茄子視点で見るテレビゲーム


母が農園でナスを栽培しているのにも関わらず、やっぱりナスが食べられない。食感も色も苦手だし、味はそもそも判別できるほど口にすることができない。
ほかの食べ物が大抵克服できたのにナスだけ嫌悪感が根深いのは、子供のころから親しんできたゲームというカルチャーで、ことごとくナスが悪いイメージをまとって現れた影響ではないかと思う。

「パルテナ」では主人公がナスにされてしまうというシーンがあった。
「レッキングクルー」ではナスビ小僧という敵キャラになってナスはひたすら主人公を追いかけてきた。
有名なのは、「高橋名人の冒険島」というゲームだ。
このゲームでは、果物を取るとプラス効果をもたすのに、ナスは取ってはいけない。

考えてみれば理不尽な話だ。
「薬はプラスだけどドクロはマイナス」とか、
「武器はプラスだけど爆弾はマイナス」なら、全然違うものなので理解できる。
けど「イチゴはプラスだけどナスはマイナス」という、同じ食べ物なのに効果が逆になるという無茶なシステムが採用されたのはなぜか。

ナスは野菜の中でも珍しい、暗い色合いをしている。そのために、一瞬で見分けがつきやすい。
イコール、他のアイテムと効果が違うことがわかりやすい。
その結果、ナスは人類に対して何の悪意も持っていないのに悪役を押し付けられてしまった。

現在、二十代後半から三十代前半の男性のナス嫌いは、他の世代よりずっと根深いと思われる。
カメは踏むもの、武器は買ったら装備するもの、ナスは害をもたらすもの、と本能レベルで刻み込まれているのだから。



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