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「シェンムー」の遊び方を「RDR2」ではじめて理解する


これは家電メーカーと軍の人が作ってる新兵器なんです!ぼくらは実験台にされてるんです!
プレステの電源入れて「レッドデッドリデンプション2」を起動した直後に、意識がテレビに吸い込まれて時計がキュッって回るみたいに時間が早送りされる、そういう新兵器なんです!
みんなー!気付いてくださーい!!!


そういうゲームを買ってから一週間くらい経ちました。


僕の「オープンワールド苦手歴」は超長い。
ゲームの中に街を作った、この手の元祖的存在「シェンムー」からもうダメだった。

町の人を追いかけたり、猫を観察したりゲーム内でおもちゃを集めたり、そういう無意味なものを面白がるセンスがなかった。
ピコーンと音が鳴ったり点が出たりする分かりやすい気持ちよさがあればいいんですが、何がオモロイねんそれ、っちゅう話である。

ただ、「RDR2」をヘッドホンで遊ぶと、実写にしか見えない動植物、馬の気配。ひづめの音。世界がもうひとつ画面の向こうにあって、そっちに遊びに行くような感覚になる。

天気雨のあとで虹が出るあの感じとか、地元労働者の反応でわかる鉱山の街の血の気の多さとか、都会に出たらアメリカの田舎育ちの大男として扱われる気分とか、ゲームで見るいろんな「はじめて」がある。

あと、罪悪感。
「人をバンバン撃ち殺したくはないけど、空き家の引き出しくらいなら開けてみたくないですか?」
とゲームが誘ってくるんですよ。データのくせに。あいつらが先に誘ってきたんです。
ドット絵しかない時代の、ドラクエのタンスを開けてお金を手に入れても罪悪感はないけど、匂いを感じるほど世界を作り込まれると、隠し味程度の罪悪感があって、それがいいんだなあ。
だからやめられないんだろうなあ。

「ライフイズストレンジBTS」街中でラクガキしちゃう系ゲームの系譜ってあるよね

「ジェットセットラジオ」や「インファマス2」は、実在の都市っぽい場所にスプレーで絵を描いちゃう。
「スプラトゥーン」も塗料をぶちまける。

どれも実際のグラフィティと同じで、ここは俺の場所!って縄張りをしめす意味があって、絵を描くほどゲームが有利になるんだけど、
「ライフイズストレンジ ビフォア・ザ・ストーム(BTS)」
のラクガキはこれらと違う、哀しきラクガキだった。

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主人公の不良少女クロエは、日記や壁にスペースがあるとすぐ何か描いたり、貼り付けて埋め尽くしちゃう。

校長に呼ばれてサボリやドラッグ所持の疑いで責められ、退学になるクロエ。
腹いせに、トイレの壁いっぱいに残る超大作ラクガキを残す。このシーンが音楽の効果もあって最高に盛り上がるのでそこだけでも見てほしいくらいなんだけど、もちろんトイレをナワバリにしたいわけじゃなくて、単なる腹いせだ。

一連の落書きが、パンクな不良少女のわりに妙にうまい。
最初はキャラと合ってない気がしたんだけど、ボーナスエピソードで子供時代を見るとわかる。
単に絵を描くのが好きだっただけ。


前作では「内気な主人公マックス」がアートな分野で才能を発揮していて、それと対照的な不良少女クロエが登場したけど、
クロエを主人公にして、落書きでうまさを発揮したり、口喧嘩で相手をやりこめるシーンが出るたびに、

実はふたりとも似たタイプ?ってわかってしまう。

これが苦い。
じゃあ、もしクロエの周辺に悲しいことが起きず、離れ離れにならなければ、いっしょに音楽や映画の話をしたり創作活動したりして、趣味を楽しんだりクリエイティブな道に進むこともできたんじゃん。
その才能を便所の落書きにしか使えない。


本作を遊ぶときは、本編が先でもいいけど、ボーナスエピソードを先に選ぶの、お薦めです。
子供のころにふたりで海賊とか秘密基地とかで遊んでいた話で、元々そういうのが好きだった子だとわかると、本編で登場したときの
「ああっ、こうなったのか」ってショックも大きい。感情移入もしやすい。


スターウォーズ的に「観る順番」論でいうと、
「ライフイズストレンジ」「ライフイズストレンジBTSボーナス」「BTS本編」の順。

そうすると1作目では何とも思わなかった「レイチェルが行方不明」の件で、後になってから怒りがわいてくる。
レイチェルこんなにいろいろあったんやぞ、1作目のあいつ今思えば何しとんねんコラと。
1作目は青い髪って奇抜だと思ったけど、最初のきっかけはそれだったのか!
じゃあ青髪でマックスに再会したのは「あのころの続きを始めようぜ!」ってことだったのか!?とか。
思い出し笑いみたいに、1作目の「思い出し熱」が出る。

ゲームキャラの髪色なんて、派手でもいいし、日本人がピンクでも理由を聞かれない。
「そういうもの」でいいのに、髪色を変えると反応があって、顔にアザがあると心配される。
作り手が彼女らを「しょせんデータ」ではなく人間として扱っている。
CGの彼女らが、実際のアメリカの田舎町で泣いたり笑ったりしていた気になる。

「ライフ・イズ・ストレンジ」の世界に戻ってきたぞ!

ブラックフライデーセールで購入したゲーム、ライフイズストレンジBTSを始めたぞ!



タイムリープ系女子のマックスを主人公に、アメリカの田舎町で人生をやり直したりやり直せなかったりする「ライフイズストレンジ」の続編(前日譚)、
「ライフイズストレンジ ビフォア・ザ・ストーム(BTS)」を始めた。前作からずいぶん時間を空けてのプレイだけど、やっぱり語りたくなるゲームだ!

主人公は、1作目が内向的なマックス。
2作目はその友人で不良少女のクロエ。

前作ではマックスが時間を巻き戻す能力に目覚めて、能力で物事を解決したり、周囲を驚かせたりする楽しみがあったけど、今作のクロエはせいぜい口喧嘩が強いくらい。
冒頭から、酒、クスリ、ケンカ、盗み、ロックンロール。
悪そなやつが好きなことを大体やらかす。
人じゃなくて、ポスターに書かれている内容なんかにもいちいち「絡む」。

制限時間内に正しい答えを選ぶ、口喧嘩になることがある。
ロックバンドのライブを手伝っている?ギャングと言い争う場面で、
「ガキは帰れ」
と言われたのに対し、
「ここは遊び場だろ?」
と言い返すと勝てる。

相手も、紳士な大人が来るライブをやっているわけじゃないので、
確かに私はガキだけど、ガキの来る遊び場を目指してんだろ?と言い返すことで、勝てるのだ。

声の大きさで競ってんじゃなくて、ちゃんと相手の言葉を聞いてひっくり返すことで勝てる。
ちょっとしたラップバトルのような、理屈のある口喧嘩。

家に帰ると、着がえたり、小物のひとつひとつを調べることができる。
灰皿を調べると、
「子供のころに作って両親にプレゼントした灰皿だけど、新しい父親が勝手にカギ置きに使っている」。
ちょっとした小物ひとつに物語がある、この感じ、ライフイズストレンジ!

クリアまで最速で進めば多分すぐ終わるけど、
こちらが興味を持って調べるほど、調べたものから反応が返ってきて、キャラクターに厚みが出てくる。
不良少女なりの事情というか、たしかにこれは嫌だろうな、自分もこんな時代があった、
と、こんな時代はなかったくせに共感してしまう。

前作のタイムリープも良かったけど、そのたびに頭が痛くなる描写が苦手だったり、
場面によっては戻せなくて、ちょっと作り手の事情みたいなのを感じてしまったので、
(今後何か目覚めるかもしれないけど)まっすぐストロングな青春物語になって嬉しい。

キムタク主演の「ジャッジアイズ」とスパイダーマン日記3

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かさかさと、美女に這い寄る悪い虫。
スパイダーマンプレイ日記その3。

ゲームをやるたびに、ゲーム内の自動販売機をチェックしている人がいる。(どんな人だ)
僕も触発されて、今日はスパイダーマンワールド内でドリンク調査。
義手を研究している研究所内で自販機を発見。



スパイダーマン界では、SEILLCOなる緑の缶ジュースが売れているようで、看板をいくつも見かけるし、自販機で売っているし、食べかけのピザと一緒に置いてあるし、研究所の誰かが箱買いした形跡もある。

ジュースの缶が、単に画面をにぎやかにするためのオブジェじゃなくて、
「ここの博士は食事に気を付けることなく、室内にこもって研究に没頭していた」描写になっている。
オープンワールドと映画的演出の融合ってこういうことだよ。すげえ。

作る側も「ここまで気付く人がいるはず」とプレイヤーを信頼して街を作り込み、
プレイヤーも「気付いたぞ!」と、印象に残った場所をSNSに投稿する好循環。

ところでこの世界のドリンク、SWILLCO? 3色ともベリー味らしいけど、過去に映画で出てきたり、今後話に絡んできたりするのだろうか。
飲料メーカーの裏設定とか、ゴミ回収業者の設定とか、新聞社のシェア争いとか、見せかけだけじゃない世界設定がしっかりありそう。



「オープンワールド」とは言うけど、「オープン」な空間があるだけじゃなくて「ワールド」。
この世界の人はこんな生活をして、この会社があって経済が回っているんだ、と思えるようになっている。
ここまで作り込まれた「ワールド」だから、上空を飛ぶときに、単なる高速スクロールにはない爽快感がある。

ストーリー的には、序盤でギャングの大物を逮捕したから、
抑え込まれていた悪い奴が次のボスになるべくのさぼり始めたようだ。悪を裁いたことで逆に治安が悪くなっていく、現実にありそうな展開。彼女というには微妙な関係のMJが捜査をしたがっているが、悪の暴走だけでなく正義の暴走も怖い。人にはそれぞれ、ふさわしい相手というのがいる。



龍が如くスタジオの新作「ジャッジアイズ」発表。即日体験版配信。
共通するのは街の作り込みと、役者の顔の強さ。
ドラマをほとんど見ないのに、キムタクの顔だけで「あっ、ドラマだ!」と思う。

他の役者だと「ゲームに芸能人が出てる」と思うのに、
キムタク動かすと「ドラマを動かせる!」と感じる。


「スパイダーマン」も実在の役者からデータを作っている。
お世話になる中国系のリーさんは、海外ドラマでよく見るアジア枠の人の顔。しかも声は吹き替えで、動きもCGだから、元の人間のなごりは「顔」しかないのに、架空の顔よりも「あっ」てなる。

実写サウンドノベル「428」が世界配信されて、海外のリアクションを見るのも面白いんだけど「なすび」さんの顔の面白さがウケてる。

キムタクがチンピラと格闘するとき、足に青いイナズマをまとって回転蹴りを繰り出す。もう笑える。
実写と見分けがつかないCGの人を動かせるのに、人間が元だと、違う。

「ザ・ビデオキッド」がオマージュしたのはキャラクターだけじゃありません!他「428」「twofold inc.」




詳しい感想を書くには燃料切れですが「ザ・ビデオキッド」クリア!
ビデオ配達をする少年に、80年代オマージュのキャラが山盛りで襲ってくるゲーム。
これはあれか、あれの映画?とか言いながら遊べる。
ガールフレンドに会いに行く明確な目的もいい。

だけど、小ネタよりも80年代を感じたのは「1面しかない」ところ。
クリアしても死んでも「はい最初から」のそっけなさ。
構造自体。
薄~くのばしてステージクリア方式にするんじゃなくて、1面で全部出すのが当たり前の感じ。



「428 体験版」が意外なほど面白かった。
僕は発売当時にクリア済みで、「面白かったけど複数のシナリオがひとつに収束していくのって、むしろ普通じゃん」と感じた、
いまだに前作にあたる「街」が忘れられないゲーム老害なんだけど、
10年経つと、当時は意味を持たなった風景や小道具にいちいち「あっ、これ10年前?」って読み止まる。システムも快適!

ドット絵には変わらない魅力があるけど、人は変わる魅力がある。
演技しているキャラクターの10年後(今は出世してるんだろうなあ)
演じた役者さんの10年後(今も芸能界にいるのかなあ)
二重に感慨がある。

10年後もワインみたいに楽しみたい。



「twofold inc.」
新作じゃないけど、500円ほどで買ったスマホ用パズルゲーム。
一筆書きでポイントを稼ぎ、回数に制限はあるけどパネル全体をスライドパズルのように動かせる。
2,4,8点…とパネルの数で倍々でポイントが増えていくので、
100点以上を要求されたときは大量に繋いで一気に片づけないと詰む。
ゲームバランスと上品な音楽に、パズル脳の性感帯をピンポイントで突かれた。大好き。



「大家さんと僕」の大家さんが亡くなった。
単行本では、「その日」が来ることをわかりながら、ただただ日々を残していくことに品があって素敵な一冊だった。
亡くなったから「最後の日々を記録した感動の一冊」になるわけではない。
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