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水道橋博士「藝人春秋2 上巻」で今さら照英のファンになる。

週刊文春が責められている。
生きてれば誰でも起こすような過ちをさらけ出し、人の一生を狂わせるゲスな奴らだと。
どうでもいいことで騒ぎ、人を疲弊させて休業、引退に追い込むハイエナだと。

水道橋博士「藝人春秋2」上巻は、
まさにその文春を硬派な雑誌から「今のかんじ」にした張本人との会議で始まる。

連載を始めるにあたり、取り上げるべき人物を問われると、水道橋博士の宣言。
「ハシモトを撃つ」
橋下徹。
同じ事務所のデイブ・スペクターに見いだされ、SNSとバラエティ番組を巧みに使って権力者になった。
関西で絶対的な影響力を持つ「島田紳助」「やしきたかじん」「辛坊治郎」を味方につけ、セクハラ発言は無事に爆笑問題がフォローした。
悪い所だけピックアップしたにしろ、やり口の数々はたしかに「フェアじぇねえ!」ぐらいは思わされるし、関西の「オモロイ奴至上主義」への警鐘にもなっている。



装丁がなぜ「007」オマージュなのか。
芸能人本を装った、謎の組織「芸能界」のスパイ報告書だからだ。
このやり口どうなんだ、彼の素顔はこうでしたと、芸能人の裏の一面、底の良心をさらけ出し、007の悪役と同名のデイブ「スペクター」の陰謀に迫る。

人間の「本当」を知りたい。
知った以上は書くしかない。
それだけ。
惚れ込んだ男のこと。ゲスな自分にも認められない男のこと。
裏の顔を知らないふりして、表面的にへらへら付き合うのは性に合わない。

高級車で繋がるビートたけし、松田優作、ビル・ゲイツらの縁。
出る側に立って思い知らされた、みのもんたの無尽蔵なエネルギー。
長い間芽が出なかった愛すべき後輩、芽が出る気配もないのにしぶとい三又又三。

印象的なのは「照英」
ドロッとした読後感になりそうな芸能界本で、掘っても掘ってもナイスガイの彼。
かつては水戸黄門のレギュラーや戦隊ヒーローだったが、今はテレビ仕事を控えて子供たちに地球儀を買い与え、まるい地球を見せて回る旅をしている。
語りに熱が入って、自分の話で泣きだす照英。走る姿はシェパード、潤む瞳はパグ犬だ。

芸能界を干されるリスクをおかして書いた、石原慎太郎編、橋下徹の後編は下巻にまわされる。



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