PS4インディーズ枠の先鋒「コントラスト」

両親の不仲で傷ついた少女が想像上の友達といっしょに家を抜け出すゲーム。
主人公は少女ではなく友達のほうになる。こちらから話しかけることはできない。
少女から
「あなたなら渡れるかも」
と言われるままに行く道を開いたりしていると、自分が幻覚に入ったようなふしぎな感覚になる。

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両親は、サーカスなどのイベントにかかわっていたらしい。
主人公のこの姿も、少女のあこがれが生み出したのか。


PS4で充実させていくというインディーズ枠のゲームです。インディーズゲームというとたまーに光る物はあってもだいたい粗悪品というイメージがあったけど、かなり厳選されたものしか配信しないみたいで、このクオリティの作品が今後も配信されるなら、これからが楽しみに思えてきました。

イマジナリー・フレンドであるプレイヤーは、壁に触れると影になる能力を使って、少女を誘導しながら夜の街を探索する。
街といってもどこまでが現実かわからないような構成で、父親がおこした事件を伝える新聞記事が落ちているかと思えば突然穴が広がっていたりする。
登場人物は主人公ふたり以外は、壁に映ったシルエットとして登場する。誰もいない街の壁に、突然口論をする両親のシルエットが映し出されて、その上を渡って移動するシーンは悪夢的であり美しくもあり引き込まれた。

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中央の小さな人影が、影になった主人公。
ときには実体となってオブジェを移動させて、影の位置を変える必要がある。


他の大作ゲームと比べたら製作費が少なかったから無人の街が舞台になったのかもしれないけど、そこが子供の孤独感を表現しているようで、いい雰囲気になっている。控えめなジャズサウンドもいい。

ただ、しっとりした雰囲気のシーンと、アクセントとして出てくるアクションシーンの落差がちょっと激しい。この雰囲気をいいと思える人は、謎解きはともかく落下死の連続になるアクションは求めてないと思う。人物のシルエットを渡っていくシーンでは、シルエット同士が話をしているので日本語字幕が画面下に出て、両方に集中できないという移殖作品の悲しみも。

断片的にわかってくるストーリーと後半になるほど歯ごたえを増す謎解きは、雰囲気ゲーという言葉で片付けるにはもったいない魅力あり。

後半の山場らしきシーンを解いた瞬間、思ったのが、
「ミーバースだったら答えを見ちゃってたな…」と。

PS4の動画配信でも、ゲームしながらマイクに向かって「お願いします…ここ誰か…教えて…」って答えを求めることはできるけど、そんなもの誰も見に来ないだろうし。

僕はアナログなパズル雑誌も好きなんだけど、
ミーバースは「雑誌の巻末に答えが書いてある」
動画配信だと「来月号に答えが書いてある」
ぐらいの距離感の違いがあります。

その距離が今回は良かった。
たまにはゲームに本気で悩んでみるのもいいもんだ。

今後のインディーズ枠は、前に紹介したタコ親父ゲーのほかにも、日本人が一人で作ったゲームまで予定されているらしくて、楽しみな限りです。
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