ゲームでテンションが上がらない1月

俺、ちょっと匂ってませんか?
首元とかから、ほら、
ブログから遠ざかりそうな人の匂いがしてませんか?

忙しくなったことを匂わせる記事があって、以前より更新頻度が落ちて…いつの間にか宣伝が出てて、
「この家の主は幸せになったのか、それとも…」
って感じの空き家になる。

あれ、ちょっと寂しいんですよね。いっしょに遊んでいた友達が自分を置いて大人になってしまったみたいで。

最近ゲームプレイ日記の更新がないのは、ぶっちゃけ何か書きたくなるのがないんです。
PS4の「ハードウェア ライバルズ」
3DS「学友運命共同体」
だいたいPVで想像したものそのまんま。
期待を大きく上回るか下回るかすれば何か書きたくなるんですが…今のところ楽しみなのは名探偵ピカチュウ。

ただ、「ハードウェア ライバルズ」は、単純に戦車で撃ち合うゲームで、初回プレイだけで「ああーこういうのね」で終わっちゃった人もいそうだけど、こいつ毎回起動するごとにアップデートで新しいルールが追加されたり、操作方法が変わったりして、違う顔になってるですよ。ざわちんか。

「クレイジージャーニー」高野秀行回を自分のレビュー片手に観る!

ああ、放送日が遠い過去のようだ。


クレイジージャーニー!!
それは、みんなが行きたがらない驚愕モンの世界の風景を見せつける超攻撃的旅番組!!



この番組のゲストに、昔からファンだった作家の高野秀行が出演。
10年以上ファンやってたけど、こんなの最初で最後だよ、やったね!と呑気に喜んでいたら、

「うちはクレイジージャーニーを何度か取り上げたんだけど、高野秀行回にあわせて何か書かない?」
という、
「本当にあるんだこういうの…」
って感じの依頼も届いて、
「やります!」
と安請け合いして、長々と読書感想文を送っちゃって、消して…放送当日になって完成したのがこちら。

エキレビ!
放送された回を見逃した人はどうにかして観てほしい。


書いたばかりの紹介文を手元に放送を観るという初めての経験になった。

いきなり最初にデビュー作の「幻獣ムベンベを追え」紹介VTRがあって、
「ムベンベ見つかったんですか?」
って設楽さんが聞いたときちょっと焦った!

俺、数時間前に「見つからない」って書いてるし!
ここで本人から
「結末は買って読んでのお楽しみ」
って言われたら、ダメじゃん!
無事、「見つからなかった」と言ってくれて助かった!ちょうど記事とリンクした感じになったし。

あと小池栄子の肝っ玉母ちゃん的な部分が良かった。
サルを食うのに「うっわー」と言いつつも、目をそらさないし、余計にぎゃーぎゃー騒がない。
松ちゃんの存在感も、さりげなく進行を促す役目に徹した設楽さんもさすが。


高野ファンからみると、探検本の笑いの多さに触れず「命知らずの男」を強調された感はあるけど、
クレームにおびえず「アヘンを吸う高野」を流したし、誠実な番組だなと思った。

番組では扱わなかったけど、印象深かった
「怪獣記」「怪魚ウモッカ」
の2冊も紹介できたし!

評論ともブログともちがう、
「なんとなく検索した、いつでも戻るボタンをクリックできる状態の人が読むもの」
を作るのは新鮮だった。
学校で習う読書感想文とは違うテキストの世界。

あとは問題作のウモッカを読んで「おいこら何だこの本」と怒らない人がいるのを祈るばかりだ。
最後に署名を入れた以上、書いたことの責任は自分にありますと宣言したことになるのだから。

クレイジージャーニー出演の高野秀行本レビューが掲載されました!

今夜「クレイジージャーニー」出演の高野秀行さんの著作紹介レビューをエキレビ!さんで書かせていただきました!
こちらから読めます!


前に反響のあったキンコメ高橋逮捕の件が、ちょうど担当していた編集者さんの目にとまって、きみ粗削りだけどいいパンチ持ってるね、とは言われなかったけど、なぜか気に入られ、

さらに偶然にもファンだった高野さんが番組に出るのでレビューを書くことになりました。

だいぶ昔に、周囲が就職で落ちまくってて、
自分は面接でどもるから全然相手にされなくて自信を失って半ニート状態でいました。

なったことがない人はわからないだろうけど、
一旦自信を打ち砕かれると家にいるだけでつらくてつらくて。
逃避するしかできないし、履歴書の空白期間だけが伸びていく。

逃げ込んだ図書館で高野秀行「ワセダ三畳青春記」を手に取りました。
貧乏でも楽しく生きている人が出てきそうなタイトルだったから。
探検家とは知らなかった。

あの時期があったから、今でも世間の「はみ出し者」に共感するし、高橋さんの件にも動揺したんです。
普段は、好きな有名人が引退しようと死亡しようと、「しょせんは他人事」モードに切り替わるんですけど。


それらが全部つながって、ちょっとした分量だけど今回の記事ができて、
ちょっとでも作者に恩返し…になるのかな。


本当にいい経験になりました。
学校内ではオレそこそこ強いよ、といばっている暴れん坊が、ちゃんとした道場に行ったらこてんぱんにされた上に基礎の構え方から直されたかんじ。
構えを直した人の顔をよく見たら「ぷよぷよ」とかサターン末期の「バロック」に関わった方だし!
俺昔やりましたよ!バロック!

今後も何か書くのか、全くわからないけど、とりあえず、予想はしてたけど甘い世界じゃないので(笑)ホイホイ向こうで記事を上げることはないです。はあー、とりあえず疲れたー!久しぶりに飲む。

現代日本の若者たちの未来を照らす寄書「放っておいても明日は来る」レビュー


「放っておいても明日は来る ~就職しないで生きる9つの方法~」
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2009年に本の雑誌社から刊行されました。
9人の語り手が、将来に悩む若者たちに広い視野をもってもらうために作った一冊。
この本には、他の就職ガイド本と明らかに違う点がある。




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おわかりいただけただろうか。

語り手の一人、野々山さんが特撮好きで、著者紹介の写真に一人だけライダーキックで映っていることである。
これだけでも、この本が他と違うことが、わかっていただけるかと思う。



アジア各地を渡り歩いた経験を持つ作者、高野秀行(ダ・ヴィンチ誌上でオードリー春日さんと対談中!)は、大学で自身の経験を生かした講義をしてほしいと依頼される。
大したことは教えられないので、アジア各地で働く8人の知り合いプラス自分で、それぞれの体験談を話すことにした。
日本での勉強や就職活動に悩んでいる学生には、世界で生きている人たちの話を直に聞くことでいい刺激になるだろう、と思っていたが、学生たちが次々と口にしたのは
「癒されました」
という言葉だった。

語り手は、熱帯で手に入る植物を研究して製薬会社と研究をしている二村聡さん、
ダイエットで始めたキックボクシングのプロになってしまった下関崇子さん、
純沖縄産の映画を作っている井出裕一さん。。。


それぞれ相当面白い話が聞けるんだけど、まず存在感のあるのは、欧米人相手に秘境探検ツアーのガイドをしている金澤さん。
彼は、30年ほど前まで首刈りの風習があった村に、欧米人を連れて行くガイドをしている。
トラブルやワイロの要求は当たり前にあるし、客は2人死んだ。
それでもガイドが引いたら話にならない、客が死んだときも事前に危険性を説明しておいたから問題にはならなかった、というハードな仕事だ。社員は強制的に空手の道場に通うことが義務になっている、
日本人だと金を払えば楽な経験ができるのが当然という感覚があるけど、欧米の富裕層は金を払ってあえて苦労する「探検」という楽しみも知っているというのは面白い。


他にも、ラオスのビエンチャンという街でカフェをやっている黒田さんという人がいる。
「なぜラオスに出店しようと思ったんですか?」
「カフェ・ビエンチャンの名前が格好いいでしょう? 第一候補はカフェ・リスボンだったからリスボンに行きたかった」

現地の客層とか食材とか全く考えていない。
店作りは、「学園祭で模擬店とかを作る感じでトンカチ持って作れば3か月ぐらいでできる」と勝手に決めて作り出した。
できるわけない。計画というか、思い付きだけで出発して、それでも商売は軌道に乗ってしまう。


そしてこの本を象徴する存在が、屋久島ガイドの野々山富雄さん。
元々はコンゴで砂漠化防止のための技術を教えたり、酒を飲んだりしていたが、日本に戻って各地で活動報告をして、終点の屋久島に行ったらそこから行き先がない。

でも屋久島がきれいで気に入ったので、一坪600円ぐらいで土地をたっぷり買って、木を切って家らしきものも作って、電気が通ってからはそこでウルトラマンやライダーのビデオを観ていた。
もっとも、手作りの家には本物のマムシが出るから、画面の中の怪獣よりそっちの方が脅威のような気もするが。

そのうちに、屋久島が神秘の場所みたいな感じでテレビに取り上げられるようになって、成り行きでガイド業をすることになり、縄文杉で歩けなくなったおじさんをおんぶしたりして、毎日せっせと活動している。

そのあと、成り行きまかせで来た野々山さんは
「屋久島に住むのが1年早ければガイド業は成立していなかったし、1年遅ければ人気スポットとして取り上げられて、土地も仕事も他の誰かのものになっていた」
ということを言うんだけど、ここまで読んで急に、この講義を受けた学生がなぜ「癒された」と発言したのか解ってしまう。

「くよくよ悩んでもしょうがない」とは聞いていたけど、この人たちの話を聞いていると、本当に、将来を不安がることって、思ったより無意味だな、ということを痛感させられるのだ。
ダメな時はダメ。 だけど、動いていれば何か起こるし、何かやってると人が集まってくるものだし、一時的に「詰んだ」と思われた人生が、もうひと転がりしてどうにかなってしまうこともある。

僕らはいつの間に、こんなに人生を深刻に考える癖がついていたんだろう。




カリスマユーチューバーのツアーを追ったドキュメンタリー映画を観た。

そうそう、正月に観た映画はレンタル配信されたタイラー・オークリーのドキュメンタリーでした。



世界トップレベルのユーチューバーで、ゲイで、パジャマパーティー的なことをしている、と一通り紹介されているのだけ見て、実際に映画を観たら想像以上にパジャマパーティーだった。
パジャマといってもタイラーのトレードマークは上下のつながった着ぐるみみたいなやつ。

どうもその世界ではポケモンが人気らしく、ファンとの交流イベントではみんなで着ぐるみをしてちょっとしたポケモンワールドになっている。
その彼が何をして人気動画主になったかというと、驚いたことに、別段何もしていない。もちろんトークの技術なんかは人並み以上にはあるんだろうけど、基本的には普通のおしゃべりだ。

日本人ユーチューバーを観ても、
「この人が人気なの?」
「こんなの配信して有名になりたいの?」
と冷たい反応をする人は多いけど、それよりも断然謎度が高い。
もっと不思議なのが、そのパジャマの人に会えてファンたちが体を震わせて泣くわけ。
有名人に会えてラッキー、みたいな感じじゃなくて、見た感じ普通の女子中高生っぽい人たちが心の底から感動している様子で写真をせがむ。
タイラーを遠巻きに撮るんじゃなくて、顔を寄せ合って、自分たちもその写真をSNSで配信できるように自撮りする感じだ。

見ているうちにわかったんだけど、彼(彼女?)は、自分がどういう人間かを素直に言って、好きなことや思ったことを嘘をつかずに話すところが人気らしい。

日本だと今のオネエタレントよりも昔の篠原ともえみたいな存在で、他人から変と言われる前に「自分はこういうのが好き!」と言ってしまう。

日本だと特にネット配信していることを家族にも隠していたり、マスクをしたり、昔ほどじゃなくてもどこか「変わった人たち」がやることのイメージがあるけど、タイラーは、自分はこういう人間で今やってる活動はこういうことで…、と周囲に説明して、隠さない。

説明と議論を面倒くさがらない人のようで、祖母にも、
「関係ないからほっといて」
じゃなくて、できるだけユーチューバーというのが何かを説明して理解してもらおうとしたらしい。
母親もすごく自然体で明るくて、フォロワーが増えたのを喜ぶ様子が羨ましかった。

考えてみれば、ダンスができるとか美少女だとか、一芸あれば動画を作りやすいけど、
「少数派で取り立てて特技もないけど、自分はこういう人間です。名前はこうで、最近のトピックについてはこう考えています」
とはっきり言える人は相当少ない。何も悪いことをしてない人が顔を出して名前を言うだけで攻撃されるかもしれないんだから。

おや、年が明けている

明けましておめでとうございます。年末年始のカゼや仕事でダメになっていたけど、なんとか乗り切って、人より少し遅れた休みをもらっています。

福袋セールとかも見たかったけど…なんか、家電量販店も服屋さんも、ガランとしてた。
衝動買いしたのは3DSソフトの「ブレイブリーセカンド」だけ。その日のみの特価だったのでコンビニの横の駄菓子的に買っちゃった。

新世代「サガ」であるレジェンドオブレガシーとごっちゃになりそうだけど、比べてみるのも面白そうだ。
ただし、テキストにネットスラングらしきものや流行語がちらほら見える。うっとりするほど美しいグラフィックで広がる街並みで

「店に行くなら、今でしょ!」

はさすがにガクンときた。一言で作品としての高級感を一気に下げるねー! たまたま流行語と重なっただけだと思いたい。
他の人の3DSでプレイしているブレイブリーセカンドを「平行世界」として扱うセンスは感心した。
すれ違い通信で次元のハザマのようなものを通して平行世界の勇者がサポートに来てくれるぞ。何人すれ違えるんだって話だけど。

明日はPS4の無料配信で討鬼伝がプレイできるそうです!
去年克服したFPSに続いて、世間では流行しているけど個人的に苦手としていたジャンル、それがモンハンをはじめとする共闘ハンティングアクション!そのうちの一作ですよ!ついにこれに手を出すときがきたのか?今なのか?
「今でしょ!」

長嶋有「愛のようだ」キン肉マンの引用をしつつもクールな印象が崩れない一冊

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去年の大晦日に読み終わった長嶋有の初めての書きおろし小説「愛のようだ」。
別名ブルボン小林としてマンガ・ゲームコラムも書いている作者の持ち味が存分に発揮された内容で、とっても変で素晴らしかった。

ストーリーは40代で免許を取った主人公とその友達が車に乗って遠くまで行くだけなんだけど、その中に登場する
「車にのりたての人が誰もが感じる出来事」
「カーステレオからかかる音楽への考察」
が細かくて、そっちの方がメインといってもいい。

ガソリンスタンドのやり取りの会話が「ミニマム」で緊張するとか、昔のアニメの主題歌を流してみんなで盛りあがって歌おうと思ったら2番だけ誰も知らないとか、
ちょっと笑えるようなやり取り、そして「誰もがうっすら気づいてはいたけど見逃していたし、言葉にもしていなかった」出来事を丁寧に書き出していく。

読みなれてない人だと、笑える話でもないのに80~90年代のカルチャーが次々出てくることに違和感がありそうだけど、これはハードボイルドに銃やタバコが出てくるようなもので、その年代に生まれ育ったのだから自分が触れたものの話が出てくるのは当然だし、かっこ良さげなものを安易に持ってこないところが、なんというか、一周回ってかっこいいと思えるんです。

苦しい状況にいる人物を、
「超人オリンピックの決勝でロビンマスクのタワーブリッジに捕らえられたキン肉マンの、その後のあっけない逆転劇のようなことが実際の人生に起きないとも限らないじゃないか」
と言い聞かせる主人公。

キン肉マンの主題歌は
「私は(ドジで)強い(つもり)」
とコーラス部分を入れられてギャグにされているが、それに気づかない「私」だからそのあとの歌詞を堂々と言い切ることができるのだ、という解釈には、こじつけにしろ燃えました。

そういえば懐かしのアニソンって、その作品に思い入れもないのに元気が出たり、なぜか切なくなる感覚がある。
そんな心のかすかに動いた瞬間を観察した作品です。



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