長嶋有の新作小説に実写のシャアが出てきて動揺する

今読んでいる本は、長嶋有の小説「問いのない答え」
ツイッターをテーマに3.11以降の、緩くても確かな人間関係を描いた小説。

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長嶋作品の登場人物のドライさや文章のテンポが好きで、ほぼ全作読んでます。ストーリー的には大きな起伏のない、日々の生活を描いただけのように見えるものが多いので、全く退屈しないで読んでいるかと聞かれると困ってしまうんですが、それでも所々にはっとするシーンはあって、思わず姿勢を正して読みふけってしまいます。

登場人物の一人で、ツイッターのアイコンにガンダムの「シャア」を使っている「少佐」という人が出てくるんです。作者がゲーム好きなせいか、たまに作中でゲームをしているシーンが出てきたり、マニアックなマンガのキャラが出てきたりするのは慣れているので、シャアが出てきたことにも驚きはしなかったんですが、後でシャアが「普通の」シャアではないことが明かされて驚愕しました。愕然とした。戦慄した。

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少佐がアイコンに選んだ少佐はただの少佐ではなかった。海外制作のテレビゲーム版ガンダムに出てくる「実写の」シャア少佐で、顎が割れている。





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こいつだ。

画像用意するのに苦労するかと思ったら、「実写 シャア」で検索したら山ほど出てきた。

なんて存在感のあるアイコンを…。
そのあとも、アイコンを変えようとしたら、「顔の外側にあるものは他人がみるものだから他人のものだ、だから本人の勝手で変えるな」と意見されて、元ネタのわからない人の前でもシャアの顔で定着させられてしまった、とか、元々別にシャア少佐のことをそこまで好きでもなかった、とか恐ろしい文章が並んでいる。

まだ小説全体の半分も読んでないけど、ネットの描き方の正確さと、ほんのささいな部分まで気を配ったセリフまわしと、シャアの顎が割れていることをちゃんと書いている豊かな情景描写がたまりません。



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