仲間の一員になる。
というか、このゲームは悪役が改心したり、嫌な感じの人とわかりあえたりすることが少ない。嫌なやつは嫌なやつのままで村はずれで生きている。ドライな感じがむしろ気持ちいい。

こんな仲間でも別れるときは寂しいんだ。
回復アイテムを大量に余らせたままラスボスを倒したとき、
「やったクリアだ!」
よりも
「あークリアしちゃった…もう、この仲間たちとの旅も終わってしまうのか」
という気持ちが湧いた。

スーファミのRPGを狂ったようにプレイしていたころ、ラスボスを倒して、スタッフロールが流れて、どのボタンを押しても画面に反応がなくなって、
「僕の手でリセットボタンを押すか、電源を切って終わりにしないといけないんだな」
と理解した瞬間のあの寂しさ。
かつてのJRPGのシステムを蘇らせるだけではなく、この何とも言えない、ゲームが終わってしまうときの寂しさまでも蘇らせてくれるとは! 一応やりこみ要素はあるんだけど、いさぎよくスタッフロールの後に「THE END」の一言で締めてほしかったくらい。

もちろん、誰でもこの感覚を味わえるわけじゃないけど、自分の場合はたまたま前にプレイしたのがメタルマックス4やナチュラルドクトリンという、あんまり仲間キャラに親しみを感じるゲームじゃなかったこと、セリフや音楽の好みが自分に合っていたこと、低価格のゲームでそれほど高い期待をしていなかったことなど、いろんな偶然がタイミング良く合わさって、超名作とは言わないけどずっといい印象のまま終わった。

昔RPGが好きだったけど、現在の主流のゲームになじめない。
課金する限り永遠に続くゲームより、1500円で15時間ひとりで遊ぶゲームがやりたい。
そんな方は、ぜひ買いましょう。お勧めですよ。



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