FC2ブログ

森達也「FAKE」がネトフリ配信開始、ほか読書記録


忙しくて、ちゃんとした感想にまとめることができません!四国は国体やら祭りで休日もあわただしいです。ああもう。

FAKEは鑑賞直後に勢いで書いたけど「淋しいのはアンタだけじゃない」を読み直したら加筆修正したくなった。



「バブルノタシナミ」
阿川さんは、TVタックルで大竹まこと、ビートたけしの間にいる姿が記憶にある。
あの人が間にいると、大竹、たけしの怪物ふたりが、お母さんがやんちゃな兄弟ゲンカを見守っているようだった。

厳しい家庭に生まれ育って、若いころは二世としてもてはやされ、うっかりテレビ業界に入ると無知ゆえにコテンパンに怒られる毎日。
同世代がバブルを懐かしむけど、自分にはバブルの恩恵なんて何一つない。
若いころから苦労続きの人生なのに、苦労人のイメージがない。
ざっぱ~んと寄る年波。初めてのゴルフに胸をおどらせる。一人で通っても楽しい打ちっぱなし、グリーンでさえずるウグイス。
テレビの語り手じゃない、エッセイスト阿川の感性がさらっと炸裂。




「FAKE」怒りよりやるせなさで体がフルフルするのは俺だけでしょうか。
なんでそんなことするんだ・・・!何なんだよ・・・!

聴覚障害がありながら作曲家をして、現代のベートーベンともてはやされた佐村河内守を撮り続けた映画。
新垣隆氏が「彼は作曲もしてなければ耳も聞こえるはず」と告発したが、真実はどこに。



ドキュメンタリー漫画家の吉本浩二「淋しいのはアンタだけじゃない」は、聴覚障害者にインタビューした漫画なんだけど、その中で佐村河内家に取材に行っている。(こういう作品にでかい賞をあげちまえ!)

来客に出すケーキや、自分の体や周囲を叩いて音を出す佐村河内が映画で観れる。
テレビでは面白半分で、何もかもウソだったように報道されたけど、映画では最後まで、佐村河内側によりそいながら、あえて
「嘘だってつこうと思えばつけるよ?」
と、鑑賞者を立ち止まらせるような態度で終わった。

マンガでは騒動が大きくなって、専門的な検査をしたら聴覚障害が本当とわかって、検査結果をマスコミに配ったんだけど、メディアはそこに触れず面白おかしく報道することを選んだ。
このことを佐村河内守本人はいちばん悔しく思っているようだが、映画では聴覚に触れず、盗作疑惑にしぼった。

「淋しいのは~」で、聴覚障碍者が「これは自分だ。自分が笑いものにされている」って泣くシーンがつらいんだけど、「FAKE」もまたきつい。
フジテレビのスタッフが
「あなたに関する番組を作りたい」「司会はおぎやはぎ。芸人だし、バラエティ風ではあるけど、あなたの言い分をその中で伝える」と挨拶に来る。

出演のオファーを断ったら、実際に放送されたのは新垣隆が「聴こえない人」を演じるコント!
無言で観ている佐村河内。
年末の「ガキの使い」でバカな役をやる新垣隆。
佐村河内。

ベッキーより、ゲスの極みよりも前にこの事件があった。
人は、傷付けても心が痛まない存在を求めているのか。




五社英雄の生涯。これおもしれえええ!

当たりはずれが大きくて、映画監督として取り上げられることがなかった人にスポットを当てる。
「吉原炎上」「極道の妻たち」の監督で、時代劇の刀がぶつかる「キンキン」音の発明者。

クロサワ映画全盛期で、テレビドラマがまだ見下されていた時代にガッツで刺激的な作品を撮る。

軽くぱきっと折れる撮影用の丸太で、丹波哲郎が頭をぶんなぐられるシーンの撮影。

だが、悪役に渡されたのは単なる丸太。
指示通りに丹波はぶん殴られて、卒倒する丹波と、戸惑う悪役の姿が生放送のカメラに収められた。
ありえねー!
怨念がこもったような書き込みだらけの台本の写真収録。


4Kテレビで遊ぶメタルギアが難しっ!テレビを買ってからわかったことも、のちのちまとめたい。

自分の基地運営とアフガニスタンで兵士の殺害、誘拐、調査を繰り返す。
ゲームを通して指導者と一兵士になって、戦争をやる側の疑似体験。
これまで小島監督作品はエゴを押し付けられるようで苦手だったけど、今回は素直にすごい。楽しい。疲れる。

にほんブログ村 本ブログへ
にほんブログ村
関連記事

コメント


トラックバック

↑