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Q-GAMESは今回も大丈夫だった。 PSVR「DEAD HUNGRY デッドハングリー」攻略&クリアレビュー

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俺は今、ハンバーガー屋のキッチンにいる。
匂いに誘われて女子高生ゾンビや相撲取りゾンビが迫ってくる。
肉を鉄板に乗せて、チーズと野菜を挟んで、バーガー作って投げつける。
奴らは、投げたバーガー、落ちてるポテト、なんでも食う。満腹にすれば、人としての喜びとか、多分そういったものが満たされて人間に戻るぞ!

商品紹介ページ



モーションコントローラ両手持ちのPSVRゲーム「デッドハングリー」クリアレビューです。
任天堂で数々の名作に関わったプロデューサーが率いる「Q-GAMES」制作。
この会社が作るゲームは外れがないな、と思っていた。毎回全然違うゲームを作るのに、暴力やエロに頼らずしっかり印象を残す。
今回も間違いないと確信していたし、実際間違ってなかった。

デッドハングリーのチュートリアルでは、肉を焼いてパンに挟んで出すところしか説明されない。
でも、いくらバーガーを作って投げ作って投げしても、ゾンビ様御一行がご来店して、一発喰らって即終わる。

「無理やんこれ!」

と思ってしまうけど、何気なく足元を見るとオーブンがある。
取っ手がつかめる。
引いた。
開いた。
頭に「ゼルダ」の謎が解けたときの音が鳴る。
ピザっぽいものが食材置き場にチラチラ見えてたけど、ここか!ここで焼けってか!

肉以外のトング、ちょうちん、コショウやケチャップの容器も、
「あ、取れる!」
パンに挟みさえすれば、ベーコン・レタス・ちょうちんバ-ガーとかにして出せる。

前から迫るゾンビに気を取られず、振り向けばまな板、見上げれば電球。
何でも使える。
何でも使えることは、あえて説明されない。観察力と、ちょっとしたコツで乗り越えられる。

遊び要素のひとつで、店の奥にあるカセットデッキをゾンビに食わせると、BGMがなくなる。
そこまでは分かりやすいけど、テープを入れ替えて音楽を変えられるのは気付きにくい。
そこでトロフィーに「テープチェンジする」とさりげなくヒントを出している。

BGMを何曲も用意したからって、その方法まで事細かく説明しない。
不親切なんじゃなくて、「あ、こうなってるんだ!」ってプレイヤーが発見する喜びを残している。

見た目だけで、どうせこれバカゲーでしょ。まじめに調整してないから超ムズいんでしょ。と思わせておいて、落ち着いて見回せば、解法はまさに「手の届くところ」に用意してある。
バカゲーではあるけど、ルールの中でバカをやっている。


ここから、一部ネタバレですが攻略方法をちょっと。

動きの速い女子高生ゾンビへの対処法。
我々はチュートリアルで「肉と野菜をはさんで、パンを乗せて」ハンバーガー完成、と教えられる。

食材コーナーにはレタス、トマト、チーズがあるので、これを肉といっしょにパンに挟めばいいんだな、と理解できる。

ただ、もうちょっと考えてみよう。自分がバーガーになったつもりになろう。
アントニオ猪木は「馬鹿になれ」と言った。バーガーになれ。

はい。今俺はバーガーです。
すぐに焼きたての肉を挟んでほしい。
野菜はシャキッとした状態で挟んでほしい。

だが、チーズはどうか?
本当に心がバーガーの人なら、野菜といっしょに冷えたチーズを1枚挟まれるより、
「チーズはとろっとさせてほしい」
と思うのが普通じゃないか?

チュートリアルで挟む野菜の近くにあるので
「チーズもパンに挟むもの」
と勘違いしてゲームを進めてしまうが、チーズは焼いてる途中の肉に乗せて、
とろけるチーズONハンバーグにするのが正しい。
女子高生ゾンビは、チーズオンバーグを直接投げれば対処できる。ドリンクも絶やさぬように。
最後の敵が1人の状態で、ドリンクを出しながらひたすら高いバーガーを作っていけば☆3つは取れる。

あとはボスが投げてくる火の玉。
ステージ選択画面に「防げる」ことは書いてある。
どう防ぐのか。
難しく考えず、現実にボールを投げつけられたらどうするかを考えれば、自ずと対処法は出るであろう。
あとは自分の目で(手で)確かめてみようZE☆


クリアしてからあらためてやり直すと、こんなに余裕もってクリアできるかと驚いた。
片手間にちょいとリアルバーガー齧りながら遊べそうだ。
ジャンクにも、しっかり作り手の味は染み込んでいる。



2018年に見おろし型レースゲームをやることは、ファミコン時代とは意味が違う。 「マンティス・バーン・レーシング」レビュー!

レースゲームは斜め後ろからの視点が当たり前で、真上からの見下ろし型は珍しく見えるが、
そもそもレースゲームは「見下ろし型」だった。

ファミコン世代話をする。
ティーンエイジャーには実感しづらいと思う。
むか~しむかし、あるところの、おじいさんは山で「ルート16ターボ」を、お婆さんは川で「ラリーX」を遊んでいました。
両方とも「車を上から見た絵」じゃった。
ハード性能的に、ドライバーの視点で作れなかったからだ。めでたしめでたし。

その後はハード性能が上がって「マリオカート」「グランツーリスモ」とか、斜め後ろやドライバー視点が当たり前になった。
新ハードが出るたびに「リッジレーサー」最新作が出て、そのたびに
「新ハードはこれが基準になるのか!」って興奮していた。

なのに今、据え置きゲーム機でそこそこ製作費もありそうなのに、あえて見おろし型で作られたレースゲームがある。
「マンティス・バーン・レーシング」!
基本はR2でアクセル踏み込んで、スティックで左右旋回して、ひたすら相手を追い越していく。




上空視点なので相手がジリジリ迫り、追い越していくのが一発でわかる。
コーナーをどういうコース取りで切り抜けたか、ぶつかったかが。

「まるで実写みたい」でも
「スピード感がある」ゲームでも驚けなくなったけど、緻密な箱庭を走る画は新鮮。

雪景色からトンネルに入ると、まぶしい白と、暗闇のコントラストがバシッ!と決まる。
坂道を上ったあとのジャンプと、着地時の減速で、車の重みが伝わる。
スピード感や迫力以外で魅せてくる。

ゲーム終盤がつらい、武器攻撃ができるモード面白くないなど、添加物が多くなると素材の良さが薄れるが、大ボリュームなので苦痛に感じればやらなくてもいい。

その昔ジジイゲーマーがやっていたレースでも、実際のレースでも、F1でもマラソンでも競馬でも。
コンマ1秒でも速いほうが「1着」
あとは「それ以下」に分けられるヒリヒリした面白さは不変だ。
レースゲームは上空から始まり、上空へ戻った。





イルカとUBI社員の踊り食い!PS4「ハングリーシャークワールド」レビュー

サメになって食うゲーム。
設定だけで勝っている「ハングリーシャークワールド」。
PS4版を1300円で購入してクリア。

やり込み要素は果てしないが、一通り終わるまでなら一週間もかからない。
移動、ダッシュ、シャークアタック(噛みつき)のみのシンプル操作で、食いまくる魚群、人の群れ。

「サメは止まると死ぬ説」の通りに、勝手に体力が減るので、ひたすら捕食して栄養補給していると仲間や装備がアンロックされていく。

携帯機にちょうどいい内容だが、配信で見たところ、現状ではスイッチ版のロード時間がPS4の20秒より10秒ほど長くて、エラー落ちの報告も多いので何か無理があったのかもしれない。(7,23日時点。今後アプデなどがあるかも)

最初の強敵は「イルカ」!
イルカがサメの仲間を監禁して、脅迫状を送ってくる。
善玉イメージのあるイルカをわざわざ悪役にしたところに、ロンドンの制作会社らしい黒いユーモアを感じる。

キューキュー鳴くイルカに噛みついていると、
ホラー映画や暴力ゲームを否定する「良識派」の方々に、まさに噛みついている気分だ。

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頭がふたつある魚? と思ったら、交尾の最中っぽい群れもいる。
たしかに交尾はサメの大きな特徴だ。特徴だけども。

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そして終盤に出てくる制作会社。
悪趣味なゲームを作っていた人たちが、最終的に自分のキャラに食われちゃう。
B級映画っぽい、いいセンスだ。


序盤は、捕食者の存在におびえながら探索するアクションだが、
どんどん敵も味方もエクストリームに進化していって、きっといつか自由に鮫も飛べるはず。
終盤は、安全圏でくつろぐ人間を一気食いする無双ゲーに変貌するぞ。

サメホラーは(詳しくないが)人々が危機に気付いてなくて、突然襲われるのが恐いけど、
サメ視点だと立場が逆転するので、安全圏の人間に突然襲い掛かるのがたまらん。

特に、ボートの船底から突き壊す瞬間! 海面に上がって海鳥を食べてスローモーションになる演出!
ドキュメンタリー映像みたいで凄くいい。
「ここにいる人間は海を汚してパーティーしている、ホラー映画なら死亡フラグ立ってる連中です。ある種、自業自得です」
って設定があれば更に良かった!悪には悪の言い分がほしい。

ゲームとしては、ダッシュとアタックの違いが少なくてメリハリがない、など不満もあるけど、
「サメになって食いまくる」
意外となかった、この設定だけで許せてしまう。

これが架空の海獣だったらアウトでしょう。サメのアイドル性がゲームを成立させている。
大傑作!とかでは全然ないけど、勢い重視のネタゲーとして充分に楽しませてもらった。



参考文献


サメは「ジョーズ」で悪役イメージを背負わされて、食べないのにスポーツとしてハンティングされたり、ヒレだけ獲って殺されりした被害者でもある。
そのサメを今さらゲームにして悪者にするか?と思ったが、ジェットパック背負ってカモメの編隊を一気食いして
「やっぱこれカモメ」
と言っているのを見たころには、何も考えなくなっていた。

おそらく製作者は本当のサメも勉強している。
ゲームオーバーになると
「ザメェねえや」
「死んでフカヒレ!」
とか、しょうもない一言が入るんだけど、

「死んでフカヒレ」はあるのに「許してチョウザメ」とか「カンベンしてちょうざめ」は無い。
つまり、フカヒレはサメヒレのことだけど、チョウザメはサメではないことまで知っている…?
サメは歯が次々新品に生え変わるので、ゲーム内で「歯の化石」が見つかりやすいのも本当だ。



「サーメン二郎」は不覚にも笑った。

光と水のアドベンチャー! PS4インディーズゲーム「SILENCE」レビュー

街に警報が鳴り響き、雪遊びをしている子供たちの上空を爆撃機が覆う。
孤児院育ちの兄妹は防空壕に逃げ込むが、遊んでいたお友達は逃げ遅れてしまう。

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作りかけの雪だるまが崩れて、泣き顔のようにとけていく。

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窓から外を確認したお兄ちゃんが血痕を見つけてしまい、ピクッと一瞬反応して、妹を動揺させないように話題を変える。
映画のような「演技指導」の細かさだ。

泣きじゃくる妹を泣き止ませるため、お兄ちゃんは、周囲のぬいぐるみや靴下を使って、おとぎ話「サイレンス」に登場する「王」「ピエロ」「青虫」に仮装して、話をしてあげる。

その後、兄妹は本当に異世界「サイレンス」に飛ばされてしまう。

PS4のダウンロード専用ソフト「SILENCE」2980円のレビューです。
「SILENCE」製品ページ

息が詰まるような戦時下から、光にあふれた世界に開けた瞬間、
汚れた俺の身体まで浄化されそうになった。

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うん。画像を縮小したせいで顔の像がクッキリ見えて存在感が強すぎるけど、虹と清流が美しい。
左スティックで移動して×ボタンで気になる物を調べる、アクション要素のないゆったりしたゲーム。
ドイツ語やポーランド語フルボイス&日本語字幕など、珍しい設定で遊べる。

「サイレンス」世界に迷いこんだ兄妹だが、おとぎ話の内容通りだと、
王、ピエロ、青虫が冒険して、最後に「鏡」を割って全て解決するはずだ。
そしてお兄ちゃんが、この世界ではどうやら「王」らしい。

現実では平凡な少年が、異世界では選ばれし存在になっていて、特別な使命を果たす。
定番だけど、現実と異世界のギャップがあまりに大きい。

ゲーム中はどの場面でも光が射している。
照明があり火があり、暗くても陽が射していて、画面が変わるたびについついスクショ撮ってしまう。
戦時下の子供の話だけど、登場人物の気付かないところで常に何かに照らされている。

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仲間の青虫が、空気を吸い込んで風船になったり、逆にペラペラに変形できて、形態によって調べたものへのリアクションが違う。
水を調べて水風船に変形してコロコロ移動して、他のものにアプローチすると更に形状が変わって…と、
虫嫌いな人でもちゃんと受け入れられる可愛さになっていると思う。
(しかし変わったパーティだけど「イヌ、猿、キジ」的な、モデルになる物語があるんだろうか?)

キラキラしたサイレンスの世界で、怪しい仮面の「シーカー」に追われ、妖精的なヤツに翻弄されながら、
幼い兄妹は現実に帰ることを決意する。

そこがどんな暗がりでも、現実を選ぶ。
ファンタジーに逃げ込むより、現実に帰るために旅をする。
ずっと楽しげな画面が続くのに、メッセージ性がピシッと芯が通ってる。

ちょっと冒頭を遊びなおしているけど、
最初に靴下で青虫を演じるところで、ペアであるべきもの(兄妹)が離れ離れになる展開を暗示している。
映画好きが作ったっぽい!

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クリアまで数時間。トロフィーは蛇足。
今時の2980円するゲームにしては短いけど、「ボリューム不足」より「タイトな内容」と表現したい。

最終的に現実に帰るためのストーリーだから、延々と続くより、あざやかな光の印象を残して、短く終わるのが正しい。
終わったあとも、光に導かれた兄妹が成長していくのを想像できる。

俺たちのRPG。「メタルマックス」「メタルマックスゼノ」レビュー

草原より荒野。愛より賞金。
PS4最新作「メタルマックス ゼノ」をクリアしたので、プレイ済の1、2、4も振り返りつつレビューを書きます。



メタルマックス(MM)は、ファミコン末期のRPG。
ドラクエっぽい王道のファンタジー世界を舞台にしたゲームが多くて、「違うものないかな、同じようなものばかりだな」と飢えていたゲーム好きのもとに
「竜退治はもう飽きた!」
の文句と共に投下された。

ゲームを作る側の言葉なら、ふつうは
「竜退治はもう飽きてませんか?」のはずなのに
「もう飽きた!」
と、ゲームをやってる側の言葉で、思ってたことを先に叫んでくれた。

主人公は、安定した親の仕事を継ぐのを断って、刺激のある毎日を選んで外の世界に旅立つ。
勇者の末裔でもない。
幼馴染や姫様を救うためでもない。
ピンチになったら額に紋章が出てきたわけでもない。
「俺たち」といっしょ。
退屈な毎日を捨てて、田舎から外にでて、クルマを手に入れて行動範囲が広がった。
「俺たち」のままの主人公は、まさに退屈なゲームを放り出すように故郷の村を飛び出した。

それまでも、ドラクエの船、ファイナルファンタジーの飛行船、印象的な乗り物はあったけど、MMは序盤から極端に強くなる「戦車」をフィーチャー。
戦車は、5キロ運べるエンジンに、3キロ武器を積めば、残りの2キロ分「装甲タイル」つまり戦車の体力になる。
重い大砲を積んだらその分ガードが弱くなる。
壊れたら修理したり、弾が有料だったり、ときには「けん引」して運んだり、戦車の管理が面倒かつ面白い。

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代々登場するヤツ。画像は「ゼノ」から。

敵デザインも西洋ファンタジーと関係なくて、ドラクエのスライムにあえて対抗するような「殺人アメーバ」
「キャノンホッパー」「カバガン」「巨大アリ」
…動物と機械の合体みたいな敵が多いけど、動物実験臭はなくて、子供が考えたモンスターの延長にある。明るく生き生きしたデザイン。

各地のボスは「賞金首」になっていて、倒せば大金がもらえる。
感謝の言葉は当たり前で、仕事のぶんのカネはちゃんといただくきれいごとの無さ。
村人のセリフひとつにまでクセがあって、戦車を改造するのに性的に(?)興奮している奴がいたり、死んだらマッドサイエンティストの電撃実験で生き返る。
生きている仲間を連れてきたら
「なんだこの死体は!まだ生きとるじゃないか!」ときた。

やんちゃで知的でサービス精神旺盛で、ヘンなゲーム。
みんながドラクエやFFで盛り上がる中、このゲームをチョイスした自分! 流行よりセンスで選ぶ自分!
ヒット曲よりも、マニアックな洋楽をひとり聞き込むような、ちょっとした優越感!

そこまで売れてないのは感じるけど、その分「俺たちが見つけた俺たちのRPG」感があった。



スーファミの「2」は難易度高め、ブラックな描写多めの人気作。旅の理由が復讐なので少し重い。
1のリメイク版「リターンズ」はカラッと明るく、ボタンも増えたので戦車の乗り降りも快適。

間を開けて、携帯機で「3」「4」が発売。
4はこれまでの集大成と言える出来で、破綻寸前までイベントを詰め込んで延々楽しかったけど、発売前に「箱絵が悪い」と、かなりバッシングがあったそうだ。

このことで、プレイヤーは制作者に見限られたんじゃないかと思っている。
発売前に箱絵でバッシング。
店にメシを食べに行かず、他人が付けた星の数でおいしさを判断するのと同レベルだ。

かしこい人なら考えるはずだ。
食べてないからわからないとか、わざわざプロの仕事に悪口を言うのはやめようとか。

なにより、ちゃんと箱絵がヘンなのに、なぜ文句を言うのかと。
「ヘンなゲーム」だからこそ、むしろ「俺は買ってみよう」と食いついた人がいて、その人たちが応援の声を届けて続編に繋がったシリーズなのに、買う前から拒否反応起こされたら、作り手の士気みたいなのは下がるだろう。僕のように4が好きな人もいるけど、声援は関係ない人の罵声にかき消され、売り上げ振るわず。


最新作「ゼノ」は、おそらく4の失敗から方向転換している。
好奇心を持って面白さを見つけてくれるゲーマーは、もう和製RPGやってねえ!
面倒くさい部分は削って、「武器を撃って、アイテムを集める楽しさ」に絞った作品だ。

人類は滅亡寸前で残り数人。序盤の数時間は一本道で、失敗したときも即全回復の快適仕様。
敵には一発先制攻撃をかましてから戦いに入るようになり、場面によってはシューティングゲームみたいにザクザク砲撃してアイテムを拾う。
砲撃や、エンジンまでこだわった音作りで快感。画面がでかいからモンスターが伸び伸びしておる。

システムの解説を読めただけで「スゴ腕ポイント」なるポイントがもらえる。
少し進むたびにご褒美があって、行き先も示してくれて、今風というより、まじめにプレイせず野次ばかりのバカでも理解できるように甘やかしてくれた感じだ。その結果、展開はのっぺりしてフィールドがやけに広く感じる。

敵の弱点属性がはっきりしているので、硬い敵に、電撃や火炎放射器を積んでいろいろ準備して、1ターンで大ダメージを与えるのは痛快。

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見よ、この衛生的な環境。各地の街は全滅して、唯一の本拠地にはチリ一つ落ちてない。
仲間同士はごはんモリモリ食べながら恋バナ。修学旅行の夜か! 絶滅寸前の人類の会話として作られてないです。
生活は文明社会の置き土産である「なんかすげえ科学」でどうにかなっているのか、食料とか衛生面とか排せつとかは、まあ考えない方向で。

4の反動でキャラデザインをきれいにしたことで、ますます「人類最後」感は無く。
戦場より過酷な状況で女子はミニスカート。
人類滅亡をかけて協力する最後の数人同士で買い物している。

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今までのシリーズならおかしくないセリフだけど、人類滅亡寸前で誰にウワサされているんだろう。
大胆な設定と合ってない、いろんなツッコミ所を見えないふりして進む。たまにちょっとエロい一枚絵が出てくる。

めったにRPGをクリアまでやり通せない自分が2週目(イベントなしでハクスラ感覚で荒野をうろつくハンターモード)まで進んだ。
動く歩道にずっと乗っていたようなプレイ感覚だけど、ひどい出来とは思わない。過去作と比べるのも意味はない。

でもなんだ、この寂しさ。
新作が出るたびに何かしら驚かせてくれた「俺たちのRPG」。
あの鼻息の荒さはなく、衰えて声量のなくなったロックミュージシャンを見ているような寂しさ。

この路線を進めてもいいし、4までの路線でもいい。
何度も消えかけては復活した不死身のシリーズの意地で、もう一度、ゲームの刺激に飽きかけている自分を驚かせてほしい。


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