「他にもっと楽しくて、可愛いキャラが出てほめてくれるゲームいっぱいあるよなあ」と思ったらそこで試合終了ですよ。3DS「ピンチ50連発!!」クリアレビュー!

とんでもないゲームだった…。モバイル&ゲームスタジオの3DSDLゲーム「ピンチ50連発!!」500円。
謎の島に不時着したトレジャーハンターになって、50の映画的ピンチを突破するアクションゲームだ。
敵紹介がステキな公式ページ

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迫りくるワニ!弓で狙う原住民!転がってくる大岩!
ゲームウォッチの電池を入れた直後の画面っぽいけど最新のゲーム画面です。音楽はオーケストラ風。
プレイ動画を観たときは「最近多い、難易度高めでリトライ地点は細かく区切ってあるアクションゲームかな」と思うし、実際そうなんだけど、その難易度がハンパじゃなかった。

主人公は十字キーで移動してBでダッシュ、Aでジャンプ。
動きは独特のクセがあって異様に細かく、昔の不親切な洋ゲーっぽい。
これ以外の操作は説明書にも書いてないから自分で見つけないといけないというのが、このゲームの好きだけど、賛否が分かれそうなところです。

つまり、攻略ルートを見つけるだけじゃなくて、操作方法を発見するところから謎解きみたいになっている。
たとえば途中からトロッコに乗って進むシーンがあるけど、トロッコに乗っても動かない。
いろいろやってみると、トロッコの後ろにいるときに押す動きをするので、ある程度後ろから押して、ちょっと助走がついたところでジャンプして飛び乗ればいいんだな、とわかる。
だけど、ダッシュし続けると主人公は息が切れて止まっちゃうので、トロッコだけが坂道を下って行って、主人公が置いてけぼりにされたりする。
そんな動きのクセがわかってきたところで、ようやくトロッコを使ったアクションに挑戦することができる。

…まずトロッコに乗って進んで、トゲのある地帯を越えて、ジャンプで穴を跳び越えて、ツタを登ろうとしたらヘビが出てくるから一旦よけて…アーッ!
悲鳴を10秒に1回は聞くことになる。悲鳴の種類がいっぱいあることで最初はちょっと笑えたけど、何百回と繰り返されるとイライラしてくるので、オプションで悲鳴だけ消すことができるのは本当に助かる。

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重要テク、崖っぷちハング

スタッフは「チャリ走」もてがけたらしいけど、これは最近スマホなどで多い(らしい)ラン&ジャンプのシンプルアクションとは違って、ピンチごとにどうすればいいのか考える必要がある。
単にジャンプのタイミングが難しいとか、そういう難しさではないのだ。

もちろんクリアは毎回ギリギリ。僕は1回全クリしたのに、もう1回やり直したら全然進めない。
「アウターワールド」あたりの、昔の不親切な洋ゲーの味をなぜか現代に蘇らせてしまった。後半まで進んだあたりの素直な感想は
「子供がうっかりこれ買ったら、ゲーム嫌いになっちゃうよ」だった。
これこそ年齢制限が必要だ。

ただ、個人的には好きなゲームだし、オススメ…

は、しません(笑)
しませんよ。できるわけない。これを誰にでもオススメしてる人がいたらおかしい。

ましてや、このブログ主は、PS4のディアブロ3という、高級チョコレートみたいなゲームをすぐ売っちゃったんですよ。
その後に「ピンチ50連発」とかいう、汚い駄菓子屋に売ってるどぎつい色のアメみたいなわけのわからないゲームを、眉間にシワを寄せながらもなぜかもう一口、もう一口、と食べて最終的に
「これはこれで、他にない味があるんだよ」
と肯定しちゃったんだから。

警告はしたからね!
(購入確定ボタンを)押すなよ!押すなよ!…絶対に押すなよ!

それでもつい押しちゃったなら、全面クリアしないとエントリーできない謎仕様のネットランキングに供に名を連ねよう。
(9月25日現在不具合でネットランキング表示されず)

ハクスラを越えるのはハックスラだ! ハックツ&スラッシュゲーム「カセキホリダー ムゲンギア」レビュー!

ダンジョンに潜っては敵を狩ってアイテムを集める「ハック&スラッシュ」のゲームが人気らしい。
しかしぼくに言わせればそんなものはもう古い。
これからは「ハックツ&スラッシュ」の時代である!ダジャレである。


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3DSソフト「カセキホリダームゲンギア」はスパイクチュンソフト開発のRPG。
主人公はライドキーパーズという部隊の新人隊員。
車に乗って山を走り、化石を発掘して、取り出した化石から恐竜を実体化させることができる。

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化石は頭、足、手、体のどれかで、どれかひとつでも発掘できれば味方の恐竜として使うことができる。
また、体のパーツが揃うほど使えるワザが増え、きれいに発掘するほど技を使うためのポイントが少なくてすむ。
言ってみれば「恐竜版のかわいくないポケモン」
あるいは「遊びの少ない妖怪ウォッチ」
なんだけど、もちろんこのふたつにない魅力もある。


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まず、移動が車。
車を選んで、重量制限の中で、走り重視の装備にしたり、発掘のときに岩を壊しやすいように強力なハンマーを積んだり、戦闘で有利になるように能力を上げるサポートガンを積んで、出発!
アクセルだけじゃなくて、Rで簡単にドリフト、ABを押しながら左右でその場で転回できるなど、移動だけならシビアじゃないけど、レアな化石をゲットするには他の恐竜と追いかけっこになって、これだけで安いレースゲーム並みのクオリティがある。

化石が埋まっている場所に近付くとレーダーが反応するので、さっそくタッチペンを取り出して発掘!
X線で化石の場所が表示されるので、ハンマーでガンガン叩いて、細かい部分はドリルで削る。土がパラパラはがれる音やリアルなグラフィックなど、こだわりを感じるし、このゲームで一番面白いところだ。(もしかしたら戦闘よりも面白いかもしれないのが問題なんだけど)
スライドパッドだけでなく、ボタンでも画面移動ができるので左利きにも対応。前作で好評だった「息で砂を吹き飛ばす」をあえてカットしたのも個人的には歓迎。

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ゲームがある程度進むと、チゼルという針のようなアイテムが買える。
これを地中に撃ちこんで、ハンマーでコンコンと叩いていくと、ボロッと大きく岩がはがれる。このリアルな気持ちよさには驚かされた。ちょっとでも位置を間違えば化石に大きな傷をつけてしまう。

「化石だけは傷つけないダイナマイト」みたいなテキトーなアイテムを出すんじゃなくて、あえてリスクのあるチゼルというのがいい。
発掘した化石が、「こんな生き物でした!」と実体化して図鑑がうまっていくのは楽しくて、これは
海中から地中に場所を変えた釣りゲームと言えるかもしれない。


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携帯機ゲームといえば共闘。
もちろんこのゲームでも、ソフトを持った友達で集まって共同発掘作業ができる。
ただでさえ妖怪の影に隠れて、存在自体が化石並みに珍しいカセキホリダー派のお友達が集まって、それも対戦じゃなくて
「みんなでティラノの足を発掘しようぜ!」
の一言を合図に、席を寄せ合って無言で硬い岩をコツコツ…ドリルでウィーン…という、そんな美しい光景があるのだろうか。見てみたい。

みんなで発掘した化石は傷がついてるかもしれないけど、そこから掘り出した友情に傷がつくことはないのです(適当)


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さて、問題点は戦闘画面だ。
敵にぶつかると、手持ちのリバイバーと呼ばれる恐竜から一匹選んで戦闘が始まる。
1ターンごとに攻撃するためのポイントが貯まるので、ポイントを消費して攻撃する。

ツメ攻撃だと30ポイントだけど大技だと200ポイント消費とか決まってるんだけど、技の種類は手や頭といった化石を発掘することで増えて、どれだけ丁寧に発掘していたかどうかでポイントの消費量が決まる。
丁寧に多くの化石を発掘することで素質が決まって、強くするには戦闘で成長させないといけないイメージかな。

ダメージ量は、よくある風火水土の属性のほかに、攻撃をしたり、くらったりするごとに体勢が変わって後ろ向きだと効果が大きくなるとか、攻撃をしてブーストゲージが貯まると必殺技が出るとか、独自のシステム盛りだくさんで、とにかくわかりにくい。
奥が深いのは間違いなさそうだけど、大ダメージを与えても、何が良かったのかわかりにくくて爽快感を減らしていると思う。
攻撃が当たるまでの一瞬の間にサポートガンで支援や回復をするシステムは面白い。
超高レベルの対戦になると、モーションの小さい攻撃で相手にサポートする隙を与えないなどの作戦もあるのかな。

けど、何度も相手に回復されてストレスになる場面のほうが多かった。
そして戦略を練って、体勢をくずした敵に大技を叩き込もうと思っても、主人公以外の仲間はオートで行動するので勝手にポイントを消費する技を使われて(ポイントは仲間全員で共有)こっちはサポートガンで支援するしかなかったりする。

このような、ややこしいシステムをゲーム序盤でまとめて説明される。

車の移動も発掘も人によっては慣れるまで面倒だろうし、ストーリーも最初のほうはありがちな感じなので、正直、ふつうの子供だったら第一印象で
「めんどくさい」と思われるだろう。
これを選ぶ子供って、昔だったらFFよりも俺屍を選んでたような変わった子だと思う。

でも慣れてくると、でかい車で駆けて化石をガンガン掘り出すのは楽しいし、ストーリーも、子供たちはまともなのに大人たちは忍者とかカンフー使いとか、自由すぎる連中がどんどん出てきて、いいストーリーかどうかは置いといて面白くなってくる。
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覆面ホリダーと対決するくだりのくだらなさは最高だった。


今のゲームは、可愛いキャラクターとバトルの面白さを中心にたくさんの遊びを詰め込みまくるのが主流だけど、カセキホリダーは移動と発掘がメインで、それ以外はオマケ。
これは褒め言葉なんだけど「ちょっとヘン」なゲームだ。
そしてぼくは王道から離れた「ちょっとヘン」なやつこそ応援したくなる。



発売直後のレビューにある「発掘途中で割りこまれる」なんてほとんどなかったけど、修正データで変更されたのかな?

リトライの果てに浮かぶ解法! ダークホース的3DSDLソフト「オーノーオデッセイ 地球からの脱出」レビュー!

3DSダウンロードソフトがたくさん配信された7月末。
僕が購入したのは一番地味で情報もなにもなかった「オーノーオデッセイ 地球からの脱出」。配信はアークシステムワークスで500円。やりこみ要素までは手を出してないけど、とりあえずクリアしたところ。

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いくら検索しても公式ページと自分のツイートしか出てこないけど、こんなにムキになって遊んだのは自分だけじゃないと信じたい。
ソリティ馬を発売日に買って1人で盛り上がってから丁度一周年。
その間3DSDLゲームでも、Shizukuとか、実写でちびロボとか、マイティスイッチフォースとか、いろいろお気に入りは出たけど、またひとつ新たなお気に入りがここに加わった!

なんせ、どれくらい必死で遊んでたかというと、PS4のバリアント・ハートというパズル要素のあるゲームを半月前からずっと楽しみにしてたんだけど、購入するのをちょっと遅らせてるぐらい。
こっちもパズル要素があるらしいので、今またパズル系のゲームはきついぞ…と。
UBIソフトの最新作をアークがしりぞけたのは初めてのことだ。

「オーノーオデッセイ」はこんなゲーム。


レトロSF風の世界観で、地球に散らばった「オーノー星人」というやつを助けるのが目的。オーノー星人はレールにそって自動的に転がっていくので、最後にこいつが救出用のUFOのところまで行けばクリアになる。
もちろん重力にまかせているだけでは止まるか落下するかのどちらかなので、プレイヤーはあらかじめオーノー星人の行く先々に、いろいろなアイテムを置いてやる。

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加速する「トウガラシ」
勢いがついていれば壊せるが、壁にもなる「木箱」
よく転がり火につっこむと炎上してブロックを破壊する「オイル」
オイルの効果を消す「土くれ」
ドンキーコングを思わせる「大砲」
他にもいろいろ、面ごとに使えるアイテムの種類と数が決まっているので、あらかじめ設置しておいて、あとはオーノー星人が転がっていくのを見守る。
たまにジャンプや、ちょっとだけ左右の操作ができるところもあるのでサポートしてやらないといけない。


一言でいえば「宇宙的☆ピタゴラスイッチ!」


クリアルートは一通りではなく、どこを通るかを確認しながら何度もオーノー星人を転がして、アイテムの位置を何度も微調整しながら進めていく。
(使わなかったアイテムの数がハイスコアとして記録される)

序盤は、レールがとぎれてたらジャンプ台を置こう、くらいで簡単にクリアできるんだけど、後のほうだともう見た目から想像するのの何倍もシビアで、たっぷり慣性をきかせて落ちていくオーノー星人を見ながら頭をかきむしりそうになる。

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これは割と細かいステージ。大体はもっとスイスイ進んでいく

特に難しいのがファン(扇風機)やアイテムを取った直後の「ジャンプ」「左右移動」でわずかに操作できる場面。
ファンを取ると、左右どちらかに5秒ほど風が吹いてオーノー星人に勢いがつくんだけど、これを使って穴を乗り越えようとしたら、そのまま風に乗って、勢い余って落下してしまったりする。
だからファンの位置をもっと前に調整して、穴を越えた直後にちょうど風が止まるようにすればいい、と試行錯誤が始まる。

最初は「これ本当に行けるのか?」と思うんだけど、何度もトライ&エラーを繰り返していくうちに、白紙だったステージにぼんやりと解放が浮かんできて、最後に全部の仕掛けと操作がカチッとかみ合ってクリアまで行けたときの
「うわっ!行けちゃった!」
この嬉しさを一度味わってしまうと、もうやめられない。オーノー星人は地球から脱出しているのに、地球人である僕がオーノーオデッセイに捕らわれてしまって脱出できなくなる。

その結果が、3DSの画面の前で「キイーーッ!」と奇声をあげそうになるぐらいドはまりして、かろうじてクリアすれば「フオオオウウウーーッ!」と雄叫びをあげ、その直後に「あ…あれ?俺この面だけで30分近くもリトライしてたの!?」と気づくという、まあそんな感じの先日のぼくの夜の過ごし方だったわけですよ。

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でも、自分が2日でクリアできるということは、実はこのゲームの難易度はそれほど高いわけじゃないと思う。
けど、途中の面で何度か「ここクリアできたの自分ぐらいだろ!」って思った。
これって、いいゲーム特有の感覚だと思う。本当はそれほど高い難易度じゃないのに、自分だけが突破したような気になれる。

開発スタッフの技術力も高いのではないか?と勝手に推測している。
オープニングムービーもセンスはともかく立体視は自然だし、ロード時間もほとんど感じなかった。思考中のBGMも、騒がしいとイライラするし、まったりしてると逆にイライラするもんだけど、ほどよく作業のじゃまにならない程度にしてある。

やる前は全く期待してなかったんだけど、3DSDLソフト有数のお気に入りソフトになりそうなので、しばらく画面にかじりついて完全クリアを目指そうと思う。
ダークホースは突然やってくる。夏休みの大作ソフトラッシュにまぎれたオーノー星人を救出しに行こう。1面20分ぐらいかかるので、まとまった時間を用意しておいてからが吉。いいゲームです。
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