HD版「ナイツ」ファーストインプレッション

もう15年くらい前にセガサターンで発売された「ナイツ」
正式にはNIGHTS into dreams...というゲームが、PS3向けに1000円で配信されました。XBOXでは今日配信です。

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復刻版パッケージとかで出してくれればいいのに

「すごく好きだ」
ぐらいしか感想が出てこない不思議なゲームで困っています。
各地のレビューを見ると、泣いたとか、全然良さがわからないとか、いろんな意見があるんだけど、どれひとつとしてこのゲームの魅力を的確に表現しているとは思えない。

ストーリーそのものはシンプルです。バスケで自信をなくした少年と、歌のオーディションで逃げ出してしまった少女がいます。彼らが夢の中でナイツという人?と同化して、空を飛んでアイテムを集めて、ボスを倒す。
すると現実の世界でも勇気が出ました。それだけです。

当時のゲームとしては最高峰の技術を使いながらも、ほんの1時間ほどでクリアできるボリューム。
セリフは一切無く、心地よい浮遊感と音楽に乗せられて進んでいく。
なんとなくキラキラした世界を飛んでいるだけでもいいし、たくさんの隠し要素やスコアアタックを極めてもいい、フワフワしたプレイ感覚。
アート的な要素を持ちながらも、あくまでもゲームとしての気持ち良さをしっかり押さえた作り。

特徴的な部分が重なって、唯一無二のゲームが出来上がりました。
同じスタッフが作ったソニックや、Wiiで出た続編も、この初代ナイツの代わりにはならないんじゃないかと思います。
今はじめて遊んだ人はともかく、リアルタイムでこのゲームと出会って、全く感情を揺さぶられなかったとしたら、そいつの感性は死んでる。
単純に技術面だけ見ても凄い。ポリゴンなのに2Dの横スクロールという、時代を先取りした構成とか、「ぷにょん」と曲がる柔らかいポリゴンだったり。3D表現で劣るサターンでよくここまでできたよなあ、とあらためて感心する。PS2で一度リメイクされたときも、あまりにも複雑なプログラムのため、再現には凄まじく苦労したとか。


とりあえず、買おうかどうか迷っている方の参考に、追加要素などを紹介します。
・HDモードと、セガサターンを再現したモードを搭載(ただし発色が良く、現物のサターンよりだいぶ綺麗)
・アートギャラリー、ムービーギャラリー搭載。サターン時代の宣伝とか、当時UFOキャッチャーにあったぬいぐるみの写真とか、珍しい物もある。
・開発者インタビュー収録(ソニックは走るゲームなので、飛ぶゲームを作りました…など。それほど驚くような内容ではない)
・アナログスティックで遊べる(当時スティックで操作するには、マルコンというコントローラを買う必要がありました。)
・クリスマスナイツなどの限定仕様も収録
・オンラインスコアランキング搭載。このブログとしては挑戦したいけど、あんまりナイツでスコアアタックだけをやりこむのも無粋な気がしてきた。
・トロフィー搭載。ゴールドトロフィーの内容が、あるボスの尻尾をパラループで捕えて一発で倒す、というものだったんだけど、なんだこれ!?当時やりこんだ人なら「ああ、あれのことか」ってなるのか?
BGM、効果音鑑賞モード搭載。人によってはこれだけでも1000円払えるでしょう。
・ナイトピアンというキャラクターの様子をチェックするモードがある(こいつがいまだによくわからない…。ヘンなところにヘンな力の入れ方をしていることで、このゲームの不思議感がより強まっている。)


久しぶりにプレイして、今ラストステージ手前なんだけど、終わらせるのが惜しい。ラストのあの演出、今でも驚けるのかなあ。
当時も思ったけど本当にボリュームは少ないんだ、このゲーム。
そしてプレイ終も、ボス戦以外はあまり覚えてない。ただなんとなく飛んでいて気持ちが良かったという、本当に夢を見て目覚めた直後のようなプレイ感覚が残る。夢からさめた直後というか、サーカスが終わった後というか…。
とにかく不思議な余韻を残すアクションゲームで、ラスボス倒して「クリアしたー!」って一言で終わるゲームとはセンスが違う。
まだまだこのゲームには何かがある。それを表現する術を自分は持ってなくて、ただ買ってくださいとしか言えない。

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これがセガサターンを再現したモード。こんなに綺麗じゃなかったぞ!
「いやいやこんな感じだった」と思った奴は目を覚ませ!思い出フィルターが何重にもかかっているぞ!
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