旅はときどき。

宮田珠己「旅はときどき奇妙な匂いがする」を読みました。

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会社を辞めてあちこち旅をしているおもしろオジサンと、その体内に巣くう「ペリー」とのふたり旅。寄生獣みたいな説明になった。

要は、たまに原因不明の痛みが片足を襲うので、その痛みに「ペリー」という名前を付けてぶらりと一人旅に出たというエッセイ。
「ここに着いたとたんにペリーが来航した」
と書くことで、原因不明の病らしきものを面白く書いているんだけど、内容もペリーの副作用か、今までお気楽な要素ばかりだったのに少し文学的な匂いが出ていた。

中に「旅に持っていく文庫本」のエピソードがあったけど、これが書いた本人も意識してないかっこよさが出ていた。

著者は、どこを旅するにもお気に入りの文庫本を尻ポケットに入れていく。
どれも表紙がはげて、余分な内容を落とした「本の仙人」みたいになった文庫本。
余白をメモに使ったり、筆談に使ったりするうちに
「旅が文庫本に練りこまれていく」
ボロボロになった文庫本が、この本はあの旅に持って行ったもの、と記憶を呼び起こすアルバムになっていく。

この旅慣れた感じと、大事にするだけじゃない深い本との付き合い方。最後に
「この本もぜひメモに使ったりしいてほしいので余白を用意した」
とかで空白にしてるんだけど、そのオチも含めてすごく粋なこと書いてるなあ…と感嘆しきり。

他にも、海外の初めて見る形の蛇口を相手にずっとお湯が出ない出ないと格闘する様子を延々と書いたり、
すごくくだらないシーンにページを割くの面白い。
目的地の凄さだけじゃなくて、それまでのなんでもない風景が旅であるという哲学に基づいた不思議な旅本。いい味出してます。



できないことを、やらされる。「アルメロ」「ゾンビバイキング」クリアレビュー!


PS4の有料会員向け新サービス「ボート・トゥ・プレイ」の3作クリア!
新作3品の中から、一番得票数の多いゲームは無料で遊べるという企画。見事一位だった「グロウホーム」はステキなゲームだった。

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ルールの難解さで苦戦していた「アルメロ」も一度理解しちゃえば何をそこまで複雑だと思ったのか思い出せないくらい。
一部の文字が小さくて、裸眼で生活している僕が32型テレビでも身を乗り出さないと読めないのはちょっと困ったけど、(ちょっと!?)

海外のボードゲームみたいに細かいところまで作りこまれている。
マップはデジカメ写真の「ミニチュア効果」みたいな独特なエフェクトがかかって、カードは全て細かく動く。この雰囲気だけでたまらん。

マップを一歩づつ進んで、罠カードが設置された場所に踏み込むと、たとえば
「剣、盾のアイコンが揃わないと体力マイナス2」
など罠の内容が出てくる。
そこで、いろんなマークのかかれたサイコロを「知性」の数だけ転がして、剣と盾マークが揃えば回避できる。
だけど、振る前に自分のカードを提出して罠を退けることもできる。サイコロを振る前のわずかな時間に、剣と盾のマークがついたアイテムや装備カードを差し出せばいい。
リアルタイムで、どのカードを出してからサイコロ運にたくすのか決める。いい緊張感。
だけど、戦闘も最終的にサイコロ運で決まるから、30分近く白熱の駆け引きが続いたあとにもやっとした決着の付き方になりがち。
ライオンの王を討ち取って王座を継ぐのが目的なのに、王が強すぎて相打ちになって、直接戦ってない奴が優勝したりする。





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そしてバグで詰んでいた「ゾンビバイキング」だが、課金キャラのレイを使ってようやくクリアした。前作?のスティックイットトゥザマン!でも炸裂した、ひたすら悪趣味だがなぜか嫌いになれないキャラクターたちが、さらに進化。

ベースになるのは「くにおくん」を思わせる、驚くほどオーソドックスによくできた横スクロールアクション。

それを、超絶にキレてる音楽とビジュアルでコーティングし、ゲーム業界全ての中でもトップクラスのクレイジーさを誇るボスキャラたちが出迎える。まともじゃないやつの相手をする主人公たちゾンビ軍団もまともじゃない。

凶暴なハリネズミ野郎「ヘッジー」
イカと融合した生命体「シーガード」
筋肉モリモリでパワーを溜めると自分も爆発ダメージを受けるステロイド女「ガンボーグ」
幼少期に捨てられてカラスに育てられた「カカー」
基本はこの4人だ。
「ロキ」に盗まれた目玉を奪い返しに冒険をして、途中で生前の秘密を知ることになる。
キャラクター全員に個性的な技があるが、複雑な操作は必要ない。投げとガードと攻撃ボタンだけで始めての人でも「ワイワイ楽しめる」。

そう!ゲーム部分は普通なんだ。不自然なくらい。
登場キャラは前作に続いてどいつもこいつも人体改造されてたり欠損してたり控えめに言って奇形としか言いようのない造形だが、そのことに悩む様子は全く無く、ひたすらにナンセンスな会話が続く。

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序盤から、カカーの本当の母親が病気で、医者が悪い部分を全部摘出しまくって殺そうとしてる場面に出くわすんだけど、それを見たカカーは
(母親がいないという不幸な境遇って)超クール!
と、大喜び。

そんなテンションのトークが延々とエンディングまで続くから、お腹いっぱい!
北欧民族ジョークとか、さっぱりわからないのに延々と続く!
スウェーデン人とノルウェー人がどうのこうのとか。ウケようが滑ろうが関係ないから!

これが不愉快かと言うと、まあ間違いなく愉快ではないんだけど、「スティックイットトゥザマン!」に比べたら気持ち悪い描写は(これでも)少なくなってるし、
絶対にお涙ちょうだいの展開にはしないぞ!徹底してくだらないジョークを続けてやる!という姿勢に、
「ここまでやってくれると、いっそ気持ちいい」
と思うようになる...
か、コントローラを画面に投げつけたくなるか、どちらかだ。


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外せないのは、優れた音楽の数々。
画面の暗さを中和するぐらい、そこで流れている音楽は気持ちのいいビートが常に支配していて、画面には病人が写っていても、音楽が
「このシーンは深刻にならなくていいんだよ」
と教えてくれる。プレイした印象は画面写真よりずっと明るい。
中でもいいのが
「ボーカル付き、ポーズ画面の歌」

このゲームではオプションボタンを押すと、「ポオーズ・アイニードポーズ…」と、即興で考えたような歌が流れる。
ボーカル入りの曲は見せ場で流すものという常識にとらわれず、見せ場からもっとも遠いところに歌を流すセンスが凄いし、歌自体も、本当は上手い人が遊びでやってる感じでおもしろい。

このように、間違いなく一見の価値ありのゲームだが、巨大な欠点があって、たぶんこれを作った人は4人オンラインで集まって遊ぶのが理想的な形としてあって、1人で最後まで続けるようなストイックプレイはあまりオススメではないのだ。
終盤の敵はとにかく固くて、隠し武器やトロフィーも一部は4人集まらないと取れない場所にある。
しかもリトライすると変な場所から再開するバグが非常に多い。

しかし、あなたの「フレンド」さんは、通常2000円の「ゾンビバイキング」を買って一緒にやろうぜ!って誘っても、

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これの画面写真見せて、

「わかった買うよ!」って言ってくれますか。
劉備玄徳と義兄弟たちじゃあるまいし、オンラインのフレンドってそこまで固い繋がりじゃない気がする。


だからこそ、「グロウホーム」じゃなくてゾンビバイキングを無料配信にしてほしかった。
体験版を配信できる機会さえあれば、今回のボートトゥプレイの3作品だったら勝算はあったし、少なくとも画面から受けるイメージとは違うのがわかる。

テレビで映画やってたとか、授業で興味のなかった本を読んだとか、友達に無理やり音楽を聞かされたとか。
「タダじゃなかったら出会わなかった作品」
との出会いが感性を揺さぶり、人生を変えることだってあるんだから。

1997年春の東京ゲームショー

散らかした部屋をなんとなく片づけていたら、97年のゲームショーを扱ったセガサターンの雑誌が目に入った。
これを、逃避行動ではなくあくまでも部屋の片づけ後半戦のための戦略的休息として読み始めたんだけど、なかなか興味深い内容だった。

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3日間の来場者は12万人。
去年一年間は、サクラ大戦、パラッパラッパー、ポケットモンスターという、多くのフォロワーを生み出すタイトルが各ハードで発売され、今後もゲーム業界は発展していくだろうと書いてあるのに、セガ陣営には「スーパーロボット大戦F」以外にあまり弾がなくて、「稲川淳二の百物語」とかが期待の新作として紹介されている。

「やだな~、やだな~、来季のセガサターンの新作に稲川しかないの、なんだかやな感じだな~」
と編集者も言いながら記事にしていたのかもしれない。というか、稲川さんの怪談ってちゃんと聞いたことないんだが、いつごろから有名になったんだろう。

他に取り上げているのが、BASICなど遊ぶ側から作る側に回るためのクリエイト系ソフト特集。
実写版「ときメモ」の始動、
等身大綾波レイ28万で販売開始、
機動戦艦ナデシコのゲーム化ほか、
今一周回ってリメイクや再評価されている作品が多い。このくらいの周期で回っているのかゲーム業界。

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ときメモとラストブロンクスの実写化を、すがすがしいほど目出たいこととして取り上げている。

ゲームとアニメは「普通の大人が相手にすらしないもの」で、それが一般的なメディアである音楽や映画の世界にデビューできた!
大人たちに相手してもらえた!という感じ。

あ、あと桃太郎道中記がある。
サターンで発売された、江戸時代が舞台の桃鉄。
そういうのあったんです。

桃鉄とかゴエモンとか、有名シリーズの続編が出なくなることを嘆いている人は、そのシリーズの一番輝いていたころだけ覚えていて、その影にいくつも失敗に終わったものがあることを忘れていませんか?と思う。アドベンチャーロックマンを忘れてはいませんか? あ、元から知りませんか。そうですか。

ボート・トゥ・プレイ最後の一枠はちょっと人を選ぶボードゲーム「アルメロ」


PS4ダウンロードゲーム「アルメロ」を購入しました。本来2000円ぐらいするのを今なら1400円。

動物が戦っている画面写真だけ見ても、ボードゲームなのか、今またブームのシミュレーションRPGなのか全くわからなかったけど、箱を開けてみれば(パッケージはないけど)かなりガチガチに作りこまれたボードゲームだった。

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ボードゲームなのにプレステのボタンほぼ全部使うのにはたまげた。

マップは基本ひとつ。ルールもひとつ。
1回コンピュータか対人で遊ぶだけのシンプルな構成なのに、チュートリアルは4章仕立て。こんなの初めてだ。

プレイヤーはオオカミ、ウサギ、クマ、ネズミを選んで、ライオンの王に統治された「アルメロ」の世界を歩き回る。
ダンジョンでアイテムカードを見つけたり、第三勢力と戦うことになったりしながら一歩づつマップを歩いていく。

ライオン王は「穢れ」にかかって時とともに体力がなくなっていくので、王を討ち取るか、王の生命力が自然にゼロになったときに一番「名誉ポイント」を持っていた者が勝者になる。

いろんな細かいルールが山ほどあるけど、面白いと感じたのは「名誉」の扱いで、これは他のプレイヤーを倒すと増えるが、王の部下である近衛兵を倒すと減ってしまう。

だけど、どうしても行くべき場所に近衛兵がいたり、手持ちの策略カードで戦いを仕向けられたりする。

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カードの絵柄が超美麗な上に、普通に使うのか、装備するのか、罠を解除するために捧げるのか、といろんな使い方があってこれも最初は難しかったけどよく考えられてる。

昼、夜の概念があって、夜に森にいればステルス効果で他から見えなかったり、オオカミなどは夜に戦闘すると強くなったり、とにかく小さなマップにぎゅうう~っといろんなルールが詰め込まれていて、ダイスを振るだけでテンションの上がる僕にはたまらんゲーム。

だけど、ほとんどの人は
「こんなややこしいゲームだとは聞いてない」
と思うだろうし、テキストがものすごく小さいところとか、どうでもいいところで損しているような気がする不遇なゲームだ。

そういう僕もまだ慣れてなくて、1回勝利したときは軽めのガッツポーズまでしたけど、まだルールを完全に把握してないので、いまだに
「誰に何をされたのかわからないけど体力減ってる」
みたいな状況がある。

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カードのアニメーションとか、影の向きが変わって夜になるときの演出とか、限られた時間でカードを消費してダイスを振って、運と戦略で罠を解除していく楽しみとか、好きなところがいっぱいあるんだけど、人にお勧めはできない。人を選ぶね。

まさにゾンビゲーにふさわしいバグ発生!PS4「ゾンビバイキング」の蘇生を待つ

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地獄のような展開からいったん離脱だ。戦略的撤退じゃー!
どんなバグかというと、まずゾンビバイキングというゲームの内容から説明しないといけない。
このゲームはゾンビによる乱闘アクションである。

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ゲームとしては「くにおくん」シリーズに近い。
最大4人のオンラインマルチプレイで集まって、攻撃、特殊技、ガードなどを駆使して暴れまわる。
中でも「投げ」がポイントで、1回○ボタンを押すと目の前にあるものを仲間でもなんでもひょいとつかんで、もう一度押すと投げることができる。

投げたものによって爆発したり、周囲に大ダメージを与えたり、いろんなハプニングに発展して楽しいのだ。サアッカーという、憎たらしい妖精をゴールにぶちこむちょっとしたミニゲームもある。
課金すれば前作?「スティックイットトゥザマン!」の主人公もゾンビ化して登場だ。

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とにかく絵面の圧倒的な汚さと、下品できわどいギャグが延々と続いて、最初はぐえっと思うんだけど、徹底して下品な展開を見ているうちに、だんだん製作者たちの
「ダメな奴らへの愛情」
みたいなものが感じられるような気がしないでもない、不思議なゲーム。

今作ではゾンビでバイキングな奴らが大暴れする。
ゾンビとバイキングは、ともに映画では悪役の代名詞。そいつらが、墓場から蘇らせてくれた恩人のためにある大切なものを取り返しに冒険して、途中で各々、生前はどんなことをしていたかが明らかになっていくという内容だ。
といってもドラマティックなものは期待しないように!
徹頭徹尾、気持ちいいくらいナンセンスでくだらないジョークが延々と続くぞ。

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武器は剣や魚のフライだぞ!

アクション部分は見た目に反してきっちり作られていて、もうちょっと攻撃がヒットした時の手ごたえの良さがほしいかな?とは思うけど、十分な出来。
とくにグラフィックと音楽は力が入っている。
タイトル画面からズンズン鳴り響くノリのいいBGMは今年のゲーム音楽の中でも上位に入る。

悲惨な身の上の連中なんだけど、音楽やセリフの能天気さで、悲壮感がない。
どんなにゲスでも、これが私たちの生き方さ!
と平然とうたっているような痛快さがある。


ただし、アップデートされてもバグが多い。
普通に進行すれば問題ないんだけど、9月16日現在ではとにかくリトライ関係のバグが山盛りだ。

道中でやられて、中断したポイントから再開するんだけど、中断ポイントの下の谷底から復活してまた死んだり、ひどいのは終盤のボスで、死ぬ直前の状態に戻されて延々死に続けるという、本当にゾンビ状態にされるバグに遭遇して少し時間を置くことにした。

このゲームでは体力がなくなると、
首と胴体が別々になって、ボタン連打で首の部分から強酸を吐いて周囲にダメージを与えて迷惑をかけながら死んだり、
多人数プレイでは死んだチームメイトの胴体と首を別々に拾って敵に投げたりできるんだけど、(この文章だけで買う人減りそうで心配だ)

場所によっては、
敵にやられると普通は体力満タンになった状態で復活するのに、
なぜか首と胴体が「さやうなら」した状態で復活して、2秒でまた死ぬ
というのを無限に繰り返してステージの最初からやり直さないといけない、というバグに遭遇した。


本当にゾンビじゃないか。


と思って、さすがにちょっと休憩することにした。
とはいえ本当に、オススメするかしないかでいえばします。

見た目はこんなだけど、ミスさえしなければバグはなかったし、全体的に想像したクオリティよりずっと高かったし、やっぱりスタッフの根の真面目さとか、実は常識的な人たちだからこそこういうゲームを作れたんじゃないかなあと思わせる、他にない「何か」は持っているゲーム。
多く売ることを念頭に作られた作品とは違う、これぞインディーズ精神!の一品。

死ななければ問題ない!ゾンビだけど。

続きが出るまでずっと蛸を眺めて待とう「プリニウス」3巻


書店で見かけたら何も考えずにレジへ持っていく漫画のひとつ、プリニウスの3巻が出ました。
「テルマエ・ロマエ」でブレイクしたヤマザキマリと、とり・みきによる合作漫画です。

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「プリニウスの博物誌」という後世に多大な影響を与えた本を元に、プリニウスという人物を想像し、古代ローマの街並みや人間模様を描いていく…という漫画。

プリニウス様の博学っぷりとその発言。
ざらっとしたヤマザキマリのタッチの後に、突然現れるとり・みきの異常なくらい書き込まれた動植物と圧倒的な背景。
人間同士のかかわりが中心でちょっと期待していたものとは違う気がした2巻と違って、

うおお!半年以上待ってて良かった!

と思える新刊だった。
2巻では皇帝ネロの苦悩とか書記と謎の美女の出会いとか、ドラマの始まりを予感させる展開だったんだけど、それよりもプリニウス様の自信たっぷりに語られる知識の数々と、ひとコマだけ浮いてるような書き込みの動物たちが魅力。

3巻ではネコから始まり、タコ、イカ、ゾウ、ユニコーンなどサービスシーンが次々と出てくる。
そのたびに、
誰にも求められてないのに野次馬たちに大ダコ情報を語りだすプリニウス様、
ユニコーンが処女にしかなつかないことから処女の力を語りだすプリニウス様、
めったに泣かない赤ちゃんを見つめただけでなぜかすぐ泣かれるプリニウス様、
頭の薄い部下に、別に気にしていないのに奇怪なハゲ療法をすすめるプリニウス様など、
我々の見たかったシーンがたくさん出てくる。

ただ、前と比べて恰幅の良かったプリニウス様がちょっと痩せた気がするのが残念だ。
並行して連載しているスティーブジョブズの遺伝子がちょっと入ってるような…

帯に書いてある文句は
「歴史を動かす、絶世の美女の甘い罠――。」
普通の漫画ならそっちの方が見どころだろうけど、個人的には
「頭が壺5個ぶん、絶世の蛸の水揚げ――。」
の方がこの話の魅力だと思う。自分の見たかったものがちゃんと見れたので嬉しい。そして続きは来春慣行予定。



ボートトゥプレイ三傑、出揃う!


PS4で新たに始まった企画で、ボート・トゥ・プレイというものがあります。

これから配信される新作ゲーム3作と制作者の説明ビデオを観て、どれを遊びたいか1作だけ投票する。
見事最多得票だったゲームは無料で配信されて、選ばれなかったゲームも本来2000円を1400円程度にまで値下げして順次配信されるという企画です。
(PSプラス会員限定)

エントリーしたのは「グロウホーム」「アルメロ」「ゾンビバイキング」
どれも無名の新規タイトルで、翻訳されているかどうかもわからないということで、あんまりこの企画自体、力を入れてないのかな?という印象もあったし、実際にネットの反応では
「タダで配信されても3つとも興味ない」
という冷ややかなものもあった。

んだけど、この3つを実際にプレイした結果、まあどれも凄かった。違う方向に個性的で、ひと昔前なら5800円でもヒットしていたであろうタイトルばかり。

ただ、タイトルだけの第一印象で投票するのは、政治家の顔のポスターだけで能力を見極めて投票しろ、というぐらい無理な注文で、特に最下位のゾンビバイキングは残念だった。

票数1位だったのは雰囲気のいいグロウホームだったけど、もし序盤の30分だけ体験して投票するシステムだったら、スロースターターの2作品よりも、最初から快調に飛ばすゾンビバイキングにもっと票が集まったし、何よりこのゲーム、ある程度人が集まってプレイするとより楽しくなるようにできているのだ。

今のところ、グロウホームはクリア。ゾンビは終盤。アルメロはまだルールを把握している段階だけどサクッと終えるようなものじゃなくて、じっくり腰を据えてやらないといけないのが感覚的にわかる。


昨日ソニーのアナウンスでPS4の値下げや新作発表があった。

「値下げしたら買ってもいいけど、あのシリーズの新作以外に欲しいものがないし」
などと寝ぼけている場合ではない。

知らない作品に手を出す好奇心と、ちょっとのお金さえあれば、すでに空き時間を全部つぎ込んでも遊びつくせないほどのゲームをPS4は揃えてくれている。

過去のハードのゲームも遊べるようになる…?
すいません。もうお腹いっぱいです。



3DS「超破壊計画からの脱出」第1話無料配信中!


3DSを使ってリアル脱出ゲーム!という新作のお試しプレイをやってみました。

「超破壊計画からの脱出」は1~5話のエピソード別に各450円で購入するダウンロードゲーム。
今なら第1話のみ無料配信中。

エピソードを購入したら、あらかじめ自分の都合のよい日時を予約して、たとえば「水曜日 夜の部」とかに3DSを起動して、そのときオンラインにつないだ参加者たちといっせいにゲームをプレイする。

ストーリーは、3DS内に爆弾が設置されたのでクイズやパズルを解いて解除コードを入力するというもの。
小学生でも解けるが、大人でも苦労するであろういい感じの難易度で、あらゆるボタンや3DSの機能を使った謎解きは楽しい。ちょっと昔にTVでやってた「脳を活性化させるクイズ」みたいな感じかな。

いっしょにプレイしているみんなと直接的なやり取りはないけど、誰かが問題を解くと、いっしょにプレイしているみんなにヒントが送られてきたり、みんなの進行状況が表示されたりする。

このゲームの新しいのは、これまでパズルゲームが「気楽に遊べる」ことばかり売りにしていたのに、真逆の方向性で勝負してきたこと。

「予約時間10分前に、充電してネットにつながる状態で、3DSの音が出せる場所で、できれば紙とペンを置いて準備しておくこと。1時間1回きりのプレイ」

という、プレイヤーと出題者の真剣勝負。
3DSの中に爆弾があるという設定なので、見慣れたものとどこか違う架空のメニュー画面を調べていくのも面白い。

中には、普通に出題されたらなんてことのない問題もあるんだけど、1回きりで続々と参加者が解いているのを知らされることで、緊張感と達成感が高まる。

リアル脱出ゲームは体験したことないけど、連想するのは昔流行ったゲームブック。ゲーム機の横に紙とペンを用意するのが好きなんだけどこれが面倒と思う人にはつらいかも。

アシスタントのリアルダさんというのが出てくるんだけど、これもなんとなく昔の学習雑誌に出てきそうなタッチ。
敵のしかけた「プログラムボム」で、謎をとかないと世界中の3DSが爆発するという、なんだか子供だまし感のある設定もいい。

内容がいいだけに、1回きりで450円という値段さえどうにかなれば。さすがに高い。実際に脱出ゲームをプロデュースしている側とコラボした企画なので値段が割高になったとかいろいろ事情はありそうだけど。

とはいえ、第1話は無料。予約日時も都合が悪くなれば変更できる。
普通のパズルともネット対戦とも違う、クイズ番組に出演したような新しい楽しさを味わってほしい。

今後の更新予定


今プレイしたゲーム、読んだ本、どれも面白くて一筋縄ではいかない作品ばかりだったので、詳しいレビューの前に一言だけ。

マンガ「プリニウス」
テルマエロマエのヤマザキマリととり・みきが、繊細なタッチで大胆に真摯に古代ローマを描く。今一番楽しみにしている作品の3巻がでました。

エッセイ「旅はときどき奇妙な香りがする」
アジア旅行記だけど、作者がこれまでのおもしろおじさんから一歩抜け出して、文学的な香りを嫌味じゃない程度に放っている。

PS4「ゾンビバイキング」
下品なタッチと下品なジョークで塗り固めて汚い絵でコーティングしたゲームだけど、プレイすると意外にも…?

3DS「超破壊計画からの脱出 第1話」
3DSと「リアル脱出ゲーム」のコラボ企画。あらかじめ料金を払って、予約した日時まで待機。プレイヤーを拘束した1時間の真剣勝負パズルゲーム。

遊ぶほうに夢中で、気が付いたらブログの更新がおろそかになっていました。少なくともここに書いたものはすべて体験して無駄ではなかった。

初代PS精神を持つGROW HOMEをクリア!


最近のPS4の稼働状況。
30年前の名作「スターフォース」をダウンロードしたり、
30年前の名作「スターウォーズ」のレンタルが始まったので今さらきちんと観たり、
アンティルドーンが3日で終わったり。

いろいろ手をつけて、全部楽しめてはいたんだけど一通り終わって、
何かないか何かないかと言っていたら、
メタルギアと同日に、PSプラス会員に無料配信された「グロウホーム」というゲームがあったことを思い出したのです。

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ゲームが始まると、どこかの惑星に放り出される主人公のロボット。ここで何やら生態系を調査するらしいけど、今どきのゲームにしてはほとんど説明がない!

できるのは、LRで何かをつかむこと。岩場などはLRを交互に押して、えっちらおっちら登っていく。この時点までは、風景はきれいなんだけどあまりにも主人公の動きがモタモタしていて、
「このステキな雰囲気を楽しめというわけ?映像作品なら他でやってくれ。俺はゲームがやりたいんだ!」
というぐらい悪い印象しかなかった。

それが、木に触れて登っていく、ゲームのメインディッシュの部分を知ってから印象ががらっと変わった。
それまでは、クリームパンのクリームの部分まで到達せずに、ただの味のないパンだと思っていたんです。

グロウホームの美味しい部分は、木の生長と探索。
でっかい木があって、そこの先端に乗るとどんどん好きな方向にぐねぐね伸びていく。成長が止まっても、少し降りて枝分かれした部分から伸ばしてどんどん上昇していく。
途中で浮島が見つかったら、降りて新種の植物を発見していくのも面白い。

木につかまって登っていると、もたもたした挙動の主人公は何度も落ちそうになる。
方向転換もゆっくりしかできないんだけど、それが敵の出ないこのゲームで絶妙な緊張感を生み出しているんです!
最初から、この操作性の悪さは計算されたものだったのだ!これはやられた。

要領がつかめたら、あとは好奇心のままに探索の旅をするもよし、スカイダイビングして自爆して遊ぶもよし。
ふと見おろせば、世界の誰とも違う成長をとげたこの大樹!

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ユニークな着眼点といい、むき出しのポリゴン世界に放り出される感じといい、プレイステーション初期のころを思い出しました。このワンアイデアで勝負してくる感じ、最初だけちょっとガマンすればいいゲームです!

「アンティルドーン」ほぼネタバレ無しクリアレビュー

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雪深いロッジに集まって、毎年パーティーを開催している男女。
夜更けに、メガネ女子のハンナは片思いの男性に呼び出されて告白される。

彼に促されて、意を決して服を脱ごうとした瞬間、

「ジャーン!」

カメラを持った他のメンバーが乱入してきた。
全てハンナの気持ちをもてあそんだ、度の越えたイタズラだったのだ。
動揺したハンナはロッジを飛び出してしまい、双子のベスも後を追って走り出す。

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結果として、軽いおふざけのつもりが、そのまま消息を絶つという最悪の事態を起こしてしまった。

1年後、行方不明になった二人の兄であるジョシュの呼びかけで、そのときのメンバーが再び集まる。
「悲しいことはあったけど、二人の命日だからこそ、今年も同じメンバーで集まって、思いっきり楽しもうぜ!」


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場所は変わって、クリニックで医師にカウンセリングを受けている「誰か」の姿があった…。
(パーセンテージは、オンラインを使用した全国の皆さんの回答)


アンティルドーン 惨劇の山荘(無駄に大きい音と共に出てくるタイトル)


こんな感じで始まるアンティルドーン。
ひたすら間のびしたゲームが溢れる昨今、簡単な選択肢を選ぶだけのシステムで総プレイ9時間以下!

「広くて薄い」世界が広がるんじゃなくて、フィールドは徹底的に狭くて一方通行。
その代り、存在する全てのものが作りこんである。
たとえば手に取ったメモを読んで、ひっくり返すと裏面にまでちゃんと何か書いてあったり、歩くといちいち不穏な物音がしたりして探索が楽しい。

ストーリーはキッチリ怖がらせてくれて、壮大じゃないけどスパッと終わる。
ミステリーやホラーに詳しい人なら、
「ああこいうオチね、ははーん」
ぐらいの反応に終わるかもしれないけど、個人的には難解なゲーム続きだったので、いい感じにスタッフの手の中で踊らされて
「あー怖かった!けど面白かった!」
と言えるのが久しぶりでうれしい。
俺の理解力にあわせてストーリー作ってくれてありがとう!


ゲームは、シーンごとに違う登場人物を移動させて、選択肢が出たら二択で答える。
アクションシーンでは表示されたボタンをすぐに押す。押さないという選択肢もある。

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これは、何気ない会話で人間関係が悪化して、ずっと後になって会話が変化して、そのせいでまた展開が変わる…というふうに連鎖的に展開が変化する「バタフライ・エフェクトシステム」。

蝶の羽が本みたいにめくれて、

・このシーンでエミリーに味方をした。
・エミリーは気分をよくしたのでこの道具を渡した。
・道具のおかげで危機を脱した。



…という感じで、自分がこういう展開に遭遇したのは、ずっと前のこの選択が関係していたのか!ということを振り返ることができる。

ちょっと待て、選択で展開が変化するって当たり前じゃないか!それを
「バタフライ・エフェクトシステム」
って、何それダサくない?って言われたらぐうの音も出ませんが、このゲームでは運命を象徴する生き物として「蝶」が使われていているのです。
カナダの雪山ということでグリズリーの存在も匂わされるけど、グリズリーよりはバタフライのほうが雰囲気があるし、雪解けみたいなイメージもあるのかな?

欠点としては、プレイ動画配信可能なのにネタバレに弱い。

ホラーゲーの動画配信は面白いと思うけど、誰かが「この先やばいよー」と悪意なくコメントするだけでも身構えてしまうので面白さが一気に変わる。
買うかどうか迷ってる人が、うっかり終盤を見ただけで買う気がなくなるとか、誰も得しない事態もあり得る。

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全編通して孤独感が怖くて、その分仲間と再会したときの喜びも大きくなるので、個人的には、(前のレビューと変わるけど)第一章以降は配信禁止にしたほうが正解だったと思う。
怖がってる人の実況プレイ面白いけどね。でもニコニコ動画の零シリーズとかでいっぱいあるでしょそういうのは。

そして、何の情報もなくスタッフの手の中で踊らされた自分は幸福。

満足度もかなり高いです。自分以外でもPSストアでこのゲームをダウンロード購入した人の評価は星の数5個中4個。
ダウンロード版を定価で買って、短いけど売却できない人の評価として考えると、かなり健闘していると思うんですよ。

恐怖感も強くて、「バイオ」や「零」が怖くなかった自分でも、前半の無力さと、知らず知らずに運命が悪いほうへ傾いてる感じは相当怖かった。
ホラーのお約束的にメンバーが別行動したり、怪しい人影が出てきたりするのは見ようによっては笑えるけど。

ローカライズも非常に丁寧。
10時間以下で終わるといっても、ほぼ喋りっぱなしで、字幕と英語音声でも許されるようなゲームを、全て日本語吹き替えしてある。英語に切り替えも可能だ。


ホラーなのでグロテスクなシーンも、やっぱりある。
鳥山先生がデザインに関わってないほうの「くさったしたい」みたいな方も堂々と出てくる。

中でも、(これ以降はあくまでも自分の体験したルートの話になります)
一番ショッキングな殺人シーンは完全に何秒か暗転されて、字幕と音声だけになるんだけど、一瞬それも演出かと思った。

「これが日本版の規制? わかってないな。こういう凄惨な場面は直接見せないほうが恐怖感が増すし、この状況からして見せなくても何が起こってるのかは分かるだろ?」

なんて思っていたら、元のバージョンでは、ホラーに慣れてる人で何とか直視できるレベルの表現があったらしい。
ただ…やっぱり元から暗転したほうが演出として上手いと思う。

ということで、ワンシーンだけ、暗転して消されている場面が何度かある。

はい、
ムジュンした発言がありました。
ワンシーンなのか何度もあるのかどっちなんだ。

説明すると、このゲームは海外ドラマを意識している上に後戻り不可なので、章ごとに「前回のあらすじ」として過去のシーンをダイジェストで振り返るんです。
そこに暗転した一番ショッキングなシーンが使われているので、ワンシーンだけどプレイヤーにとっては何度か出てくる。回想とかするしね。
結果的に、ストーリーを振り返るのに映像がないという珍しい事態になってますが、プレイヤーが混乱したりすることはない。

PS4って、ダウンロードソフトは質量ともに豊かだけどパッケージはマニアックだったり遊びづらい物が多かったけど、ちょっとホラー耐性があれば楽しめるお薦めタイトルです。
安心して?惨劇の山荘に遊びに行ってほしい。




後戻り不能のホラーADV「アンティルドーン 惨劇の山荘」が凄まじく怖面白い!

<この記事ではパッケージに書いてある程度の序盤の内容だけ書いて、重度のネタバレはありませんというか、むしろネタバレしないようにお願いします>

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買ってきました。アンティルドーンという、PS4の新作ホラータイトルです。
今までホラーゲームで怖いと思ったことないので、やるものもないし、適度にスリルを味わうにはいいかな?なんて。
いざ買ったら怖くて夜ひとりで遊べないレベルだし、明日にはフリープレイ更新とかでタダでゲームがもらえるから退屈に悩む必要は無いそうです。どういうことだ!

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ハリウッドのスタッフを起用して制作した、海外ドラマ的なゲームである「アンティルドーン」
なぜ他のホラーより怖くて面白いのか、それはハッキリ説明できます。

・後戻り不能の完全封鎖システム、
・どこで分岐するかわかりづらい、バタフライエフェクトシステム。
・昔よりも大画面のTVにしたのでビックリ系の演出が生きる(それはこっちがやったことだが)
・「幸福な消失」を事前にプレイしたことで探索の面白さが増す(それはこっちがやったことだが)



見た目は典型的な「この手のホラー」で、
学校ナンバーワンの美女やお調子者や、アジア系や黒人枠や典型的なキャラクターたちのカップルたちがいて、閉ざされた山荘に遊びに行ってわいわい雪玉投げたり、時には口ゲンカして別行動したりしてたら、いつの間にか吹雪で帰り道は閉ざされ、そこに怪しげな影が迫って…。という話。

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実写みたいな映像を眺めながら、たまに選択肢が出てきてストーリーが分岐していく。
眺めるだけのところは極力少なくしてあって、場面によって切り替わる登場人物を動かして屋敷や雪道を移動し、気になる物があれば手にとっていろんな向きで見たり、動きのある場面では指定されたボタンを押すことを求められたりします。

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そして、プレイヤーの選択によって人間関係や犠牲者の数が変わります。
「あー、こいつが死ぬとは意外な展開だったなー」
という冷めた見方じゃなくて、
「今の悲劇は注意深くやれば回避できたんじゃないか?」
という責任を負わされる怖さがある。

そして斬新で怖い、トーテム人形の収集。
戦闘のない初代バイオハザードみたいに屋敷を探索していると、たまに先住民の残したトーテムが落ちている。
ポールになってればユーモラスなんだけど、そのトーテム人形は不思議な力が込められていて、手に取ると未来の映像が一瞬だけ見えるのだ。

「この先注意しないとこのような目にあうぞ」
と、ショッキングなシーンをあえて先に見せるという警告。

あるいは「このトーテムを全部集めるまでこのゲームを中古屋に売ることは許さぬ」という開発者からのメッセージかもしれない。


たとえば序盤のトーテムを手に取ると、暖炉の火が燃え移って悲鳴を上げる男の映像が一瞬流れる。
それ自体はそこまでショッキングな映像じゃないのに、少し話が進んで、見覚えのある暖炉が出てくると、普通なら安らぐはずの場面でイヤ~な緊張感が漂いはじめる!

もしここでいかにも学生時代アメフトとチアリーダーやってそうなカップルが
「寒いから火を付ける方法を教えて!」
とか言い出して急に二択が出てきたら、これは怖い。出てこなかったけど。

トーテムが映し出す予言映像をよく見ると、被害者になるのは男性っぽいとか、いろいろヒントになりそうなことはあるから、何とか観察して回避できるかもしれないし、どうにもならないかもしれない。

しかもこのゲームはオートセーブでデータはひとつしか作れないから、どんな展開になっても最後までやるしかない。
「さっきのとこミスったからやり直そう。ロードして一度読んだ文章は飛ばして、こっちの選択肢を選ぼう」
とかいうプレイは許されないのだ!

「ゲームだからこうすれば怖くない」
ということができないように、システムで完全包囲されていて、誰か犠牲者が出ると、トーテムの警告を見逃したプレイヤーが責任を少し背負いながら話を進めないといけない。
これが、僕にとっては心臓がチクチクするほど怖いのです。

このゲームに途中でゲームオーバーはありません。全員殺されても、
「そういう話でした」
ということになる。


もちろん、プレイ動画配信で世界中のみんなとコメントで選択肢を選ぶというパーティー的なプレイもできて、それもまた違うホラーの楽しみ方といえる。

世界的な配信者の数で比べると、発売直後ということもあってか売れ線のFPSを越えるぐらい盛り上がってます。

8月は自分に合う作品との出会いがほとんどなかったけど、31日にしてかなり怖面白い、骨太なゲームに出会えました。
これからもじっくり進めていこう。
なるべく昼間に。



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