スリーピングドッグス 香港秘密警察 クリアレビュー

PS3「スリーピングドッグス」をクリアしたぜ!

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プレイヤーは香港の敏腕刑事「ウェイ捜査官」になって悪の組織に潜入する。
刑事という立場を隠してうまく幹部と近づいたウェイだが、組織にいる幼馴染と冷酷な警察の上司の間で揺れ動く…というストーリー。

システムはGTAそのもので、一般市民を相手に大暴れするもよし、悪の組織を壊滅するためにメインミッションだけに挑戦してもよし。ストーリーだけを追っていくとすぐに終わるけど、街中で服やクルマを集めたり、決まったポイントに行くとレースゲームになったりする遊びもある。

…といっても、レースゲームになるということで驚かれなくなるぐらい、最近のオープンワールドのゲームは大規模になっているんだけど。
それこそGTAの最新作とか、スカイリムとか、龍が如くとか、WiiUのレゴシティとか、スケールの大きさやプレイ時間でいえばスリーピングドッグスはこれらに手も足も出ない。(と思う)

ではこのゲームならではの部分はなんですか、というと当たり前だけど「香港である」というのが大きい。

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このゲームは最初に追いかけっこから始まる。それもカーチェイスなんかじゃなく、自分の足でゴミゴミした街並みを走って、壁を乗り越えて違う建物に飛び移り、食べ物の並んだテーブルや驚く市民を押しのけて敵を追いかける。
そのあとはもう一つの売りになっているカンフーアクション。ボタンを連続で押すだけで気持ち良く技が決まって、つかんだ相手を冷蔵庫や車のドアでバンバン攻撃したり、敵を店の入り口に押し倒して、ひょいとジャンプしたかと思うと、そのままシャッターをつかんで、敵の体をはさんでガッシャーン!と閉店完了。

「あっ!ジャッキー・チェンの映画でこういうの見た! このゲームはこういうことをやりたいんだ!」

というのが一発でわかる。音楽もいい。中国語ラップはやたらノリが良く耳にも新鮮。元々ある曲なのかゲームオリジナルかは知らないけど。

「人の顔がいい」というのも書いておきたい。


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実際にいそうな悪役。


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いそうな市民。


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美川憲一似の女刑事。



ロード時間は意外と短いし、アクションゲームとして気持ちよくて大満足!

だったのに、残念ながら終盤に向かうにつれ勢いがなくなっていく。
これを買った人はこういう方向性のドラマを望んでないんじゃないかなあ…
味のあるキャラたちはいつのまにか退場していって、漂っていたユーモアはなくなり、暴力描写が増えてくる。

危険な任務になっているわりに、ウェイ捜査官はいつのまにかターミネーターみたいに強くなっていって緊張感は無い。
序盤は素手での格闘中心だったため、刃物を持った敵が一人いるだけで怖い、でかい奴がいるのが怖い、というのが新鮮だったんだけど、後半は走行中の車から車に飛び乗るし、ショットガンを至近距離でくらっても肉まん食ったら体力全開になるし(笑)ナイフで何回か切り付けられただけで倒れていた人間味のあるウェイさんは何処に。

この手のゲームで一発撃たれるたびに死んでたらゲームにならないからしょうがないんだけど、武装ギャングに取り囲まれようが車が爆発しようが、

「どうせこのあと助かるんだろうなあ」

と考えてしまうと、ちょっと冷めてしまうね。毎回、都合良く隠れる場所が用意されてるし。
せっかく序盤で「アメリカと違ってここでは銃を見ない」といった会話があるんだから、銃の扱いにもっと慎重になってもいいのにと思った。敵が武装して凶悪になっていくほど安心してしまう。   

どうも、終わりに近づくほどイマイチな感じがしてきたのでクリア直後は消化不良だったんだけど、実際にはこのゲーム、海外の「もっと評価されるべきゲームランキング」で上位にあげられるほどだし、トータルで見れば楽しんだ時間のほうがずっと長いので、それはきちんと書いておきたい。

GTAの最新作がすごいことになっているけど、中にはあのボリューム感が苦手で、
「もうちょっと小規模で変わった味付けのものを食べてみたい」
という人もいると思う。そこでスリーピングドッグスですよ。これを選ぶ価値は充分にあると思う。







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