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「SUPERHOT VR」始まる

モーションコントローラ2本持ちになり、ついにPSVRのパワーがフル解禁されたところで、
セール中だった「SUPERHOT VR」を購入! からの、ファーストインプレ!

画面写真の印象と、自分の体験との違いに、
「とにかくすげえから!とりあえずやって!」
と言うしかないなこりゃ。

どんなゲームかというと。
電脳空間で赤い人相手に撃ったり殴ったりするゲームだ。

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目の前に、自分と同じくらいの、赤い人が立っている。

こちらが動かないかぎり相手も動けないのがルール。
敵の反応より一手先に殴る。ガッシャアアン!
敵が持っていた銃がゆっくりとこぼれる。空中でキャッチしてそのまま、横から襲い掛かろうとしているもう一人の、少し手前に撃つ。
上空、背後も確認。その間、音でさっき放った銃弾が当たったことがわかった。

じっくり考える時間のある超スロー空間で、飛んできた銃弾をよけたり、目の前に手裏剣があるけど、投げるのが超難しくて全く当たらねえ!とか言ってみたり。

誰もが連想するのは映画「マトリックス」だろう。

単に銃弾をくぐって華麗な動きができるからだけじゃなくて、完璧で万人向けとも思えない感じ。
ただ、欠点を忘れるほどの新しい体験が来てるんだよ!冷静になってる場合じゃないぞ!
「いやしかしコスパが…」とか言ってんじゃねえ!と言いたくなる。(たとえば過去の自分に)
存在そのものが「マトリックス」だ。



明石家さんまの自伝でもあった「JIMMY アホみたいなホンマの話」を観たよ

まず、「ジミー大西」の存在がそもそも微妙になってない?とは思っていた。
「ドキュメンタル」「笑ってはいけない」に出て、連発されるスターウォーズのように有難みが薄れ、お笑い界ではずっと偉人扱いだけど、視聴者側は「そろそろええわ…」ってなってる感じ。

だけど、実際にNETFLIXで観た「JIMMY」は、
ジミー大西の半生という体だけど、それはさんま流の照れ隠しで、
自分の目が黒いうちに、ホンマのこと、世話になった人のことを記録しておこうという「自伝」に見えた。



今でこそアイドルが自分で「天然」と言っちゃうけど、
初めて「天然」と吐き捨てられた人類、ジミー大西。
人気絶頂期に突然引退して、スペインで画家になってしまったので、若くして死んだ歌手や作家のように伝説化している。


冒頭で、野球だけはできたので高校に進学したが、サインが理解できなかった話から始まる。

打席に立つときに監督がパッパッと体を動かしてサインを出すんだけど、野球を知らない視聴者もそこで、
「えっ? 野球って、そんな複雑なことやってんの?」
と、瞬時にジミーと同じ立場に置かれてしまう。

その後も不良に会うたびからまれ、学校に爆弾しかけたと電話させられたり、散々な生活をするジミーだが、
明石家さんまだけが「アホ」の一言で片づけて、いじめられた日々を告白しても、エピソードトーク扱いで爆笑してくれる。

つらい話も、視点を変えて、話術を磨けば「オモロイ話」にできる。
いいことなんかなかった人生は、実は全部丸儲けやったと肯定してくれる、強靭な「オモロイ方がええやないか」の精神。
(実際にさんまの笑えるエピソードって、無茶な先輩、離婚、借金絡みが多いのに、それが辛い経験だということすら意識させない。)

こんな人物を育てた、おそらく楽しいばかりじゃなかったさんまの幼少期が気になるが、
そこは話してもオモロない=語る価値ないのか、全く語られない。


ジミーは言葉を理解するのも遅くて、うなったりどもったり、周囲から見れば不審な言動をしてしまうけど、
さんまという先生に導かれて人生が変わっていく。
言い方は悪いけど「障害もの」に近い。

中盤からは、吉本ですら扱えないとクビ宣告されたジミーを、
体を張って守ってくれたさんまを慕って、こっそり部屋の掃除をしてあげる。緩めのおっさんずラブみたいだった。
大竹しのぶの「イワシじゃないの?」も、不思議ちゃんで可愛い。
間寛平役が息子さん(のはず・・)だったり、作品の外にもドラマを感じる。

先輩からいじられ、人気者になったジミーだったが、島田紳助の番組で絵を描く仕事が回ってくる。
上手い人のあとでジミーの子供みたいな絵が出てくる「オチ」要因のはずが、思わぬ評価を受け、お笑い以外の道が開けてしまう。
選択肢がなければ迷うこともないのに、新たな可能性が開けてしまう。

人生の分岐点で、やっぱりさんまに頼ると、これまでにない厳しい表情で教えられるのだ。
ジミーの笑いはどういうもので、絵はどういうものか。

お笑いに限った狭い話じゃない。
生きてても何もいいことがない、自分は何もできないと思っている人でも未来は予想できないし、チャンスは誰にでも回ってくる。
それを見るのは、単純に元気が出る。

最後は打ち上げ的にみんなで集まって、明石家さんま、村上ショージ、Mrオクレ、本物と役のジミー2人。「アホ」たちが集まる。
頭は白いのが目立ち、シワの増えた笑顔で、30年以上もウケないギャグをまだ続けている。
道がわかれても最後には合流したみんなで、気持ちよく終わる。

はずが、さんま役だけ不在なのが、まあ残念。
いないことで逆に意識してしまう。
本物と「似てるなあ!」って言いあったり、互いにギャグをやるとかもできないし、

よりによって劇中にハニートラップで週刊誌に売られるシーンがあるから、どうしてもいろいろ頭をよぎってしまう。
おそらく、数年後にスキャンダルのことも全部忘れてDVD化したら改めて評価される。
もしくは何十年も経って、お笑い芸人が言語学者みたいになってたら、吉本はかつて「アホ」の居場所でもあったことの貴重な資料になる。

恐竜くんが檻に入る日 7月26日の雑記

僕がアイコンに使わせてもらっている「恐竜くん」をデザインした、トミムラコタさんのアカウントをずっとフォローしています。




恐竜くんはフリー素材なんだけど、年内には漫画になってメジャーデビューの予定があるようなので、いずれ出版社という檻に入れられるかもしれません。
そうなったらアイコンを変えた方がいいかもしれない。

「あえて使うことで宣伝になるんだよ、むしろ恐竜くんの自由のためにはいいんだよ!」
と言いだすような奴が、ジュラシックパークで頭食われて死ぬんです。

山本さほさん、
トミムラコタさん、
永田カビさんのツイートをずっとフォローしています。
海外の評判を調べたりもします。

知ってる人なら一発なんですが、3人の共通点は、女性エッセイ漫画家ということ、
ネットによってブレイクしたこと。

今のタレント、アイドル、芸人、みんなそうですが、
作品だけで買わない。
ツイッターやインタビューの発言から人柄を想像して、「人」のファンになる。
「人」を応援するために創作物を買う。

物だけ手に入れるなら中古でもいい。
ネットを駆使して盗み読みもできるかもしれない。

けど、「人」を知っていることで
「せっかくだから新品買ってちょっとでも貢献しようか」
という行動につながる。


話がそれた。
トミムラコタさんの絵、かわいいし、いいですよ、ってことだけ言いたかった。

「実録!父さん伝説」は、突然ゲイビデオ出演をカミングアウトした父さんのエピソードマンガで、最後は家族に感謝して終わるかと思いきや、「すっ」と終わる。

次の「ぼくたちLGBT」でも終わり方があっさりしていて、

この強さが、可愛さを支えているのか、と気付く。
苦労がないはずないんだけど、
「マンガは愚痴を語る場所にしないです、ウェットにしません」
とキッチリ決めてるのに気づく。


~読書中~


本屋大賞で名前だけ知ってたけど、こんなに読みやすいか。これはたしかに売れる。
ゴッホと浮世絵を結ぶ絵画商たちの話で、印象派とは何ぞや、からしっかり説明してくれる。
簡単すぎず難しすぎず新しい世界に触れられる、全方位にバランス感覚が絶妙。

エンターザガンジョンの深淵、ふたたび

全てが銃で構成されたダンジョンで「過去を殺す銃」を探しに行く、見おろし型ローグライク弾幕シューティング「エンター・ザ・ガンジョン」が大幅アップデート。

全クリしてから1年以上は経ってるけど、
またガンジョンに潜る日が来たか…!

とにかく謎の多い、というか無駄に説明をしないゲームで、やった数だけ新しい敵やアイテムが出てくるのに、更に新しい構造の部屋、敵、意味ありげな空き部屋が追加。





新キャラのひとりにサイコロの形をした「ダイスケ」が登場。
話しかけると「運だめし」をしてみようと誘われて、セリフの中に
「何が出るかな~ 何が出るかな~」
ってフレーズが。
もちろん、サイコロを振るトーク番組の小堺さんから来てる。

この手の小ネタが何百と、あきれるぐらい詰め込まれていて、あまりにも大量にあるため、わからなくても内輪ネタで盛り上がられている気がしない。
「ジョジョ」や「カイジ」のフレーズを得意げに出してすべってるんじゃない。
ネタの範囲、深さが尋常じゃない。

新しく「かじられたカギ」なるバカ高いアイテムが出てきたので、
これを買えばまた次のわからないエリアが広がる…と。

はい、これは他のゲームの進行、読まなきゃいけないはずの本、全て止まった。

イルカとUBI社員の踊り食い!PS4「ハングリーシャークワールド」レビュー

サメになって食うゲーム。
設定だけで勝っている「ハングリーシャークワールド」。
PS4版を1300円で購入してクリア。

やり込み要素は果てしないが、一通り終わるまでなら一週間もかからない。
移動、ダッシュ、シャークアタック(噛みつき)のみのシンプル操作で、食いまくる魚群、人の群れ。

「サメは止まると死ぬ説」の通りに、勝手に体力が減るので、ひたすら捕食して栄養補給していると仲間や装備がアンロックされていく。

携帯機にちょうどいい内容だが、配信で見たところ、現状ではスイッチ版のロード時間がPS4の20秒より10秒ほど長くて、エラー落ちの報告も多いので何か無理があったのかもしれない。(7,23日時点。今後アプデなどがあるかも)

最初の強敵は「イルカ」!
イルカがサメの仲間を監禁して、脅迫状を送ってくる。
善玉イメージのあるイルカをわざわざ悪役にしたところに、ロンドンの制作会社らしい黒いユーモアを感じる。

キューキュー鳴くイルカに噛みついていると、
ホラー映画や暴力ゲームを否定する「良識派」の方々に、まさに噛みついている気分だ。

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頭がふたつある魚? と思ったら、交尾の最中っぽい群れもいる。
たしかに交尾はサメの大きな特徴だ。特徴だけども。

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そして終盤に出てくる制作会社。
悪趣味なゲームを作っていた人たちが、最終的に自分のキャラに食われちゃう。
B級映画っぽい、いいセンスだ。


序盤は、捕食者の存在におびえながら探索するアクションだが、
どんどん敵も味方もエクストリームに進化していって、きっといつか自由に鮫も飛べるはず。
終盤は、安全圏でくつろぐ人間を一気食いする無双ゲーに変貌するぞ。

サメホラーは(詳しくないが)人々が危機に気付いてなくて、突然襲われるのが恐いけど、
サメ視点だと立場が逆転するので、安全圏の人間に突然襲い掛かるのがたまらん。

特に、ボートの船底から突き壊す瞬間! 海面に上がって海鳥を食べてスローモーションになる演出!
ドキュメンタリー映像みたいで凄くいい。
「ここにいる人間は海を汚してパーティーしている、ホラー映画なら死亡フラグ立ってる連中です。ある種、自業自得です」
って設定があれば更に良かった!悪には悪の言い分がほしい。

ゲームとしては、ダッシュとアタックの違いが少なくてメリハリがない、など不満もあるけど、
「サメになって食いまくる」
意外となかった、この設定だけで許せてしまう。

これが架空の海獣だったらアウトでしょう。サメのアイドル性がゲームを成立させている。
大傑作!とかでは全然ないけど、勢い重視のネタゲーとして充分に楽しませてもらった。



参考文献


サメは「ジョーズ」で悪役イメージを背負わされて、食べないのにスポーツとしてハンティングされたり、ヒレだけ獲って殺されりした被害者でもある。
そのサメを今さらゲームにして悪者にするか?と思ったが、ジェットパック背負ってカモメの編隊を一気食いして
「やっぱこれカモメ」
と言っているのを見たころには、何も考えなくなっていた。

おそらく製作者は本当のサメも勉強している。
ゲームオーバーになると
「ザメェねえや」
「死んでフカヒレ!」
とか、しょうもない一言が入るんだけど、

「死んでフカヒレ」はあるのに「許してチョウザメ」とか「カンベンしてちょうざめ」は無い。
つまり、フカヒレはサメヒレのことだけど、チョウザメはサメではないことまで知っている…?
サメは歯が次々新品に生え変わるので、ゲーム内で「歯の化石」が見つかりやすいのも本当だ。



「サーメン二郎」は不覚にも笑った。

スクワットマジックのCMを見て「ドラゴンズクラウン」を買ったのでさすがに脳がバグッてる

PS4「ドラゴンズクラウン プロ」を買いました。美麗グラフィックのアクションRPG。

キャラクターというか、人体へのフェティッシュなこだわりが突き抜けている。
胸とか尻を強調するのはいい加減もうウンザリだけど、ドラクラに関しては、男性キャラの筋肉や老人のシワ、ホネの誇張表現までも物凄くて、
「ここまでやったら脱帽!」
と参ってしまう魅力がある。

ただ、肝心のアクションはごちゃごちゃして爽快感に欠け、こだわりの絵が見えづらくて、
発売当初に微妙なレビューが多かった理由も理解した。



ところで、なんで今このゲームを買ったんだっけ?
と、よく思い返してみると…数日前に「スクワットマジック」のCMを見たのがきっかけだった。

海外のトレーニング機器で、スクワットを補助することで足や腹筋を引き締める効果があると、ビシッと仕上がったスタイルの女性トレーナーが言っていて、

「やはり、太ももと尻の仕上がった人は良い!」
と思ったのだ。

そのCMのことは忘れて、なんとなく「鍛えた尻は良い」という記憶が残ったまま、1日の終わりに本やゲームを買おうとして、視界に入った「ドラクラ」に、日本のゲーム史上最も鍛え上げられた女戦士「アマゾン」が見えたので、そのままふわ~っとレジに持って行って、早期購入者特典の「デジタルゲームブック」を、元々惹かれた理由(尻)を忘れて遊びながら、
「はて、何でこれ買ったんだっけ」と思ったのである。

さすがに、暑さでどうかしてたと信じたい。
文章にまとめると何だこれ。大丈夫なのか。脳のサイズ梅干しぐらいか。


これがスクワットマジックだ


ところで、自分も昔ちょっと筋トレしていたんだけど、
通販で「楽にやせられるマシーン」
を買っては放置してしまう人がいると聞く。

何でそうなるのか。
筋トレしたことない人は「ラクなら続く」と思いがちだが実際はそうではない。

ちょっときつめのトレーニングをして、
「痛気持ちいい!絶対効いてる!!」
と苦笑いする瞬間が気持ちよくて習慣になるのだ。

自分の経験では、ラクで効果の感じにくい「ながらトレーニング」を継続するほうが、むしろ難しい。
だけど通販で、筋トレ経験のないおばちゃんに「つらいけど効果が出ます」では売れない。

ドラクラの戦闘も、音楽でも聴きながら適当にボタンを押す「ながらバトル」になってしまう。
トレーニングもゲームも、多少くつくて苦笑いするぐらいのほうが、乗り越えたときに忘れがたいものになるようだ。

びんぼうソフト「ドリームマッチテニスVR」がもはやテニスゲームではない


PS4VRダウンロードソフト「ドリームマッチテニスVR」

「テニスゲームを、なぜ買うのか~、外に出たらいいのにー♪」
このゲームをやると、思わずガットをギターのようにかき鳴らして1曲歌いたくなる。
この湧きあがる感情は何なのか。

本作は、VR専用テニスゲームだが、分かりやすい爽快感よりリアルさを追求した「テニスシミュレーター」と言ってもいいだろう。
演出は最小限。対人モードなし。
旧式テニスロボ「スニテ」相手の練習モードと、状況に応じてミスもする人間っぽいコンピュータ相手の対戦モードのみ。

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初プレイ時。
利き手(左右どちらもOK)にモーションコントローラ、そばに普通のコントローラを置いて、サーブの時だけR2かL2でボールを上げて打つんだけど、まず

「サーブが入らなくて試合が始まんねえ。」

テニス「ゲーム」では簡単な、一打目が入らない。
たしかに現実のテニスではそうだ。空振りしないだけ簡単になっているのかもしれない。なるほど。
えー、まず、どのラインにボールが入ればいいのか確認するところから始めよう。


悪戦苦闘するうちに見つけたのは細かいオプション。
テニスを再現した結果、アシストなしでは難しすぎたのか

「ラケットの当たり判定」
「縦方向、横方向のアシスト」
「ボールの見た目の大きさ変更」
「サーブの上げ方」「移動は普通か、酔わないようにテレポートか」「音、画面表示、ボール跡の表示」…

アシストがどう作用してるかわかりにくいが、いろいろ調整していく。
ラケットをむやみに振り回さない。
サーブは、ちゃんと上を向いて、投げたボールを目で追って、当てることを意識する。
すると、だんだん試合になってくる。

マリオテニス的に必殺技がバーン!と決まる気持ちよさじゃない。
たまにラリーが続いたり、相手のミスでボールが浮いたのでスマッシュを決めようとして勢い余ってアウトになったり。
「今の流れ、本当のテニスっぽかった!」
と、本物のテニスの興奮らしきものが香る瞬間がある。

それまで散々、フォルト連発するし、ボールを追って(物理的な)壁にぶつかるし、
「スポーツゲームってこういうものか?」
とイライラさせられたけど、たまにあるラリーの応酬で息を止めていた自分に気付き、
「あっ、今、本物のテニスの香りがした! 本物の緊張感を、部屋に持ってきてもらえた!」
と思うと、不満を忘れてしまう。


必殺技とか出して盛り上げることもできる。
むしろそういう、一発ネタを「びんぼうソフト」の社名を見た人は期待したんじゃないかと思うけど、
社員1人の会社(?)が作ったのは、ひたすらマジメに、本物のテニスを再現するゲーム。

イライラと爽快と緊張と、あんたスゲエよ…と作り手への尊敬。
いろんな感情があふれてきて、最終的にはラケットをかき鳴らして歌うしかないのです(そんなモードはありません)。

画面は明るめにして、BGMはPS4の音楽サイト「スポティファイ」から好きな曲を再生して聞きながらプレイ可能。







単行本化されないマンガ「解体屋ゲン」電子書籍でダイナマイト爆裂配信!

「解体屋ゲン」が電子書籍になったというので、ためしに読んでみたらいつの間にか夜が明けた。



1巻ダウンロードすると次々お薦めしてくるよ!見出しの「ダイナマイト爆裂連載!」とかいい。
それすら面倒ならnoteで「防災グッズ対決」前後編とか解放されている。
防災グッズ対決
強引な導入、ちょうどいい軽さ。そう。「ちょうどいい。」



「解体屋(こわしや)ゲン」は解体だけでなく、建築全般に関するマンガだ。
解体、建築には、それぞれ住む人のドラマがある。
周辺の会社の黒い一面、労働者の現状、そして災害もある。

震災のあとで、マンガの登場人物に「立ち上がれ東北」みたいなメッセージをそえた色紙がチャリティーオークションに出品されていたが、もっと直接的に、でも重くなりすぎず、災害のことを描いたマンガ。

グルメ漫画と同じくらい「建築」にはいくらでも切り口がある。


主人公ゲンさんは、常にヘルメットで爆破解体が大好きな危険人物だけど、「両さん」や「クッキングパパ」に近い好人物。
開始当初こそ、わざとらしいヌードや事件があるけど、巻数が進むほど人間的魅力にひかれていった。俺もゲンさんのように要所ではビシッと生きたいものだ。
女性読者にモテそうな気がするけど…第一印象抜きで、どうでしょう?

このマンガが電子書籍化で、一挙読み放題サービス対象になることの何が事件なのか。


じつは「解体屋ゲン」は15年も連載して、コミックスが1冊出たきりなのだ。

全国販売されている週刊誌で、ずっと人気上位で引っ張ってきても、形として残らない。
努力の結晶が形として残らず、古雑誌として束ねられるか、コンビニのごみ箱に弁当のカスと一緒に突っ込まれる。
それをわかっていても、いい加減な仕事をしないで、キャラ的に好色でも許されそうなのに、エロも奇抜な題材もほとんどない。
どこから読んでも何となく「このキャラはこういう感じだな」と流れがわかる。


強烈なのは、劣悪な条件で働くしかない左官職人の生活を知って、搾取している企業に殴り込みに行くエピソード。(何巻か忘れた)
搾取の構造は簡単に解決できるものではないが、カチコミで開き直った社長にゲンさんは怒鳴る。

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「気温は30度をこえてる! 照り返しで50度以上かも知れねえ」
天気予報の、涼しい顔で発する30度とは違う。
「照り返しの暑さ」というワードがすっと出てくるのは、現場を見ている人だ。

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そして社長の机をハンマーで粉砕! 

現実なら、弱者が自分の立場を知ったといには、もう環境を変えるのは難しい。
だけど、その場で読める週刊誌のマンガなら、偉そうな連中の机を叩き割って、少しでもスカッと終わるほうがいい。
現実的問題に、せめてマンガ的に落とし前を付ける。

この「搾取される弱者」を、単行本にならない「解体屋ゲン」で代弁する。

床屋や定食屋に並んで置かれてもおかしくない感じなのに、クッキングパパやゴルゴにはなれない。
けど、読み捨てられる週刊誌という現場の中で、手抜き工事をしないでやってきたゲンが、偉そうな奴に一言かます!

腰をかがめてもくもくと作業する職人の姿は、描いたものが捨てられることをわかっていても手を抜かない漫画家の姿そのものだ。



こちらで連載中

「見失い島2 時間の灰」レビュー 絵も歯ごたえも絶妙な、時忘れの脱出ゲーム

スマホ用アドベンチャー「見失い島2 時間の灰」210円。

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プレイヤーが何者か、何を探しているのか。
長ったらしい説明はなく、心地よい波音の中、手描き風の風景と人々を眺めて「見失い島」を探索する。

画面をタップして、拾える物は拾えるし、人を触れば話が聞けるし、矢印を押せば移動できる。
前作は機械翻訳のようだったが、今回は自然な言葉使いになり、随所の謎解きは自然で、ちょっとだけパズルの難易度も控えめに。
そして場所ごとのつながりが分かりやすくなった。
トータルで、島の居心地の良さが段違い。

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ぱっと見て印象的なのは人の絵だ。
この絵が動く!この絵と会話できる!
それだけでちょっと嬉しくて、脱出ゲームにある閉塞感みたいなのが無い。
こんな絵でゲームを作ってる人はきっと楽しんでいるだろうし、自分に無い感性で作られたものと接している。

システムは「アイテムを拾って、正しい場所で使う」オーソドックスなものだけど、アートを味わう楽しさ。心が満たされるような感じがするわけ。

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随所のパズルは、例えばスライドパズルやクロスワードを見ただけで失神するようなアレルギーの方には無理かもしれないが、「ややムズ」くらいで調整されていると思う。
既存のパズルじゃなく、ルールから推測していくのが楽しいのだ。

そして島民との会話。
「人生は長いのに、一瞬のように感じる」
のような、ゲームと関係ない話をしている。

「この先には〇〇の街があるよ」的な、ゲーム内の閉じた会話じゃなくて、
みんな人生の空き時間に、ちょっとこの「見失い島」に寄り、またどこかへ帰っていくような、そんな錯覚をしてしまう。

カチカチに決まったシステムで、開発者の考えの通りに答えるまで、小さなカギ探しや数字合わせをさせられる、いわゆる「脱出ゲーム」の閉じた感じは無い。
探索範囲も狭い。開発費もそれほどじゃないだろう。
だけど、絵で、ことばの力で、広い世界を旅したような錯覚を与えてくれる。


スマホやタブレット片手に、メモ機能や画面スクショでヒントをとっておくこともできるけど、できれば側に濃い目のコーヒーなど置きまして、ノートにメモを取ったりしてプレイしてほしい。
それぐらい向き合える作り込みだし、詰まったら詰まったでしばらく置いておくのもいい。
台風の激しい雨音を忘れて一晩中遊ばせてくれたことに感謝している。

グーグルプレイ

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山本さほ「岡崎に捧ぐ」2巻読む。笑いながら俺の黒歴史を掘り返してきそうで怖い!



以前1巻だけ読んだ「岡崎に捧ぐ」2巻を読んだら、
これが怖いのなんので、ついつい何度も読み返してしまう。

現在ファミ通ほかで連載している山本さほの、小学生時代からの親友「岡崎さん」に捧げるエッセイ漫画。
タイトルからして凄い。実在の、特別な地位でもない人の名前がこんな堂々と出ている本を他に知らない。

2巻では中学生になった二人が、放送部のテレビでプレステをやったり、初恋に目覚めたり。

ゲーム好きならずとも相当な知名度の漫画家なのに、サービス精神なのかプロ根性なのか、初めてのブラジャー話とか「何をあっけらかんと描いてんだ!」って笑うし、中学生なりのオシャレ話も可愛いんだけど、
読んでるとなんかゾワゾワと居心地が悪いのです。

友達のいない優等生、グレてしまった生徒、そして明らかに普通の家庭じゃない岡崎さんの様子を見ると、世代が近いので
「ああ、こいつは俺だ! 同じクラスのあいつだ! こう見られていたのか!」
と、記憶の底にしまっておいた痛い記憶をスコップで雑に掘り返された気になる。

ゲーム系アイテムは、プレステのメモリーカードシールとか、モンスターファームのレアモンスターを呼び出せるシングルCD、ポケステ等が登場。

当時はまだ「オタク」という言葉がかなりの悪口で、ゲームをする女子の姿も少なかったはず。
いかにもそれっぽい女子でゲームやってる人はいても、
「明るいお調子者タイプでゲームも好き」
な女子は、プレステ登場まではかなり少数だった…はず。
(そもそも女子と関りがなかっただけかも)

今後はつらい展開もありそう。まとめ買いもできるけどしばらく置いて続きは次回に。


PS4にて、フライハイワークス配信のレースゲーム「マンティス・バーン・レーシング」にはまる。
上空視点のレースって時代と逆行してるようだけど、そもそも大昔のレースゲームは上空視点だったはずだ。
マンティス・バーン・レーシング

この視点だと、迫力と引き換えに、コーナーをどれだけ美しく突破したかが見えやすい。
壁に激突したときのペナルティが大きく、力技は通じない。
コースを把握してコーナーを美しく攻める、「美学」を極めたくなる。


しばらく忙しくて体力減退。
遊ぶ時間がない。時間がないと遊べない。遊べないと書きたいことがない。
4年前は全く見なかったワールドカップ、面白い。何で観なかったんだろう。

隠れキリシタンではなく、潜伏キリシタンが世界遺産認定!

「潜伏キリシタンが世界遺産に登録」のニュースを見て、
へえ、「かくれキリシタン」と習ったけど、そういう言い方になったのかな。

…って、引っかかったけど、特に気にしなかったのって、僕だけじゃないですよね!?


広野真嗣「消された信仰」

信仰心の薄いクリスチャンだった作者が、かくれキリシタン文化が根強く残る、長崎「生月島」に取材をする本だ。
久々のノンフィクション本レビューですが、作者の気持ちを理解して、正確に理解した気がしないので、
これはあくまでも、理解できたところの感想。


長崎県は前にも「長崎の教会群」を世界遺産に推薦していたが、イコモス(世界遺産を認定する団体)から見ると弱かった。
キリスト教は世界各国にあり、古い教会群も世界中にあるからだ。

世界遺産に認定されるには、世界唯一の存在であること、オリジナリティが重要なのだ。

長崎のキリスト教で「他の国にない要素」は何か。
「かくれキリシタン」の人たちが弾圧を受けて、踏み絵を強要されても、仏教にカモフラージュして潜伏していたことだ。

「教会群」は却下されても、「潜伏」していたことに絞って、世界遺産の価値があると認められたのだ。

潜伏していたことに関連する地域、建築物は世界遺産。
「クレイジージャーニー」に出ていたような、潜伏中に仏教と結びついて、今でもキリスト教と違う独自の形で信仰を続けている「隠れキリシタン」は世界遺産ではない!、

「カクレる」必要がなくなった今もキリスト教徒にならず、日本画風の「ヨハネ」を前に、口頭でのみ伝承された祈りとなえる、独自の「カクレキリシタン」文化は、遠藤周作にも「得体の知れぬもの」と書かれ、
ちょうど世界遺産から認定されるころに長崎県のパンフレットから消されてしまった。

元々隠れて信仰するものだから、教会や聖書といった形がない。積極的に信者を増やさない。
そんな文化を丁寧に丁寧に取材して、
「これが信仰でなくて何だ!」
とばかりに、形にした一冊。

潜伏したことに価値が出て、今も熱心に信仰している人は「いない感じ」にされていくのに胸がザワザワする。
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