TVerで配信中の「勇者ああああ」クイズ・クロスフェードを応援したい。

「勇者ああああ」という番組のワンコーナー、クイズ・クロスフェードをもっとやってほしいので宣伝を書く。
こちらから公式配信中!
公式配信サイトTVer


登場したソフトを、プレイステーション2本体発売「前」「後」に分けるクイズコーナー。
回答者はスリムクラブ真栄田とハリウッドザコシショウ。
企画はゲームマニア寄り、キャスティングがお笑いマニア寄りだから絵面が濃い。

「ブシドーブレード」
「ブシドーブレード弐」
「裏技麻雀」
「ザ・マエストロムジーク」
「激走!トマランナー」
「シンプルシリーズ THEスナイパー」 


今回はこの初代PSソフト6本をPS2発売より前か後かに分ける。
「格闘ゲーム」「麻雀」「低価格ソフト」「珍周辺機器」
プレステの定番を全方位抑えたチョイス!


「ブシドーブレード」は、攻撃されたら一発で決着がつく武器格闘ゲーム。
3D格闘ゲームが大流行して、「リアルさ」を売りにしつつ相手の身長よりジャンプしたり、女子高生が空中コンボ決めたりしていた時代に、
本当のリアル、本当の緊張感はこれじゃあ! とばかりに発売された。
足を攻撃されたら転がって移動するしかなくなって見苦しい戦いになるんだけど、そこがリアルに感じたり、ときに滑稽だったり。


「THEスナイパー」は、ナレーションの豪華さとシンプルな本編のギャップでよくネタにされるんだけど、
今思えば「メタルギアソリッド」でスナイパーと戦うシーンを体験して以降「スナイピング需要」がゲーム好きの間にあった気がする。
メタルギアは他にも強烈な要素が多くて忘れがちだけど、主人公の視点で照準を合わせて、限られた弾数の緊張感があって、振動機能で手の震えまで再現されたスナイピング体験は衝撃だった。

よく見るとパッケージの
「シンプルシリーズ Vol~」
と、何作目かの表記が隠されていて、後期の作品とわからないようにしている。
出題者(GCCXの岐部さん)細かい!
そして、こんなニッチなジャンルは定番のスポーツが出た後だと推理するザコシ。鋭い!
そこに気付けるかどうかがこの問題のポイントだ。


「マエストロムジーク」は体温計みたいな指揮棒をピコピコ振るゲーム。
オーケストラを指揮する優雅さも何もあったもんじゃない! けど、ふしぎ周辺機器が集まる感じが懐かしい。

6本に共通するのは、あれこれ詰め込むんじゃなくて、コンセプトがはっきりしたところ。
超名作!と太鼓判を押されたわけじゃない、
「そういえばあったなー」
程度のゲームを思い出すことで、美化されてない当時の雰囲気を思い出す。

ネタとして扱われることも多いPS時代のゲームを、初めて見た人から「面白い!」って声が出たのが新鮮だった。
初めてネットのレビューを見たときは、いわゆるクソゲー・奇ゲーとして紹介されてて笑ってたけど、そういうの、もうやりつくされた感がある。
「面白い!」
の一言は、作る側をリスペクトしたストレートな感想で気持ち良かった。




ケンシロウが奥のエリアに移動するときのモノマネは完コピです。
あのゲームで印象に残るのは、爆散するザコ敵のはずなんですけど、何故そこを。

「アルコ&ピースのDCガレージ」ファルコン脱退事件のような超くだらない騒動が、世界から「おもしろ」を殺す

「ファルコン脱退スペシャルプチ炎上事件」という意味わからん騒動が、深夜ラジオ好きを怯えさせ、番組のコメントに「笑いながら泣いた」と書かれるまで。


「アルコ&ピース」という、中堅お笑いコンビの「DCガレージ」というラジオがあります。



ここ何週かは、アメコミヒーローものの映画話をしていました。
気に入ったのは「ファルコン」という男。
スーパーヒーローではないが、機械仕掛けの翼と銃で戦う。アイアンマンやスパイダーマンに比べると情報もない、グッズも少ない。存在感ある割にすぐ退場する、こいつは何なんですかと、リスナーも交えてファルコン最強説、不要説でわーわー言ってたんです。「出たけどすぐやられてんじゃねえか」とか、深夜のファミレスの会話的に。

思えば、昔から「カッコイイけどなんか不思議な人」をいじることが多いラジオだった。
ディーン・フジオカ、織田裕二、マンウィズアミッション。



こいつがファルコンだ

その流れで、特別企画として、「ファルコンを脱退するよう説得している音源」「かわりにアベンジャーズに入りたい人」を募集した。

「最強説」に期待して出演作を観ても、すぐ退場していくファルコンを不憫に思うあまり、みんなでファルコンを引退させようと呼びかける、要するに、素人に
「ファルコン!僕とハローワークで次の仕事探さないかい」的なコント音源を募集するという、超リスキーで頭のおかしい企画。
それをプロの構成でまとめて、何らかのオチに向かっていく展開を用意していたんだろうけど、

「ファルコンをアベンジャーズから脱退するよう説得!」
という字面は、にわかアメコミ好き芸人が騒いでいるようで、アメコミファンがカチンとくる感じになってしまっていた。

自分も詳しくないなりに映画は好きだけど、まさかこのアメコミ大好きラジオが、同じアメコミ大好き民に敵対視されるなんて想像もしてなかった。
レンタルショップで「ファルコン」の単独作品を探しても出てなかった話とか面白かったのに。

これまでどんな話しても無反応だったネットニュースがピックアップした。
「ファルコンを脱退するように呼びかけて、賛否が分かれている」
賛否って、否の声はなさそうだったが(というか、こんな意味不明な企画に賛否も何もない)。
「賛否を呼んでいる」と書くと、中立の立場で伝えたように印象付けられるのね。

いわゆる軽い「炎上」騒ぎになり、リスナーが声を送る企画だったけど、巻き込まれるかもしれないので企画はつぶされた。

このやり方が許されるなら、TVラジオはもちろん、漫画やゲーム、何でも切り取って良識派に「殺させる」ことができる。
一時、マンガのエロ、暴力描写が規制されるんじゃないかって騒ぎがあったけど、上の人が手を出すまでもない。

深夜の芸人に良識を求めて謝罪させますか。
ファミレスの馬鹿話まで監視しますか。
野暮じゃないですか。
それより、生の本番どうなるんでしょうか。


本番当日。
どうなるかと思ったが、冒頭に「さーせんでしたあ!」と謝罪。
のあと、突然シンガーの土岐麻子さん登場。
番組内で曲紹介したとき、軽くいじったことがあったので、またも「さーせんでしたああ!」

その後、急遽、土岐麻子さんの新曲「ブラックサバンナ」の解釈を送るよう呼びかける。
訓練されたリスナーの瞬発力も恐るべし。すぐ
「この曲は自分のことを歌っています」
「ビュッフェの春雨サラダの孤独を歌っています」
と、次々同じ曲でも変に解釈したネタメールが届く。

そして最後に「言葉は人によって解釈が異なるんですね」と、騒動をまとめた。
曲も放送も、実際に聞いてほしい。
聞かずに語ると、本当のところからずれていく。

ファルコンと同じく、番組でいじられた土岐さんが笑っていたので、ギスギスした空気は柔らかくなるし、生放送のネタ募集に即反応したリスナーと、出演者、スタッフ一同による生放送1度限りのナイス着地。

なんとか無事に終わりそうと思いきや、次の放送のため待機していた爆笑問題が乱入。
太田光が、俺が騒いだ方がネタになるんだろ!?ほれ書けよ!とばかりに騒ぐ。
「お前らアベンジャーズ好きなんだろ!?謝る必要ねえよ!」
太田は、インターネットが一部の人の物だったころに、何度も死ね死ねと書かれ続けてきたのに、まだこんなことを言う。

いつ取り壊されてもおかしくない遊び場を、大人たちが一生懸命考えて、声を張り上げて守っている。

借金1000万芸人,岡野陽一の夜明け

もし自分が学生で、ラジオ好きな友達がいれば、この放送について寝てない頭で必死に語り合えるのに!
ネットでしか体験を共有できないのは物足りない。

「借金1000万芸人」岡野陽一の「オールナイトニッポンゼロ」にひっくり返った。
深夜放送のオールナイトニッポンよりさらに深い、新聞配達のカブの音が聞こえる時間帯。一夜限りのお試し放送で喋るのは元「巨匠」というコンビの芸人、岡野陽一。

子供時代は神童と呼ばれたが、大学入学のころから一気に堕落して筋金入りのクズになり、バイトもせず金を貸してくれる宿主を変えて生活。
「大学4年で単位ゼロ」
「学生ローンのおじさんに、このままだと首吊ることになるよと警告された」
「パチンコ屋に行きたいあまり、土地勘のない彼女をまいた」

芸人にも高学歴化の波は来てるのに、こんな人がいるのか。
ラジオ内のフリートークは、金借り視点で語る、優良な債権者の見分け方。
嫌な債権者は、いつ返すんだと何度も聞いてくる人。

あまりに何度も聞いてくるから、
「若いころは、その人の目を見ながら寿司を食ったこともありました…」

もう意味がわからない。善悪も理屈もない。でも開き直ったようでもなく、ヘコヘコとリスナーにも低姿勢。
健全な中学生とかが聞いたら、将来なりたくない汚い大人ランキング1位だと思う。
挫折も屈折も知らない、借金も芸人も嫌いな人が聴いたら吐き気のする男だと思う。

ただ、明け方&生放送の特殊な環境もあって、意味のわからなさは許容範囲を越え、爆笑していた。
気持ちよかった。なんでだろ。型破りな人への憧れ? 自分はまだマシだという安心感? 
自分は、現実で犯罪をおかさない分、映画やゲームや妄想の中では破壊活動もする。
「いい子」でないといけない社会より、ずっと岡野の闇空間の方が心地よかった。ずっと一緒はカンベンだけど!

最後は、払い終わるまで待ってくれる大口の債権者さま3人と仲良くトークして、ラジオ好きな債権者さんが喜んでくれるのが嬉しい、と何度も繰り返し、「債権者の方のリクエスト曲」ゆずの「夏色」をさわやかに流し、
「ちょうど4人なんで麻雀行ってきまーす!」
と、幸せそうに番組を終えてしまった。

ラジコの停止ボタンを押すと、自分だけがポツンと「いい子」だけの世界に取り残された。
少し寝てから、またいつもと同じ生活を送って、普通に生きるんだと思うと寂しかった。

俺たちのRPG。「メタルマックス」「メタルマックスゼノ」レビュー

草原より荒野。愛より賞金。
PS4最新作「メタルマックス ゼノ」をクリアしたので、プレイ済の1、2、4も振り返りつつレビューを書きます。



メタルマックス(MM)は、ファミコン末期のRPG。
ドラクエっぽい王道のファンタジー世界を舞台にしたゲームが多くて、「違うものないかな、同じようなものばかりだな」と飢えていたゲーム好きのもとに
「竜退治はもう飽きた!」
の文句と共に投下された。

ゲームを作る側の言葉なら、ふつうは
「竜退治はもう飽きてませんか?」のはずなのに
「もう飽きた!」
と、ゲームをやってる側の言葉で、思ってたことを先に叫んでくれた。

主人公は、安定した親の仕事を継ぐのを断って、刺激のある毎日を選んで外の世界に旅立つ。
勇者の末裔でもない。
幼馴染や姫様を救うためでもない。
ピンチになったら額に紋章が出てきたわけでもない。
「俺たち」といっしょ。
退屈な毎日を捨てて、田舎から外にでて、クルマを手に入れて行動範囲が広がった。
「俺たち」のままの主人公は、まさに退屈なゲームを放り出すように故郷の村を飛び出した。

それまでも、ドラクエの船、ファイナルファンタジーの飛行船、印象的な乗り物はあったけど、MMは序盤から極端に強くなる「戦車」をフィーチャー。
戦車は、5キロ運べるエンジンに、3キロ武器を積めば、残りの2キロ分「装甲タイル」つまり戦車の体力になる。
重い大砲を積んだらその分ガードが弱くなる。
壊れたら修理したり、弾が有料だったり、ときには「けん引」して運んだり、戦車の管理が面倒かつ面白い。

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代々登場するヤツ。画像は「ゼノ」から。

敵デザインも西洋ファンタジーと関係なくて、ドラクエのスライムにあえて対抗するような「殺人アメーバ」
「キャノンホッパー」「カバガン」「巨大アリ」
…動物と機械の合体みたいな敵が多いけど、動物実験臭はなくて、子供が考えたモンスターの延長にある。明るく生き生きしたデザイン。

各地のボスは「賞金首」になっていて、倒せば大金がもらえる。
感謝の言葉は当たり前で、仕事のぶんのカネはちゃんといただくきれいごとの無さ。
村人のセリフひとつにまでクセがあって、戦車を改造するのに性的に(?)興奮している奴がいたり、死んだらマッドサイエンティストの電撃実験で生き返る。
生きている仲間を連れてきたら
「なんだこの死体は!まだ生きとるじゃないか!」ときた。

やんちゃで知的でサービス精神旺盛で、ヘンなゲーム。
みんながドラクエやFFで盛り上がる中、このゲームをチョイスした自分! 流行よりセンスで選ぶ自分!
ヒット曲よりも、マニアックな洋楽をひとり聞き込むような、ちょっとした優越感!

そこまで売れてないのは感じるけど、その分「俺たちが見つけた俺たちのRPG」感があった。



スーファミの「2」は難易度高め、ブラックな描写多めの人気作。旅の理由が復讐なので少し重い。
1のリメイク版「リターンズ」はカラッと明るく、ボタンも増えたので戦車の乗り降りも快適。

間を開けて、携帯機で「3」「4」が発売。
4はこれまでの集大成と言える出来で、破綻寸前までイベントを詰め込んで延々楽しかったけど、発売前に「箱絵が悪い」と、かなりバッシングがあったそうだ。

このことで、プレイヤーは制作者に見限られたんじゃないかと思っている。
発売前に箱絵でバッシング。
店にメシを食べに行かず、他人が付けた星の数でおいしさを判断するのと同レベルだ。

かしこい人なら考えるはずだ。
食べてないからわからないとか、わざわざプロの仕事に悪口を言うのはやめようとか。

なにより、ちゃんと箱絵がヘンなのに、なぜ文句を言うのかと。
「ヘンなゲーム」だからこそ、むしろ「俺は買ってみよう」と食いついた人がいて、その人たちが応援の声を届けて続編に繋がったシリーズなのに、買う前から拒否反応起こされたら、作り手の士気みたいなのは下がるだろう。僕のように4が好きな人もいるけど、声援は関係ない人の罵声にかき消され、売り上げ振るわず。


最新作「ゼノ」は、おそらく4の失敗から方向転換している。
好奇心を持って面白さを見つけてくれるゲーマーは、もう和製RPGやってねえ!
面倒くさい部分は削って、「武器を撃って、アイテムを集める楽しさ」に絞った作品だ。

人類は滅亡寸前で残り数人。序盤の数時間は一本道で、失敗したときも即全回復の快適仕様。
敵には一発先制攻撃をかましてから戦いに入るようになり、場面によってはシューティングゲームみたいにザクザク砲撃してアイテムを拾う。
砲撃や、エンジンまでこだわった音作りで快感。画面がでかいからモンスターが伸び伸びしておる。

システムの解説を読めただけで「スゴ腕ポイント」なるポイントがもらえる。
少し進むたびにご褒美があって、行き先も示してくれて、今風というより、まじめにプレイせず野次ばかりのバカでも理解できるように甘やかしてくれた感じだ。その結果、展開はのっぺりしてフィールドがやけに広く感じる。

敵の弱点属性がはっきりしているので、硬い敵に、電撃や火炎放射器を積んでいろいろ準備して、1ターンで大ダメージを与えるのは痛快。

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見よ、この衛生的な環境。各地の街は全滅して、唯一の本拠地にはチリ一つ落ちてない。
仲間同士はごはんモリモリ食べながら恋バナ。修学旅行の夜か! 絶滅寸前の人類の会話として作られてないです。
生活は文明社会の置き土産である「なんかすげえ科学」でどうにかなっているのか、食料とか衛生面とか排せつとかは、まあ考えない方向で。

4の反動でキャラデザインをきれいにしたことで、ますます「人類最後」感は無く。
戦場より過酷な状況で女子はミニスカート。
人類滅亡をかけて協力する最後の数人同士で買い物している。

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今までのシリーズならおかしくないセリフだけど、人類滅亡寸前で誰にウワサされているんだろう。
大胆な設定と合ってない、いろんなツッコミ所を見えないふりして進む。たまにちょっとエロい一枚絵が出てくる。

めったにRPGをクリアまでやり通せない自分が2週目(イベントなしでハクスラ感覚で荒野をうろつくハンターモード)まで進んだ。
動く歩道にずっと乗っていたようなプレイ感覚だけど、ひどい出来とは思わない。過去作と比べるのも意味はない。

でもなんだ、この寂しさ。
新作が出るたびに何かしら驚かせてくれた「俺たちのRPG」。
あの鼻息の荒さはなく、衰えて声量のなくなったロックミュージシャンを見ているような寂しさ。

この路線を進めてもいいし、4までの路線でもいい。
何度も消えかけては復活した不死身のシリーズの意地で、もう一度、ゲームの刺激に飽きかけている自分を驚かせてほしい。


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「ドキュメンタル」と「二段階目の味わいかた」の話

アマゾンプライムで配信中の、松本人志プレゼンツ「ドキュメンタル」を観た。
予想していたのと違う。お笑い番組というより人間観察番組だ!

腕に覚えのある芸人や、テレビで活躍できない事情をかかえた芸人たちが、それぞれ参加費100万円を用意して部屋に集まる。
そこで笑ってしまった者から退場して、最後に残れば1000万獲得。

放送コードを気にせず、密室で何やってもいい環境に置かれた芸人は、ふつうに漫才やギャグを披露するだけではダメと最初からわかっている。
互いに手の内を知っている間柄で、コントが自然発生したり、何気ない会話で空気がおかしくなったり、異常な空間を観察する。
笑いの量だけでいえば他に見るものはある。
あくまでもこれは芸人モルモットの実験動画で、出演者たちの交友関係や過去を知っているとぐっと面白くなる。

他のレビューで散々言われてるけど、膠着状態を変えようと全裸になって「テレビでできないこと」に暴走し、見るに堪えない状況になる。ラジオで「こんなに知的だったのか!」と好きになった芸人をもう一度
「やっぱこの人ら、ついていけんわ」
と思い直すことも。

さいわい、シーズン5は過去最高に評判がいい。
ハリウッドザコシショウの、何度空振りしてもフルスイングの芸風が番組にマッチ。
助っ人の後輩「チャーミング」のじろうちゃんが、死ぬほど下らない宴会芸で、油断していた「成功者側」の芸人に一刺し。負け犬のクリティカルヒット。最高。不祥事で露出を控えていた加納英孝の空回りも好感度大だ。


「勝ち負けを見る娯楽」ってあるじゃないですか。
スポーツはもちろん、アクション映画とか特撮とか、お笑いでも採点で競うものがある。
最初は「どっちが勝つかな?」って興味だけで見てるんだけど、そのうち出演者の過去とか、スタッフの情報とか、会話の意図とか、監督の心理とか、勝ち負けより深いところを味わうようになる。
楽しみ方が「二段階目」に入るのだ。
アイドルなんてくだらねえ、プロレスなんてくだらねえ、と、よく味わう前にバカにしてしまうと、二段階目を知ってる人に怒られたりする。表面では勝ち負けを競っているようで、その奥を観ているんだ、と。

「ドキュメンタル」にもそういうところがある。
単純に金の取り合い、笑わせあいじゃなくて。
一見みんなおだやかに話をしつつ、「絶対にここで何もできずに帰れない」と、各々が何を言い出すか注意している異常な密室。
そこに、笑いとは関係ない食べ物やおもちゃを置くと、人は何を始めるのか。
その化学反応を観る「二段階目」の面白さがある。

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ブラッドステイン Bloodstained イージーモードクリア時点レビュー

PS4他多機種で「ブラッドステイン」が配信された。
特性の違う4人のキャラを交代させながら戦うアクションゲームだ。

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PS4 Bloodstained: Curse of the Moon 紹介ページ

1人目はリーチが短いが使い勝手はそこそこの「刀」 昔のファミコンの「忍者龍剣伝」みたい。
2人目は「悪魔城ドラキュラ」「キャッスルヴァニア」シリーズそのものの「ムチ」。射程は長いが連射がきかないので、動きの速い敵にはタイミングをあわせないと。
3人目は攻撃力も低くリーチも短いが、ポイント使用で強力な魔法を使い、難所を突破可能な錬金術師。
4人目はドラキュラ的な人で斜め上に攻撃できて足元がお留守。コウモリに変身して飛べる。

万能な奴がひとりもいねえ! 4人の切り替え、4人の動き、4人の特殊武器。さらにルートも分岐するため攻略パターンが増える。
「最初の敵をムチで片づけ、切り替えて魔法で炎をまとい、切り替えて足場を飛んで…」
と、プレイヤーごとに突破法が変わる。

「ようするにここはこうすればいいんだね」
と簡単に正解にたどり着けない。
さらに、メンバーが欠けてもそのまま継続。相性の悪い武器なりの攻略法を見つけないといけない。

最先端の映像で「敵が上にいるのに横に剣を振る人」がいたらおかしいけど、ファミコン風の絵だとなんか納得する。
「こいつらができることは限られてる!俺の操作でなんとかするしかしょうがない!これはしょうがない!!」と思わされる。
あえて快適なゲームとは切り離された、限られた行動パターンでどう進んでいくかを死にながら模索していくストイックでマゾ的な喜び。

今時の横スクロールアクションで主流の、シンプル操作で派手に敵をけちらして進む快楽はここにない。
高いところからモノ投げてくる敵に届かねえ!
小さい足場で攻撃されたら吹っ飛んで即死!
ボス戦で死んだらわざわざ手前からやり直し!
ムチを振るっているのは自分なのに、こっちがムチで撃たれている気分だ。
ありがとうございます! 適度に痛気持ちいい仕置き、ありがとうございます! 足場からコウモリに突き落とされ、今までの苦労が水の泡。この苦労を越えたら、進めたときの喜びも増すという配慮ですね!ありがとうございます(?)

そしてボス戦と背景美術は、これはもう、俳句みたいな制限の美学。
グラグサ刺されてくたばる直前の巨大な敵が今、力を振り絞って相打ちにしようと攻撃してきたのね!それをあえて制限された色使いで表現しているのね!っつう、プレイヤーの想像力も借りたドット絵博覧会。お近くのテレビの大画面で(携帯機の緻密な映像で)ただいま開催中。

これは「あのころ」感じたゲームのむつかしさだと思ったよ。
昔難しいと感じたゲームをやってみると、ゲーム経験値が増えたのかあっさり攻略できたりするんだけど、そのゲーム経験値の増えた自分がもう一度苦しむくらいの難易度。
自分はスーファミの悪魔城ドラキュラ2作はクリア済みだけど、イージーモード以外はクリアできる絵が浮かばない。

これ作った人は、1000円のドット絵のゲームだからこんなもんでしょ、ってサクッと喰えるお手軽ジャンクフードみたいなもん作れるほど器用じゃねえな! ガンコ職人だ。恐れ入りまりがとうございます。

昔のゲームって、箱絵がドット絵と化学反応を起こしてるやつあったよね、的な話

キンドルで進められた桜玉吉の「漫玉日記」シリーズを、なぜかブックオフでまとめ買いしてしまう。
ファミ通で長年「読もう!コミックビーム!」と小っちゃい四コマを描く玉吉。
ポップな絵からウツ状態の墨絵まで、大胆にタッチが変わって、切なくておかしい。
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本の間に「サンサーラ・ナーガ」のチラシが挟まっていた。


「サンサーラナーガ2」は、当時ゲーム屋でスーファミ版の箱を手に取った記憶があって、裏面は女の子キャラの全く同じポーズの絵があった。


商品画像を撮影した人も印象的だったのか、わざわざ4枚も写真を載せてる。

スーファミの箱の裏面って、どれも、
「手に取ったってことは興味持ったってことだよね!!そのままレジに持ってって!」
とばかりに売り要素を並べるものだけど、これはどっちが表かわからないようなシンプルなデザインで「粋!」と思ったのは覚えてる。監督は押井守。


同じ人のデザインとは思えない「ピキーニャ!」


振り返れば、レトロゲームはパッケージに「漫画家力」を見ることが多かった。

今のように、ゲーム中に漫画のキャラそのまま出てくるんじゃない。けど
そばに置いている箱絵のイメージが、ドット絵に乗り移って化学反応を起こすというか…。
あるよね。ぱっと名前をあげられないけど、映画のポスターみたいに、「ゲームの箱絵力」ってあった。


昔のドラクエって、ゲーム中の主人公を見ても「鳥山センセイの絵だ!」とは絶対思わないのに、
箱や攻略本の絵が記憶に残るだけで想像を膨らませる手助けになっている。

ファイナルファンタジーの天野絵になると、ドット絵の人と箱の人が同一人物だと思えず、子供心に
「なんで関係ない絵が描いてあるんだろう…」と思っていた。



魔訶魔訶、イデアの日はゲーム内容にも相原コージが染み込んでいた。
こいつは…普通じゃない!パッケージだけで取り合えず手に取らせちゃう力は凄い。


「オホーツクに消ゆ」新井清和氏は今見ると「この絵この絵!」って思うんだけど、昔はなんとも思わなかった。
「天空のレストラン ハロープロジェクトバージョン」は、思い切った感じ。


「ラングリッサー」当時のゲーム売り場でこんなに目がキラキラした人たちはいなかったので超目立ってた。
地味なシミュレーションゲームに華を添えるどころか、白米にチョコレートをかけたみたいに、ゲームがうるし原味に染まってしまった。内容もしっかりしていて大好きだったけど、PS2あたりでなんか変わった。

「ライブアライブ」プレイしながら、どのシナリオも戦闘システムが同じなことや、原画が出てこないことがわかってきてちょっとガッカリしたけど、箱絵が豪華スタッフが関わった証拠みたいになっていて、買って家に帰るまで胸が躍ったのをいまだに覚えている。


「超魔法大陸WOZZ」は、説明書が樫本学ヴの漫画だった。
ゲームに手を貸しただけじゃなくて、作者の刻印がある感じ。コロコロ読者には本編と同じくらい貴重。

「冷静にゲーム画面だけ見たら全然違う絵なのに、箱のイメージで補完されてた!」パターン。

昔のゲームの中身だけ販売しても、昔みたいにテンション上がらないのはトシ取ったから…というか、単純に今のゲームのほうが平均点が高いからだけど、
箱絵とか、手に取った箱とお年玉を交互に見比べてレジに持っていく瞬間とか、その帰り道とかまでは移殖できないというのもある。

「シャーロックホームズ 悪魔の娘」をクリア! 馬車がリアルだった。

PS4「シャーロックホームズ悪魔の娘」をクリア!

謎のミニゲームがことあるごとに挟まれるので、そこを欠点としてあげるのは簡単だけど、面倒ならスキップできるし、なんか、憎めないっちゃあ憎めない。

ネタバレ無しでこのゲームのいいところを。
いいところはズバリ、「馬車が細かい」ところである!マジで。
内容に別に絡んでこなくても、二輪馬車と、座席が部屋みたいになっている四輪馬車がちゃんとある。
このゲームのいいところは、そういうところ。出てくる写真や本がリアル!

この時代の英国の細かいアイテム描写。タバコの形とか、時計とか、銃とか。今とは違うアイテムが容疑者の持ち物として出てきて、新事実が出てくる。それだけでワクワクできて、ここをおさえてあればOK!

しかし「ホームズ」をゲーム化するうえで問題なのが、
プレイヤーは華麗な推理を期待するのに、ホームズを操作するのは自分だから華麗な推理はしないこと。
じゃあワトソン視点ならいいのか。
「君がワトソンになれる!」それもキャッチーじゃないな。

「トランスジェンダー女子が温泉に行く」one night, hot springsレビュー

「トランスジェンダー女子が温泉に行く」
1行の説明文だけで「え?」と、スワイプした指がツツツと戻った。

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アンドロイドで無料配信している「one night, hot springs」のレビュー、行くぜ!
ダウンロードはこちらから

友達の誕生日に温泉旅行に誘われた主人公は、男性の身体で生まれて、心は女性。
いわゆる多数派の人なら何も考えなくてもいい、周囲の会話で気疲れしてしまう。
選択肢を選ぶことで友達に普段言えなかった話ができる。

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選んだ答えによっては左上に小さく表示された3つのハートが消えていく。
ハートが何なのか説明はされない。なくなったらバッドエンドというわけでもない。
とにかく選択肢によってハートが「すり減る」。

驚くのは作り込みの丁寧さで、
1周30分もかからない短編なのにメッセージの早送り、英語韓国語への対応、セーブ、スキップ、ギャラリーモードまで備えている。

完全無料で広告なし。金儲けをしようとしてもできない設計になっている。
短編とはいえ、見ず知らずの人の文章を30分読んでもらうのは相当難しい。
だけど、ゲームなら別だ。
これを作った人は、たいへんな金と労力を費やしてでも「何でもない温泉旅館の一夜」を体験してほしかったのか。

ちょっとだけ、プレイ中だけ、自分のような立場になったと思って選択肢を選んでみてください、
どこかで自分と違う人と会ったら、このゲームのことを思い出してください、という静かな迫力を感じる。


「one night~」は、主人公も少数派だけど、ゲームジャンルも少数派だ。
男性名を書かないといけない状況で悩んで、女湯が今なら空いているから、と従業員に勧められて申し訳ない気持ちになって。
ストーリー分岐型アドベンチャーだけど、ストーリーの面白さより、エッセイやブログに近い面白さがある。


自己表現のために、映画を撮ったり詩やブログを書いたり、いろんなジャンルの作品を手掛ける人がいる。
昔ならそこに「ゲーム制作」は無かった。
大人数で、ソフト1本5000円以上するものに、個人のメッセージをたくすのは向いてない。

だけど、ゲーマー以外もゲームができる端末を持つようになり、無料アプリ制作が広まって、ゲームで自己表現できるようになった。
こんな方向性のゲームもありなんだ。

one night, hot springsは、人の多様性についてはもちろん、ゲームももっと多様性を持てることを教えてくれた。

フリープレイで配信中PS4「シャーロックホームズ 悪魔の娘」をプレイ中。

フリープレイで配信中PS4「シャーロックホームズ 悪魔の娘」をプレイ中。 現在2つ目の事件だ。
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たまたま、海外ドラマのシャーロックにはまった後だった。作り手によってアレンジされる、ホームズというキャラクターの違いが面白い。ワトソンも。
日本で何度も織田信長が題材になるみたいに、基本イメージが固まってるキャラは強いね。

ゲーム版ホームズは顔や演技が冴えない気がしたけど、外に出るともう、街作り、通行人、小物ひとつの存在感にまで、うっとりですよ!
ドラマ版は現代に置き換えてるから、当時のイギリスは出てこなかったから。


事件のひとつは、高価なコレクションを保有するボウリングクラブの参加者が背後から殺害されるというもの。
関係者に会うと、画面が止まって、顔色や服装の乱れ、装飾品を観察して人物像を割り出す。
初対面の相手は「な、なぜそれを…?」と戸惑う!
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これこれ。ホームズさんお得意のやつ。これだけでも、事件と全然関係ない通行人相手にひたすらやってみたいぐらい。

関係者や、一見関係ない手掛かりがある程度集まると、それぞれを結び付けて、また違う仮説を立てていく。
そして、これは特に海外アドベンチャーゲームの最近の流れかもしれないけど

「ベストエンディングがひとつじゃない」

日本のアドベンチャーは(最近やってないので知ったかしてんじゃねえよ、と言われたらゴメンだけど)ベストなエンディングと、その他の結末が用意されてるイメージ。

最近の海外アドベンチャーは、どれがベストエンドとは言い切れない、どれも苦い思いをする終わり方から、自分なりの最善の結末を選択するイメージ。
流れにまかせれば万事解決するわけじゃないぞ。


合間のアクションとミニゲームが、本当にとってつけたような感じで、みんな序盤でつまづくと思うけど、
ボリュームを水増ししないといけなかったのかな。面白さと硬派な世界観がいきなり水割りにされた。どばどば希釈された。
しょぼいアンチャーテッドみたいな一本橋渡りは笑うしかなかった。
2つ目の事件では捜査に集中しているので、このまま余計なサービスなしで行ってくれ!
俺はもっと初対面の人を一瞬で見ぬき、関係なさそうな事柄をひたすら線で結び付けたいんだ!



セール中に買った「バウンスレスキュー」酷かった。

セール中にもう一つ買った「aegisディフェンダーズ」
一発目のイラストが素敵。
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タワーディフェンス&2Dアクション。
自分には難しい。
クレームブリュレの表面に跳ね返されて、確かに甘くて美味しいとこがあるのを感じるのに、そこまで匙が通らない感じ。申し訳ない。


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