海外大手アニメサイト「クランチロール」、年間ベスト漫画に「ゴールデンカムイ」「弟の夫」をおさえ、あえて「レズ風俗レポ」を推した!

※今日の記事は個人的に調べただけなので、間違い、勘違いもあるかもしれん。

海外のアニメ配信サイト大手のCrunchyrollでは、毎年ベストアニメ、ベストキャラクターなどなどを選出している。
去年は「ユーリ!!!」の圧倒、今回は「僕のヒーローアカデミア」無双だった。

その中に「ベスト漫画」部門もある。2017年に翻訳出版された日本漫画のアカデミー賞。
ノミネート作品が

・ダンジョン飯
・昭和元禄落語心中
・弟の夫
・この世界の片隅に
・ゴールデンカムイ
・さびしすぎてレズ風俗に行きましたレポ



だったらしいんだけど、
濃くないですか?
明らかに「楽しかったからこれ」「売れたからこれ」ってチョイスじゃない。

超古参アニメファンサイトの管理人や、ジョジョやデビルマンを翻訳した経歴があったりの筋金入りオタク達がチョイスしたら、こうなったらしい。

受賞したのは永田カビ「さびしすぎてレズ風俗に生きましたレポ」。
何度もレビューするぐらい個人的には大ファンだけど、よくこれを推したな、と思う。

全部読んだわけじゃないけど、完成度では「ゴールデンカムイ」「弟の夫」ですよ。パラっと読んだだけでも、画力、ストーリー、題材、もうこれは絶対凄い、匠の技やで、と認めるしかないような。


批判覚悟で、あえて今年ベストはレズ風俗のやつにしましょうと押し通した選考員。何か考えがあったのだろうか。

ノミネート作品に共通するのは、作品に「日本」成分が強めに入っているなと。
ファンタジー世界のような「ダンジョン飯」だって、西洋の世界観がまわりまわって日本のグルメ漫画界と融合した、たらこスパゲティみたいなものだ。

漫画は日本で成長した、日本を知ることのできるメディア。
「日本人はジャッキーチェンしか知らないよ」みたいな欧米人に読ませたら、
「えっ、日本って、漫画ってこんななの?」
と驚かせるような。好き嫌いは分かれても、刺さった人は日本旅行や日本語の勉強を始めてしまうような尖った作品が並んでいるように感じた。


漫画には女子高生とバイオレンスが多い。それが悪いとは言わないけど。B級ホラー映画があってこそ名画も輝くけど。それでも書店のマンガコーナーに行くと胸やけしてしまう。

その中で「こういうマンガもある、こんな題材で描かれたのがあるんだぞ」と、
「漫画を知らない人」にドンと突きつけられる作品。
気晴らしに楽しく読めるだけじゃなく、「漫画」の地位を押し上げてくれるような作品。

「レズ風俗レポ」は、鬱、拒食、家庭環境、人に合わせられない性格など、問題を抱え込んでぼろぼろだった作者が、抑え込んでいた性への希求を描く漫画だ。
他ノミネート作品との違いは、エリートコースではない無名作家のエッセイであること。
発売にはSNSの後押しがあったこと。

生きづらさに圧し潰されている、無名の、個人の叫びが作品になる。
映画になりますか。簡単にはならないよ。重いよ。売れないよ。でも漫画ならできます。漫画がなかったら、この叫びは消えていました。
pixivって発表の場があって、SNSでこういうものも支持する流れがある。アジアで女性が性についてオープンに話しているのはイメージしづらいかもしれないけど、現代日本には、これを支持する風潮はあります。

作品の周囲のことも含めて、現代と漫画と日本をいちばん持っていたのが「レズ風俗」だろうとあえて、受賞させたんだと思う。話題性だけじゃなく、いろいろ考てのことだと思う。
(いきなりこれが出ちゃったから、作者がその後の展開に苦労しているのがつらいけど)
おめでとうございます。



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