PS4ダウンロードゲーム「フィンチ家の奇妙な屋敷でおきたこと」は廃墟好き必見


アートとゲームの中間を進むジャイアントスパロウの新作「フィンチ家」
購入時には原題「WHAT REMAINS OF EDITH FINCH」だったが、ダウンロードしたら日本語になった。

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家族が次々と怪死したフィンチ家に、生き残りの娘が帰省する。
グロテスクに増築された実家を、主観視点でうろうろ。
放置されたままの本やおもちゃから、祖先たちの最期を追体験する。

子供が死ぬ瞬間を「本人の視点」で体験する。主観視点が生きるのは戦争ゲームだけじゃないのだ。
おだやかな最期に見えても、客観的に見れば痛々しい事故。
悲劇でも本人にとっては、幸福感で満たされていたかもしれない。
一族の死は、呪いか、事件か。視点が限られていることで想像力を生む。

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せいくらべをした記録が、ひとり途中で止まっている。

無人の屋敷を探索するだけのゲームで、一通り終えるまで2,3時間。
退屈になりがちだけど、ところどころで気持ちいい瞬間も残しているのがいい。
隠し扉への入り口は「バイオハザード」の仕掛けみたいだし、
メッセージの表示のされ方、消えかたひとつまで凝ってて楽しい。

そして場面がジャンプするたびに
「次はこの人の視点か!」って驚かせてくれる。

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日本の伝奇小説にインスパイアされていたと聞いていたので、この表現は驚いた

最後に犯人が明かされるミステリーでもなく、
怖さはあるけどホラーでもない。
生前の住人が生活していたのを想像する、いうなれば
「ジャンル:廃墟探索」の楽しみだ。

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PS4「フリントフック」レビュー

商品説明ページ

全方向攻撃可・時間の流れをコントロール・フック移動・壁ジャンプ。
さらにダメージ軽減・攻撃範囲増加・回復力アップ。
下品なラーメンみたいに特殊能力を重ねて重ねて、覆面宇宙海賊・主人公フリントフックが悪党から「ムゲンリャクダツ」。

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PS4ダウンロードソフト「フリントフック」1500円。
L2ボタンを押してる間だけ時の流れがスローになるので、R2のフック移動と合わせて、超テクニカルなプレイが要求される2Dアクションゲーム。

さらに、空きブロックが許す限り特殊能力を追加できる。
ほんの1センチ弾が遠くまで届く、1秒ほど時間停止、
撃った弾がバウンドする(シチュエーションによっては超おいしい!)
どれをチョイスするかでプレースタイルが変わる。

対抗して敵の武装も盛りまくりの両軍チート合戦。
前後左右に針とノコギリ、レーザーが飛び交い、敵たちが数に者をいわせて攻め込んでくる。
理不尽なステージ構成を、その上を行く無茶な能力で乗り切る!

画面中央の敵がレーザーを撃ってくる。
射程無限の時計の針みたいにぐるぐるレーザーが回るから、こっちも時間をスローにして、レーザーより速く敵の回りを飛ぶ!
着地地点からトゲ!横からも砲撃!避けまくりながら攻撃も叩き込む。他のゲームのキャラなら死んでたぞ!

BGMが「ジャカジャカジャー!」から、一転して「ズンチャズンチャズンチャ♪」
急に楽しげになる。メリハリが抜群。

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さらに大胆にも、本編で文章による説明を排除。
レアアイテムを手に入れると、本編では説明されない設定が明かされていく。
操作している「フリントフックとは何者なのか」の時点で、アイテムを集めて考察していくしかない。

随所の言葉のセンスもいい。
最後の宝箱からフエを見つけて自分の船を呼び出す。
「キュッキュッキュ! なんとビュリフォな音!」
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ステージクリアしたときに「ビュリフォな音!」

トロフィーの名前「シルバー・ムゲンリャクダツ」とか。
元からいいのか、翻訳の架け橋ゲームズがいい仕事してんのかは不明。

ところでトロフィー欄を見ると、どうやらこのゲーム、果てしない。
(一応の)ラスボスを倒しても、果てしなくこちらをいじめ抜くモードが準備済み。
指先と脳ミソはキャパ越え寸前だ。
駆け抜けろ。かいくぐれ。駆け抜けろ。

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すました顔で、忘れていたゲームの興奮を呼び起こす「THE WITNESS」未クリアレビュー

「THE WITNESS」クリア寸前でようやく諦めてレビュー。 
日本版紹介ページ


まず
「全てを知っていても完全クリアまで最低50時間のパズル」
で、ボリュームに引いた人がいたら誤解だ。
実際はその半分でクリア可能。

自分が何者かもわからない主人公が、島中を歩いて、各地のパズルを解き、
わからなくなったら島を散策して、休んで他のことでもやって、また散策。

新ジャンル「オープンワールドパズル」は、
全問解かなくても、いくつかの仕掛けを作動すればゲームクリア可能。
宣伝にあった大ボリュームは、オープンワールドの全ての問題を制覇した場合だった。

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「パズル」は、スタートからゴールまで正しいルートで一筆書きでつなぐだけ。
最初はパネルに描いてあるのを解くだけだが、周辺の地形がヒントだったり、地形全体が迷路になったり、
ひとつのルールで徹底的に揺さぶってくる。

ファミコン、スーファミ時代のRPGでよくある
「序盤から見えるけど開かないドア」
「ヒントがなくて詰まっていた場所を突破した解放感」
を最新ハードで味わう。

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序盤の「木」がわかりやすい。
これ答えあるの?と思ったら、既に視界に入っていた木に、ひとつだけ果実が実ってる。
次の問題では、木の枝の数が多くなっている。
その先にいくと、木の様子がおかしい!
1問ごとにこちらの思考を読んでパターンを崩してきてる!

コントローラー、ペン、方眼紙で製作者とガチンコ勝負。
これぞインディーズゲームだよ。

何度も何度も行き詰まりかけては突破して、クリア寸前でわからなくなって
いよいよ完全に諦めて人生初の攻略動画を観たら、
「クリア寸前の一番難しい問題は、ランダムで攻略サイト使用不可だった」

俺の思考は読まれてるんだなー。
作者の手のひらで踊らされてるんだなー。

易しくはないけど、パズルや脱出ゲームが苦手な自分が、
何度も最高の達成感を味わえた。
とっつきにくい優等生みたいな印象は誤解!

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PS4DLソフト「RIVE ライヴ」クリアレビュー

トゥー・トライブス公式サイト「RIVE」


パワー全開でぶっ飛ばしていたコナミの、いつの間にか出来てた隠し子が帰ってきた。

PS4ダウンロードソフト「RIVE」クリア!

スーファミ時代の、難しめのアクションが好きだったファンなら、一発で恋に落ちる。

宇宙に放り出された主人公が、
「懐かしのゲームミュージックをかけて…」
と、
明らかに「グラディウス」あたりを連想させるBGMをバックに、小惑星群を破壊しながら進む。

映像。音。破壊する感触。

モノマネではあるけど、ゲーム全体のクオリティが高い。
これ、小さいころコナミやカプコンで育った人たちの作品なんだ!と一発でわかる。この導入部だけで最高でしょ。


場面によって装備の変わるシューティングだが、
巨大な宇宙要塞(?)に捕らわれた主人公と、要塞を作ったものの手に負えなくなったドローンとの掛け合いを交えて進む。

複雑な要塞の脱出口を探して進んでいくんだけど、
制作したドローンが昔のゲーム好きのため、
「どこかで見覚えのあるシチュエーション」
が随所にある。

下から湧き上がってくるマグマに呑まれないように、二段ジャンプで複雑な地形を突破していくエリアとか。
どのゲームか忘れたけど、確かにこれ知ってる!
の連発。

主人公は太々しいオッサンなんだけど、
「主人公イコール、昔のゲームを知ってるプレイヤー」の構造になっていて、

「この攻撃はきいてるのか?」
「またこのパターンか!」
プレイヤーが思ったことをそのまんま喋る。

全方位シューティングから横スクロールに変わって、射撃も右だけにしかできないようになると
「落ち着く」
には笑った。
ハイテク装備を揃えつつも、タバコをくわえて、どことなくアナログ趣味。記録をまとめているときに、キーボードをカタカタ鳴らす音がするのもいい。もっと未来的なデバイスじゃないんだ!?


ゲームの欠点というか特徴。
難しすぎ!

ひたすらリトライを繰り返して、演出を楽しむよりも、いい加減疲れてきたころにクリアー。
トロフィーの要求も厳しくて、世界中のプレイヤーのうち1%も獲れないのがずらっと並ぶ。


とはいえ、「あのころ」の2Dアクション、シューティング好きなら血が騒ぐゲームなことは間違いなし。
これがさほど話題になってないところを見ると、コナミがゲーム事業から離れていくのもしょうがないかな…なんて思ったりした。

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PS4「ザ・ウィットネス」古き良き謎解きゲームの達成感を持つ「オープンワールドパズル」を断然支持する!

PS4で先日配信された「The Witness」

プレイヤーは何の情報もないまま島に放り出され、主観視点で歩きまわる。
目の前には閉ざされたドアとパネルがある。
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パネルに描かれた丸い部分をスタート地点として、ゴールまでなぞる。
ドアが開いた。広い場所にひらける。次のパネルを探す。

音楽もキャラクターもテキストも最小限まで削ってある。
突き放された世界で、自分と島の正体に迫っていく「オープンワールドパズル」だ。

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何のヒントもないようなパズルがあるが…
一歩引くと、同じ形の木があって、ひとつに果実が実っている。
作った人が「理不尽なものはひとつもないと言う通り」そのまま答えが書いてあるようなもんだ!

「島にパズルがある」んじゃない。パネルから問題がはみ出していて、猿の惑星のラストみたいに
「この島自体がパズルだったんだああ!!」
と絶叫しながら、驚きと発見を繰り返す。

パネルに描かれた記号の意味を考えて、数学的というか、理論で解くタイプの問題もあるけど、
周囲を観察してヒラメキで解くタイプの方が圧倒的に面白い!

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森の奥に入っていくと、今度こそ何の情報もないパズルがある。
木々のざわめきと自分の足音と、「カッコウ」と鳥の声が響くだけ。
今度こそわからない。自分より頭のいい人に作ってあるのかな。と違うルートを探す。

なにかの研究所跡や、上空の何かを目撃した瞬間のような格好で石化した人たち。
しばらくして森に戻ってきた。近くの滝の水音と「カッコウ」と鳥の声がする。

待てよ…!待て待て待て!
かすかに引っかかっていたけどスルーしてたんだ。
この島に生物は存在しないようだけど、鳥の声ってなんだ?
「鳥の声」だけこのゲームの世界観から浮いてる。そもそも、特定の場所だけで聞こえる鳥の声って明らかに不自然だよな。
パネルの形と鳥の声が…対応して…こうなって…。

あ、わかっちゃった。せーの、
「この島自体がパズルだったんだあ!!」

BGMがないゲームで音がヒント!
ヘッドホンを装着して、ひさしぶりに紙とペンを用意してゲームを進めた。

単なるオブジェ、手の届かない難易度に見えたパズルに見えたものが、まさに「視点を変えること」でぱらっとほどけるように解けて道が開ける。
主観視点の「オープンワールドパズル」なる新ジャンルなのに、古き良き謎解きゲームの快感がしっかり継承されているんだよ!
脳をギリギリまで締め付けられて、詰んだ、もうダメだ。と思ったところから一気に解放される。

「MYST」の影響を受けているそうだが、
メタルギアソリッド以前の小島秀夫作品のような、製作者の世界観を理解していく面白さもある。
あれにも音がゲーム内の仕掛けであったね…。

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完全クリアに何百時間もかかる質と量らしいので、自分はおそらく、ゲームの2割ぐらいしか理解できてないが、現時点でも「THE WITNESS」を断然支持したい!
この島がパズルだったんだあ!!



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