「哭牙 KOKUGA」レビュー

哭牙は、シューティングゲームである。
ただし、単発でしか弾を撃てない。

この仕様を知ったときに感じたのは、作り手の
「シューティングゲームというジャンルへの危機感」と
「インベーダーゲームなどの初期シューティングへの回帰」でした。

弾幕が画面を覆いつくす、初見さんにはわけのわからないジャンルと化してしまったシューティングに、賛否を呼ぶのは承知の上で新たな「味」を提供しようとする、作り手の志の高さを感じました。

ただし、一口目は非常にえぐみが強く、ワンプレイで投げ捨てるような人がいても不思議じゃない。
自機の重たい移動感覚や、決して楽しいとはいえない世界観。
何よりカードによるパワーアップシステムが完成しきってないと思います。

下画面に次々と「レーザー」「バリア」などのカードが補充されて、タッチすることでパワーアップできるシステムですが、カードが似たような絵柄なので敵の攻撃をかわしながらだと効果がわからない。(それに慣れることのできる客だけを相手にしている。ガンコ親父の寿司屋みたいなゲームだ)

カードがランダムじゃなく、あらかじめ「デッキ」が組めるシステムだったら、
「このステージは序盤の猛攻にバリアで耐えて、後半にホーミングの有効な敵が出てくるからホーミングを入れて……」といった具合に戦略を練ることができるのではないでしょうか。

オンラインの協力プレイ、スコアランキングに非対応なのは残念。このアクの強さに魅力を感じた者同士で集まりたかった。
映像のレベルは高い。PC上で見るスクリーンショットよりも、立体視で映えることを優先した画面構成もいい。1ステージ内で次々と音楽が変わる演出もいい。

正直に言うと、私はこのゲームをやりこむほど楽しいとは思いませんが、他に無い味がするものは、それだけで価値があると思います。



「哭牙 KOKUGA」はネット非対応。また、世界トップを目指してやりこみたくなるほどの内容とは感じなかったので、ちびちびと思い出したときに遊ぶ程度にとどめておこうと思います。1か月前から楽しみにしていた者としては残念だけど。
あと、題字は岡本太郎が書いた字みたいだな、と思ったのは自分だけ?他にもああいう字を書く人はいるのかな。岡本太郎も一口目はみんなに拒絶されたんだっけ。

出荷本数が限られているようなので、プレミアが付くことはあっても値崩れはないと思います。興味があればどうぞ。
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