作り手の好きなものをまっすぐ浴びる快感。 PS4ダウンロードゲーム 「RUINER」レビュー

ジャケットの背中には「弟」。
マスクをかぶった「弟」が、未来都市レンゴクシティで、謎の女ハッカーと共に行方不明の兄を探す。
RUINER公式ページ。ポーランド産。

スクリーンショット (16)

まず「レンゴクシティ」の時点でちょっと笑う。
町名をつける時点で地獄にするつもりじゃないか。

最初に戦うことになる「クリープ団」は各家庭の三人目以降の子が集まったギャング。
この世界では子供の数が制限されていて、「第三子」たちは極めて厳しい環境で生きている。

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いちいちポーズを決めて出てくる敵。
見おろし型アクションで、落ちている銃や刀を拾っては撃ち、弾切れになればすぐに捨てて次…と繰り返し、軽い命を次々と奪って兄の足取りを追う。

暴力描写は軽くても設定が重い。なのに、プレイして笑みがうかぶ。
「俺たちはこういう世界観が好きだー!!」
というスタッフの熱意にやられてしまう。


ゲームを進める上で無視してもいいけど、登場人物や武器には、全部解説が用意されている。

(RC-05ソニックガン)の解説。

音響兵器は元々、アームズ・テック社が暴動対策部隊のために開発したもので、怒れる暴徒を鎮圧する非力致死性兵器として、たちまち人気を博したの。次いで、どこかの強欲な資本家がこの銃をレベルアップさせようと考え、威力を強化し、非致死性は失われた。その結果がこれ。十分チャージしてから発射すれば、心臓や頭蓋骨といった、あらゆる固形物を一瞬にして”弾けさせる”わ。



たいして区別のつかない銃のひとつひとつに細かく設定があって、
読んでいくと「アームズ・テック社」が武器を作っては闇に流れていった経緯がわかる。
こういう設定や街並みこそが「作りたかったもの」で、アクションがオマケなのか。

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「何度死んだっていいじゃない。失うモノなんてある?」

ビジュアル最高。セリフ回し最高。やさぐれた連中の話を聞いているだけで浸れる。
違うエリアへ移るロード時間さえ、バイクで運転する姿を入れて、キマッてない場面がない。ついついスクショを撮りまくり。

これでアクションさえ良ければ超名作だったのに。
ガードやグレネードなど、主人公の特殊能力を解放して、プレイヤーごとに違う戦法で闘えるようになるんだけど、現時点では「ノーマル」でも瞬殺されるのでカスタマイズも何もない。

見おろし型のそこそこ難しいゲームをクリアしてきたはずの自分だけど、
「難しい」というか「何がなんだか」。
点滅する画面で銃弾が飛び交って、死んでからはじめて
「俺は攻撃をくらってたのか?」
とわかるぐらい。

「あ…もう、これならイージーでいいです…」

と思って、イージーにしたら、いきなり観光客仕様。
力押しで行けるようになって、やっぱり戦略的に闘う面白さはなくなる。
イージーとノーマルの間がめちゃくちゃ大きい。

相当上達すれば、もっと戦い方に面白さが出てきそうだけど、そこまで何割のプレイヤーが到達できるか。

敵の戦い方よりも、名前や決めポーズばかり印象に残るし、全体的にヘン!力の入れ方がおかしい!
だけど、欠点のない磨き上げられたものより、こんな栄養の偏ったものを求めている自分もいる。
完成度は置いといて、好きか嫌いかでいえば好きとしか言いようがないでしょう!


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