松原始「カラスの教科書」完読!

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400ページにわたって、カラスの基礎知識から食生活、時折見せる謎の行動、人間との共存のやり方、神話や物語に出てくるカラス紹介など、
とにかく最初から最後までカラス、カラス、カラス。
鉛筆画の可愛いイラストをふんだんに添えて愛情タップリに書いた一冊。
読み終わった今は、ほとんど使用機会のないカラス雑学で頭がいっぱいです。

たとえば、カラスの寿命がどのくらいか、ということを知っている人はどのくらいいるでしょうか。正解は、「成鳥になるまでに死ぬ個体も多いが、大事に世話してやると30年ぐらい生きれる」そうです。

カラスは30年生きる!
この知識を披露する機会がこれからの人生であるのでしょうか。ワクワクします。

また、「人間から見て」頭の良い行動をする鳥として知られていますが、本当に読めば読むほど面白いエピソードが出てきます。
インコやオウムほどではないが、飼っているとヒトの言葉もマネしてしゃべるようになるし、逆に人間がカラスの鳴きまねをして「カー、カー」と大きな声で鳴いて、周囲のカラスを集めたりもできる。

有名なエピソードでは、クルミを高いところから落として車にひかせて割って食べる、という行動があります。
てっきりごく一部のカラスが会得したテクニックかと思っていたら、クルミや貝を落として食べるのは多くのカラスがやるそうです。

さらに、その程度のテクニックでは満足しきれなかったのか、最終的には「アスファルトに落ちてギリギリ割れるぐらいの高さを学習したカラス」や、「ちょっと上向きに投げることで高さをかせぐカラス」までいるそうです。
観察していた一羽だけは、なぜか高速道路でクルミを割って、車にぶつかるギリギリのところで回収して食べるという謎の行動をとっていたとか。

極端な雑食性で、それなりに長生きで、割と家族思いで、勤勉だったり、気まぐれだったり、可愛く見えたり、怖く見えたり…。
そして、同じような規模の都市にはいないのに、なぜか東京にはやたら集まる。
カラスって人間に似ている。

人によっては、というか環境によっては、ゴミをあさる姿を見たり、物語で死肉をついばんでいるイメージを植え付けられたりして、カラスが苦手という人も多いでしょうが、一応そのような人のために、カラスを遠ざける方法についても紹介されています。この本を読んでしまうとあまり攻撃する気にならなくなるかもしれませんが…。
ちなみに、動物の死骸にいつまでも群がってついばんでいるのも、カラスが強力な攻撃方法を持たないために、地道にちょっとづつ食事をしている姿が誤解されただけのようです。


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