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「キュウリナガの復讐」レビュー。

世界にはブロッコリー関連の戦士が3人いる。

一人目は「ドラゴンボール」のブロリー。
3DSソフト「ダイナソー3D」の隠しキャラ、ブロッコ・リー。
そして今回紹介する「キュウリナガの復讐」のブロッコリー・ジョーだ。

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ジョーは「外人」として生まれ、未知の国、日本に流れ着き、トラブル続きの毎日を武術の腕前で切り抜ける。

日本の食卓では、ブロッコリーは毎日食卓に欠かせない野菜ではなく、どことなく「よそもの」だ。
ジョーのキャラクターそのものが、日本の食卓におけるブロッコリーに似ている。
ブロッコリー・ジョーはブロッコリーなのだ。


PS4ダウンロードソフト「キュウリナガの復讐」は、
幕府の陰謀に気付いて浪人になった「玉葱カオル」と「ブロッコリー・ジョー」のふたりを操作する横スクロールアクションだ。

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1ステージは20分ほど。トラップに使える爆弾や、遅いうえに3発しか使えないクナイを…使う機会はほとんどない。
もっさりジャンプと、おっせえダッシュでたらたら進み、
刀が振れるのに、敵を攻撃したら爆発して相打ちになる。
クナイや爆弾で戦うこともできるが、ほとんど壁をこわすだけで、戦いに使うことは10回くらいしかない。

全てがダラダラしたゲームだが、ステージ名に「乱」、ゲートの名前は「羅生門」とあり、
あれ…と気づく。
幻想的(生首がくるくる飛ぶ中を飛び回る)なステージは「夢」。

ステージ名が、黒澤明映画のタイトルだ。

そういえば、野菜が着ている鎧デザインも違和感がないし、ストーリーも真っ当だ。
ファンタジー日本だからと適当にすませず、黒澤映画を観て、低予算なりに正統派時代劇アクションをやろうとしている。
「どう見ても寿司」の1UPアイテムを「おにぎり」と表記しているのも、七人の侍で命をつなぐのが握り飯だったからかもしれない。


玉葱カオルの爆弾を使ったときのトロフィーはこれだ。
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「これを食らえマイケル・ベイ」

黒澤映画ファンが、ハリウッドのマイケル・ベイ監督をトロフィー名で批判する。
過激なゲームばかりを求める最近のゲーマー批判にも感じられる。

遠い国のオタクたちが、日本の戦国映画に感化され、日本の横スクロールアクションに影響を受けて作った。
ゲームが面白くないという欠点はおいといて、真っ当に勝負しようとする武士道精神は海を越え、電波に乗って、再びわれわれ日本人のもとに帰ってきた。


「キュウリナガの復讐」は、11月15日までの「ベストヒットインディーズ」企画で
通常価格キュウリ15本分くらいのところを、キュウリ2本分くらいで販売中だ。


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