「着ればわかる!」酒井順子


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着ればわかる! (文春文庫)


不惑の女性編集者軍団がみんなでセーラー服を交換したりする本です……。
憧れの制服や、いまひとつ理解できなかった格好をした上で体験することで新たな世界を切り開く体験ルポ。
スチュワーデス、バスガイド、自衛隊、ビーチバレー、キャバクラ嬢、養蜂家、ゴスロリ、巫女、永ちゃんファン、文庫版おまけのAKB、とにかくなってみる!
なってみることで、外から見ているだけではわからない、集団で同じ行動をする高揚感や、その職業ならではの苦労が見えてくる!

酒井順子といえば「負け犬の遠吠え」を書いた人で、女性の晩婚化の原因はこうこうこういうことであり…という硬い話もするんだけど、もうひとつ読みやすい「熟女あるある話」の人でもある。
と、ようやく気付いた。硬軟二刀流だから強いんだな。
「私の世代の憧れのセーラー服は」とか「当時のディスコファッションはこういうもので現在のクラブとは微妙に違う存在で」といった話もできるし、ねぶた祭りや永ちゃんファンのちょっと強面の集団にも飛び込む。そして元の服に戻ると、これまでの体験は幻のように現実世界に戻っている。
ビーチバレーでは肌を露出することも抵抗を感じなかった人が、十二単を着ると顔だけが露出しているのに抵抗を感じて、自然に扇子で口元を隠してしまうなど、「あの仕草の意味がわかった!」となる瞬間が面白い一冊です。
写真とイラストも豊富。
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